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おしべとめしべがごっつんこ!

目覚ましの朝の音に起こされて私は時計を焦り抱えながら見てみると、すでに時刻は八時となっていた。

なんだか昨日から体調がすぐれないと思っていたがどうも頭が重い、しかしそんな些細なことを木に出来るほど時間に猶予を持て余しているわけじゃなかったので

ひとまず土から身体を起こして頭に水をかけ、そうして外へ出た。

頭頂部で咲き誇るか遍から不埒にも水滴を滴らせながら私は遅刻遅刻と嘆いて走った。

とある曲がり角にて男子と衝突した。

相手はいってて、と言いながら私の方を嗜めるように眺めてきている。

咄嗟に私はいつもの癖でごめんなさいと口にしてしまってその次に悔しさが込み上げてきたので行き場も見当たらずとりあえず今はただ学校へ向かうためのエネルギーとするしかなかった。

無我夢中で走っていたと思う、周りの事なんて、自分の事なんて蚊帳の外に出来てしまえるくらいに今を遂行しようと夢中になれていた。

しかし私はてっぺんに変な感触を覚えた。

何かがめしべを伝って侵入してくるようなむずがゆさ、めしべがひくひくと揺れ動く性的な興奮を。

そうして走り出した昂奮がいつになく冷静に戻って今自らの身に起こっている現実を受け止める、いやまるでその現実が虚構でもあるかのようなていでの考察を冗談交じりに可能性として受け止めれるだけの準備をしていただけなのかもしれない。

すると後から追いかけて来た同じ高校の制服を着ている、先ほどぶつかった男子高校生がやってきてこういってきた。

「俺たち、おしべとめしべがぶつかった。」

私の頭上にあるものは今目の前にいる男子高校生によって不覚にも妊娠の準備をしている最中だったのだ。

不遇な事故によって勃発するこの災難を現実として受け止めるには、どうにも他人事として処理するしか私にはできなかった。

そうして本能的に流れ出る焦燥感でいっぱいの思考が本日の全てを遡って今に至っている。

もし寝坊してなければ。

私は花弁越しにちらりと見える男子高校生の申し訳なさそうな顔を見て、次第に私も申し訳なくならないといけないような気分になっていき「ごめんなさい」と謝ったのだった。

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