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第9話

―――――――――――――――――――――――― 


【鴉と可ラスと】倒した強敵を晒していくスレpart7【カラスと涸裸巣】



418. 名無しの英雄

【NAME】邪印繰りの巨僧 【カジカ】

【適正レベル】33

【備考】巨人の僧侶のおっさん。

初めは友好的かと思ったけど、こっちが英雄だと知った瞬間、笑いながら殴りかかってきました。

    神云々とか、わけわからんこと言いながら笑顔で殴ってくるその姿はまさに変態そのもの。

    あと、巨人のくせに魔法の鎧とか、マジでやめてくれ。でかくてかたいはまじで悪夢だぞ。

    魔法を使うのも最悪だった。


419. 名無しの英雄

まーたレベル30代か

レベル30代のユニークはホント種類が多いな。


420. 名無しの英雄

単にそれは、レベル30代の奴らで報告したがりが一番多いってだけだろ

レベル30代は、ユニーク見つけられて倒せてヤッターっていう時期だし。


421. 名無しの英雄

まあ、大体敵側のユニークで一番多いのもレベル30ぐらいだからね。

そのレベルにならなきゃ、ユニークとして登録されるほどの事を成しえない場合が多いらしいよ。

なお、もっとレベルがもっと上の奴を倒すのはレベル以上に倒すのが大変らしいし、下はほぼ存在しないからなぁ。


422. 名無しのシーハンター

えマジ?自分があたったの、割と低レベルだったんだけど


【NAME】水煙の背教イカ魔道士 【タク・カイ】

【適正レベル】 8

【備考】深海であった、透明になる爬虫類と両生類の間みたいな亜人系の敵。

    透明になって、イカの雑魚を召喚しまくる。それと透明になったり

    高速で動いたりもしてきた。


423. 名無しの英雄

はいはい、うそ乙嘘お……ってなん……だと……!


424. 名無しの英雄

嘘で……ない……だと……!!


425. 名無しの英雄

その低レベルでユニーク指定とは、何をしたんだそのイカ魔道士とやらwwww

王殺しをした奴ですら、それだけだとユニーク登録されないんだぞwwwww

バロスwwwwwイカやべえwwwww


426. 名無しの英雄

というか、シーハンターという名のスク水の人、かなり新人じゃん

よくユニークに当たって生きてたねぇ。

もしかして、蘇生スキルもちとか?もしくは早熟タイプとか。


427. 名無しのシーハンター

普通に仲間が強く、相手が弱かったからです。

というか、質問ですけど、ユニークって倒したら【お知らせ】とか出てきたんだけど,これは倒せたことの成功報酬ってことでいいんですよね。


428. 名無しの英雄

ういうい,そうだよー。

というか,ユニークを倒したり,なんかすっげーことしたりするとお知らせが来て報酬がもらえたりするよー。


429. 名無しの英雄

すっげーことwwwww


430. 名無しの薬術師

なんというアバウトさwwwww

そういう言い方ww嫌いじゃないぜwww


431. 名無しの英雄

しょ,初心者にもわかりやすくいっただけだし(震え声)


432. 名無しの英雄

まーけど,確かにそうとしか言いようがないよなー。

一応,【規制されてます】をすれば【規制されてます】が手に入るというのがわからん限り,これ以上説明しようがないもんな。


433. 名無しの忍

やっぱり読めないでござる……


434. 名無しのシーハンター

自分も読めないです;;


435. 名無しの英雄

ですよねーwww

まあ,二人とも初心者だし。


436. 名無しの英雄

まあ,初心者はゆっくり覚えていけばいいよ!(上から目線)

なお,こんなこと言いながら実は俺もry


437. 名無しの英雄

というか,このスレでもその言葉を読めてるのはそこまでいないんじゃないか?

どうでもいいけど,>>428すごい事という意見には同意しかねる。

なぜか俺は大きさが一定以上のかぼちゃを拳銃でぶっ飛ばすとそのたびにお知らせが来て,ジャージがもらえる。しかも,いまだにそう。

おかげで最近は知り合い含めてみんなジャージという変な集団になってしまった。

理由はわからん


438. 名無しの風乗り

速報・またカラス君シリーズに合うも,今回もあたりには会えず


【NAME】闇の翼 11衆 【骨闇の香良洲(カラス)

【適正レベル】46

【備考】また現れた、カラス君シリーズその5。今回もフル漢字。

    巨大なカラスのスケルトンで空中攻撃と再生と腐敗の魔法を使ってきた。

    初めは何もしゃべらんかったくせに、倒した死の間際の時だけ、

    『くくく、所詮貴様が倒したのは我ら11衆の中でも下から数えたほうが早い方』

    とかベタなことを言われた。思わず笑った。

    

けど,いつになったら、普通のカタカナのカラス君や♀のカラス娘タンが来てくれることやら……

    とくに後者が来てれたら,俺のオリジナルの特殊武装解除魔法が火を噴くのに


439. 名無しの英雄

うわ~どんな魔法だか,予想もつかないぞ~(棒)


