擬人化2匹目!
投稿は不定期です。
1日二回投稿したり、しばらく間が空くこともあるかもしれません。
昨日はなんやかんや大変だったが、キュートと一緒に寝て、朝になった。
すると不思議なことが1つ、キュートが8時になる前の、猫の状態に戻って寝ている。
…昨日のは夢だったのか?
キュートとの出来事で、多少なりとも寝不足な俺は、昨日のことが、夢か現実かわからなくなっていた。
…学校行こ。
俺は味の無い食パンを食べて、キュートには昨日帰りに買った猫缶と牛乳を置いておくことにした。
人間状態のときは普通に人間の飯を食ってたけど。
今日帰れば夢かどうかはっきりするだろう、と楽観的に考えて、取り合えず学校に向かう。
「かずおはよ~。」
「おう、おはよう。」
俺は手片方だけで数えられるしか、友達がいない。
だから正直昨日、キュートが人になってくれたのは、嬉しかった。
と、この挨拶してきたやつは、わりと近所に住んでいる幼なじみの広沢咲だ。
…キュートとは正反対でぺったらしてるなぁ、とセクハラ的なことを考える。
昔は一緒に遊んでたけど、最近はそうでもないな。
「…なんか目のクマがすごいことになってるけど。」
「ちょっと、夜に色々あったんだよ。」
…おい、そのごみを見るような目をやめろ。
どんだけ深読みしてんだ、おまえは。
「…まあ、夜に何があったか知らないけど。夜に。」
嘘つけ。強調するな。
「そんなことより咲、飼い猫が人間になると思う?」
「…病院いけ。ネットのやりすぎだ。」
うるせぇ。こっちは真剣なのに。
「答えがでたら教えてくれ。」
咲に話すのは、後でいいか。
キーンコーンカーンコーン…
学校の授業がはじまる。
そんなことより、帰ったらまた人間になっているのか、もしかしたら最近動物に好かれているのが関係あるのか、とかを考え、まったく授業は頭に入らなかった。
授業が終わり、さっさと帰宅しようとしたが、そんなときに限って、電車が止まる。
…暇だから、ペットショップで猫じゃらしでも買ってくか。
帰宅した時にはすでに8時30分になっていた。
「ただいまー。」
「おにぃお帰り~☆」
…キュートが抱きついてきた。
やっぱ夢じゃなかったんだな。
…ん?何かが寝ている。
「おい、キュート、この家には小学生は住んでいないんだが。」
「窓を叩いてきたから開けてあげたの♪」
…なんで女子小学生がアパート三階の窓をたたけるんだよ。
つーか開けるな。
ってこの小学生、腕に羽が生えてるんですけど…
お、ちょうど起きてきた。
「ご主人…僕と一緒に寝よ?」