クラスのマドンナにあまあま告白されるお話
ある春の日の放課後。
空き教室に呼ばれて扉を開けるとそこには待ち人が。
「あ、来てくれたんだね。すごい嬉しい。」
そう言った彼女の名前は有栖川 楓。
クリーム色のボブに少し垂れ目で優しげな瞳。
誰にでも優しくてぽわぽわしている天使の様な人。
高校に入って仲良くなって彼女のことを知る内にいつのまにか彼女に好意を抱いていた。
彼女はこちらを見て両人差し指をくっつけてもじもじとして上目遣いをしていたがやがて意を決したのか話してくれた。
「そ、それでね!あ、あの、、伝えたいことがあって、、その、、き、君の事が好きです!!!付き合ってください!!」
「よろこんで。」
「ほ、ほんと!?嘘じゃないよね!よ、よかった、、」
彼女は安堵したのか顔をほころばせて抱きついてきた。
彼女の甘い香りと温もりが心地よく、こちらも抱きしめ返すと「ふにゃぁぁ」と可愛い声が聞こえてくる。
「君がこうしてマイペースな私に合わせて友達になって遊びに行ってくれて甘やかしてくれるのが大好きなんだぁ。
甘やかしてる時の君の少し困りながら照れてる顔がすごく可愛くて素敵だなぁって思ったの。ほら、今だって恥ずかしがりながらも私の背中に手まわしてくれてるんだもん。優しくて好きになっちゃったんだよぉ、ぎゅーー」
強く抱きしめられて困りながらも滑らかな髪を優しく撫でると彼女は猫のようにこちらの肩に頬ずりしてきた。
そんな癒される情景に思わず微笑んでいると、
ちゅっ♡
「スキあり♡」
脳が停止して暫くして頬にあてられた柔らかい感触を感じる。今されたことを整理できずにいると彼女はにへらぁと笑って囁いてきた。
「そんなに顔赤くして、かわいいんだぁ♪ほっぺたにちゅぅされてピュアな反応しちゃって、私の事好きすぎじゃん♪君と両思いで幸せだよぉ♡」
彼女は満足したのか、身体を離した。
「そうだ、今日の夜ラインしてもいーい?え、いいの!?やったぁ♪沢山おしゃべりしよーよー!それでね、それでね!!」
そうしてこの日、俺に人生初で最高に可愛い彼女が出来ました。