440. 名無しの英雄

そんなやましい気持ちがあるから向こうも出てこれないんじゃないか?ww


―――――――――――――――――――――――― 



「……すっごいこと……かぁ。」



掲示板の余りの大雑把な話題と自分のレベルの低さに少しため息が出る

そして,そのまま,スマホを操作して,今回手に入ったものを確認する。



―――――――――――――――――――――――― 


【NAME】 『密偵魔道の呪文石』


密偵魔道のスキルが込められた、まるで深海のように青黒いの呪文石。

これを使用すれば、あなたは【密偵魔道】スキルを得られるだろう。

なお,これは【タク・カイ】の記憶の一部を基にして作られた呪文石である


・この中には『魂』が『128』含まれている

・これを使用するとあなたは新しいスキル【上級スキル・密偵魔道】を覚えることができる

・このスキルはあなたとの相性はよくないようだ。


―――――――――――――――――――――――― 



相性はよくない……かー

うう~ん,ゲーム脳として考えれば使い切りアイテムを相性が良くない相手に使うぐらいなら,売ってしまうか,相性がいい相手に使うのが定石なんだけど……



「そこのところどう思う?凶螺」


「う,う,う,うむ!

 助手の関節技もな,なかなかやるものだと思ってるぞ!」



凶螺が焦りながらそのようなことを言ってくる。

なお,現在の凶螺は普通……と言っていいかはわからないが,少なくともスライム状態ではない。

人型で、背中に触手も生えていないし,ケモ耳もない,ただのスク水白衣の状態だ。

そして,そんな彼女に向けて、現在の自分はその足に向かって足だけで関節技をかけて,スマホをいじっていたわけだ。

なお、具体的にいえば、足4の字固め、英語風に言えばフィギャー・フォー・レッグ・ロック、英語の方がちょっとカッコいいと思ったら俺と深海で握手。



「いや,確かに変身解除の条件がやや特殊であったことは認めよう!

 助手の体を粘液まみれにしたのも、まあ、さすがにやりすぎたかもしれない!

 だが,あの選択こそがあの状態での最も素晴らしい選択肢の一つであったことは確かであると思うのだ!

 それに、助手はもっとこう……寛容になるべきだ!これくらいのことに慣れておかないと、私の助手は務まらんぞ!」


「……凶螺は自分のことを天才とか言いながら,あんなゴリ押しの作戦しか思いつかない脳筋だと。

 なるほどなるほど、凶螺様の底が知れますな~。」


「な,な,な!べ,別にあれはテキトーなどではない!

 変身解除条件が【助手の体液の摂取】というのは別に変ではないだろう!

 だからあのスライム状態は知能が低くて、できることが限られているから仕方ないであろう!

 攻撃優先度最低を助手にして、周りの敵を排除。最後に助手を捕食するようにしたのだから、何も問題ないではないか!」



捕食設定のままとか十分問題ありに決まってるだろ。

というか、あれ、やっぱり食われえたんだ。

とっさに目をつぶってよかった。下手したら、眼球喰われてたのかよ。



「それに!そもそもそんなエラそうな言い方をして,知っているぞ!

こんな風に我に八つ当たりをするのも,貴様さりげなく軟泥(ウーズ)状のわが体内に取り込まれた瞬間わずかにもらしたから……

 うにゃあああああああぁぁぁ!!い,いま,みしって言ったぞ!ミシッってぇええええ!!」



思わずいらんことを言いそうになので、さらに足に力を込めたのであった。

……なんでこう,この娘は一言二言多く言っちゃうんだろ。






≪これが自分のスク水を着た理由≫

第9話






「ううう……まったく,貴様の野蛮人(バーバリアン)ブリにはほとほと呆れるぞ……。

 くぅぅ、この痛みのせいで我が英知に傷が付いたら、絶対に責任を取ってもらうぞ。」


「それ、いろんな意味でわけわからん発言過ぎて何もいえねぇよ」



ちょっとした私怨と凶螺に変身して逃げるほどのMPがないという珍しいチャンスのせいで、思わずハッスルしてしまった。

で,現在は先ほどまでイカ魔道師とその仲間たちが守っていたと思われる場所を探索しながら,会話中。

見れば見るほど,この岩や海藻たちの配置には何者かの意志が加えられていることがわかるから,なんかはあると思うのだが……



「でだ……なんだ,そういえば【密偵魔道】の呪文石とやらの話か。」


「そうそう。それそれ。

 正直自分には相性が良くないみたいだから,どうせなら凶螺が使ったほうがいいかもなーって思ったんだが……」



凶螺は聞いたところ、魔法使いタイプっぽいから、多分相性は悪くはないと思ったわけだが。



「いや,別にいらん。

 というか,助手よ,相性が悪いですむ程度なら,自分で使うが良い!

貴様も近々正式にこの魔道科学者探偵である眼龍院・凶螺の第一助手になるのだから,魔法の一つでも覚えなければならん!

 でないと一流のマッドウィザードサイエンティストのアシスタントは困難であると知るが良い!」



いちいち,発言中にかっこいいポーズしなくてもいいよ。

見てなくても気配でその動きがわかる自分の適応力にビビッた。



「ん~,でも……いいのか?

