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団白虚録  作者: やんだやん
高校生
9/28

高1 春先

高校生となり、新しいクラスメイト新しい環境で私はそれなりにやっていけていた。

同じ中学から来た人で知り合いらしい人も居なかったので、逆にニュートラルな気持ちで高校生活を送っていた。



「しろちゃん、しろちゃん、これ良くない〜?」



そう言って中学とはうってかわってフリーダムな高校の教室では、1人の学友が雑誌を広げて見せてきた。


翠ちゃんと言う。

これまた私には勿体ないほどのオシャレな美女が私に懐いたのだ。


ギャルとまではいかず、整った顔に、オシャレに気を遣っている事がわかる服装に髪。

爪の手入れはしているが、目立たず、綺麗にしているという感じ。


まさに不細工とは対極の細工済みの極地を学生というバランスを保ちながら実践している。

しかも、これを素で何となくでやっているとか言うから、才能しか感じない。


そうして彼女がみせてきた雑誌というのが、アニメゲームの雑誌なのだから、これまた本当に私にとって心地の良いバランスを保ってくるのだ。



そこには某ロボットアニメのダブル主人公のウチの片方。青髪の男性役の声優がインタビューされている記事であった。

どことなく、前に見たキャラが好きだったため、私も好きな声優である。



「なんかスタンスが白ちゃん似てるよね〜親子?」



そんな馬鹿な。この人が親だったら………それでも私はこんな感じかもな?

そんな事を思いつつ、2人でケタケタと話していた。



「たのしそーなになにー?」



そう言って、1人のあどけない顔をしたクラスメイトが駆け寄ってくる。


こっちは紅葉。


童顔ににつかわず、おじさんを喜ばせるのが得意そうな体型を隠し持ち、自然でナチュラルでどちらかと言えば地味目ではあるが、パッチリお目目でかわいい顔をしている。



「紅葉も思うだろー?白ちゃんこの人と何となく似てるって」


「それはわかる〜ていうか、うける〜親子?」


「それはさっきやったよ笑」


2人で存分に私で盛り上がる。

それを私は微笑ましく見ているのが最近の流行りである。



▼▼▼▼▼▼



翠ちゃんはいつも冷静だけど、たまに真顔で変な事を真剣に考えている。何となく研究者のような気質を持っていると思う。



「空は青いのに、海も青いじゃん?なんでだ?

光の波長の長さで青くなってるっていうのは分かったけど、上も下も青いのなぜだ?」



と、いやーそれはもう神様にでも聞いてよと言わんばかりの事を真剣に考える。


これはまだマシな方で、物理とかに役立つからいいけど、



「アレキサンダー大王って絶対絶倫だよね!?」



みたいなアホな事も真剣に考えちゃうから、そういう時は放っておくことにしている。



紅葉は基本的にほんわかしていて、天然味溢れるかわいい女の子って感じだけど、やる時はやる。

なんか魂の根源に九州男児が混じっているような時が垣間見える。


この間もUFOキャッチャーで、



「あたいの銭が先に無くなるか、お前が落ちるかの勝負なんだよー!!!」



って有り金を全部注ぎ込んでいた。


結局取れずに、私がやったら300円で取れてしまったが、とても喜んでいたので良しとしよう。

確率機なので仕方ないし、無くなったものを憂うのではなく、取れたことを喜べるとてもいい子だな〜と思う。



そんな2人、いや私も含めてだけど、開城高校に居るのだから、勉強は出来た。

学校の中では皆中の下~上くらいに固まっているけど、同じくらいの学力で話も合うし、とても楽しい高校生活だと思う。


そういえば、カイザー皇帝出来杉はどうしたって?

誰ですかねー?その人?


というのも冗談だが、実際に中学受験が終わったあとは会っていない。というか、合格したことすら伝えていなかった。

合格した後が色々忙しかったので、単純に忘れていたのだ。


元々、会おうと思わなければ会えないので仕方が無いが、高校でもクラスが違い、まだ見かけていないようだ。

そう思っていたのだ。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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