応答願う
おーいおーい、俺の子の声が届いているかーおーいおーい…
瓦礫の下に潰された彼は私たちにしか聞こえない声量で声を張り上げておりました。
その貧窮差と言ったらまた可哀そうな物で、人もたいしていないところでの生き埋めであるから彼はこのまま死にだえてしまうでしょう、その行く末をしばしばかりの享楽として嗜んでみましょうか。
俺には家族がいた、ちなみに家族と入っても女房や子供がいたとかではなく単純虹自分のことを浮揚し育て上げて来た実家の方だ。
いかにもなしに間際の状況の中俺はただただ心臓が止まった親父とおふくろの顔が網膜を掠めては掠めただけ後悔がせめいできていた。
そもそもこのように生き埋めになってしまったのは俺のうっかりしたミスなのだ。
猫の手を借りてギリギリ保っていた建造物の猫を引き抜いたときその他すべての瓦礫が引力に惹かれるように俺のもとに集ってきて押しつぶされてしまった。
潰されていると先ほどの大黒柱猫がやってきて、やってきたと思ったら尻尾を振ってどこかに消えていってしまった。
今さっきまで果物を持ち上げる玉のように懸命にしていた猫がここまで気まぐれで入れる者なのかと猫という生物のひょうきん、軽快さには随分と感動させられたが、死の縁のアドレナリンによる精神的麻酔なのかもしれないと今思ってきた、それにこの回想もだ。
俺は昔から自分の行動記録をこのように綴っては誰に見られるでもない頭の中に大量にリソースを割いて完ぺきな自分だと欺瞞しまくっていた。
ああ、このままでは嘘をついたまま死んでしまう!
だれか思考のとどめを刺してくれるものはいないのか!
この悪癖を、性欲をどうにかしてくれ!
おやおや、どうやら何か悶えているようですね、とても面白い、皆さん、このお方がさっきSNSで話題になった「叫ぶ男」その実物でございますー豊かな造形であり繊細で無秩序な彫刻、彼という作品は今後とも私たちの人生に潤いをもたらしてくれるでしょう(にゃーにゃー)
同意賛成賛辞のほど誠にありがとうございます、それではここからがフィナーレですよ!命の帆脳が尽きるその瞬間、シャッターを、そのスマホ画面から眼を離さないでいてくださいね!
脚の感覚は党の昔に無くなっていた、助けを予防にもその足の先から体力がドレインしているのが良くわかる。
心臓の鼓動もやけに優しくなってきてアドレナリンも尽きて来た、後悔とケセラセラに飲み込まれながらゴミで思考をジャックする余暇ばかりのこの人生がどうしようもなくうっとうしかった。
ケセラセラ!叫べ叫べ叫べ!
諦めてたまるものか、たまるものか!
諦めたら試合終了という教訓を胸にいつも俺は生きて来た。
それは結局自分の失態を誤魔化す為の言い訳にしかなってなかったわけですけど、、、、
なんとなく子供の頃を思い出してきた、これが走馬灯ってやつなのか、、、?
無邪気だったあの頃、俺は普段どんなことを考えてたっけ?どんな風に考えてたっけ?
無邪気という言葉を取りあえず使ってみたが既に俺は無邪気とはどういう状態なのかを言うのが体得できず、、、ああもううっとうしい!思考とか小難しい言葉ばっか使ってかしこぶってんじゃねえインチキ野郎、アニメキャラに感化された頭の中ではすでにうろ覚えな自分の像ばかり追いかけててててててててて
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風鈴に似た涼しい音色が膨大な青い空を背景に掠めた気がした。
にゃにゃ