 折角,仲間でいるんだから,相性がいいものがあるならいい方が使った方が……」


「仲間……仲間……えへへへへ……っは!

 い,いや,私は私の方でちゃんとユニーク撃破の報酬はもらっているから、これ以上は趣味に合わん。

 あと、そもそも密偵などこの眼龍院・凶螺にふさわしくないと思わないか!

 私は魔道科学者探偵であって、密偵など狡いではないのだ!」


「密偵と探偵は違うのか?」


「ぜんずぅえん!違う!」



どうやら、彼女は彼女なりにこだわりがあるようだ。

それならばと思い、内心ちょっと魔法にあこがれていたので、ささっとスマホをいじって呪文石を取り出す。

そして、それをそのまま砕き、新しいスキルを……



【あなたは『密偵魔道の呪文石』の呪文石を使用した!】


【おめでとう!あなたは『密偵魔道』のスキルを覚えた!】


【どうやら、この呪文石、あなたとの相性はよろしくないようだ……】



それと同時に頭にものすごい鈍い痛みが走った。



「……って、っっっっつあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


「じょ!助手うううぅぅ!?!?

 ど、どうした突然変な声を出して!!

 鼻に小魚でも入ったか!」


「……い、いや、何でもない……た、ただちょっと、相性がほんとに悪かったというか……

 24時間ぶっ続けて嫌な勉強をした後というか……

 というか、鼻に小魚ってなんだよ……」



頭の中に自分の知らないはずの知識を、むりやり押し込まれたからか、未知のいやな感覚がする。

頭が重く、まるで本当に首と脳に砂の塊を押し入れられたかのような、ドライアイスと熱湯を同時に胃の中に入れたかのような違和感がする。

これが文字通り相性が悪いってことか。



「……うげげげぇ、しかも、なんか頭に入った知識も今一ピンとこないようなものばっかりだし……」



例えるなら、数式を覚えても原理がわからん数学の教科書みたいな感じ。



「ふん!まあ、やはり蛮族(サベージ)な貴様では世界の真の理の断片を理解するのは困難なようだなぁ!

 くくく、私の場合だと、痛みすら生まれずすんなりと頭の中に入ってきたぞぉ!」



うわー、うぜー。

何?魔法ってやっぱり厨Ⅱ力なの?妄想はパワーなの?

なまじ今の自分が弱っている性と凶螺のMPが回復しているだろうから、凶螺に突っ込みを入れるという無駄なことはしないが。



「……ま、まあ、俺でもこの魔力の探知とか、意識逸らしとかは、今すぐにでも使えそうだなぁ。

 さっそくちょっとやってみて……って、おお?」



そのように騒いでいると、それは起こった。

突如、自分たちのいる、あんまり隠されていない何かがある岩山たちが、音を立てながら動きだし、その砂地であった地面も鳴動を上げながら波打ってゆく。



「……!とりあえず、避難!」


「おう!」



自分たちが距離を上げても、それは続き、岩山はすべてまるで4角形を作るかのように並べ替えられ、水草はその周りをぐるりと囲む。

そして、なにより、その四角形の岩山の内部の地面は、砂が左右へ押しやられ、そこに現れたのは大きな穴であった。

さらにその穴は外から見てわかるように、明らかに今までの自然でできたものとは違い、内壁が煉瓦のような、人口の意思でできた綺麗な4角形の穴である。


思わず、今までのただの深海とは違いその雰囲気に気おされながら、自分たちがその穴の奥の方を眺めていると、その穴の中のさらに奥の方から、何かがこちらへと近づいてくるのがわかる。



――――シュー……シュー……



それは奇妙な格好と変な音を発していた。

全身を白い鎧のようなもので覆ってはいるが、どれも形が変である。

頭のカブトはまるでポットを逆さまにしたかのようであり、まるで、鏡のような、ガラスのようなものが顔の表面についている。

どうはやや小ざっぱりとはしてはいるもののやはり鎧であるのか、寸胴気味。

腰回りには紐と丸い籠のような貴金属と光る石……おそらく光源であろうものをじゃらじゃらつけている人物であった。



「……ふん、なかなか変な格好をしているものだが……

 そのように、不用心に我々へと近づきおって!

 貴様!我々が何者か!わかって姿を現したのか!」



凶螺がそう、穴から出てきた人物に向かって高らかに宣言した。

一瞬自分も何だあのへんな格好とはおもいはした。

が、冷静になれば、この光が届くとは言え、海底にスク水とスク水白衣でいる自分たちの方がよっぽど変な格好だということに気が付いた。

少し悲しい気持ちになった。


まあ、自分もいくら目の前の白鎧が敵意がなさそうだからと言って、油断するほど甘くはない。

此方もナイフ思って敵の方へと構えたが……



「……ようやく、来てくれましたか!

 神よ!感謝します!ようやく……ようやくここ、デプト・アトランティスに、【紺と白の衣をまとう女勇者達】!

彼女達が来てくれました!」



……どうやら、自分たちは予想より変なことに巻き込まれてしまったらしい。

それだけはよくわかった。


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