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お題小説

抱き締めたいのは心ではなくて

作者: 水泡歌

例えばの話。

ゆっくりと歩むあなたは気を抜くとすぐに置いてけぼりにされてしまうから手を繋ごうと思うのです。

例えばの話。

強がりなあなたは気を抜くとすぐに一人ぼっちで泣いてしまうからここで泣いてほしいと手を引き寄せるのです。

例えばの話。

不器用なあなたは気を抜くとすぐにつまずいてしまうから手を差し伸べようと思うのです。

覚えていてください。

私が抱き締めたいのはあなたの心ではありません。

そんな目に見えないものではなく、今、目の前にいるあなた自身なのです。

あなたはこんなにも柔らかく、温かだから。

こんなにも壊れやすく、不確かだから。

私の手は今日もあなたのためにあります。

あなたに差し出すためにあります。

だから、どうか、今日も抱き締めさせてください。

大好きなあなたへ。

どうか、どうか、


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