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団白虚録  作者: やんだやん
高校生
27/28

高3 冬

「もうあとは神のみぞ知るって感じだね〜」


「私が新世界の神だ」



と、紅葉がマフラーに顔を半分埋めながら呟いている横で、翠ちゃんが死神に黒いノートを貰ったかのような発言をしていた。


負ける側のセリフなような気がしてならないけど、頭の良いキラ、もとい頭の良いキャラだしいいか。



「これで私も東応大に……フフフ……」



やっぱりダメかもしれない。

私達はこの冬休み、人混みは避け、風邪も引かないよう注意して、3日の日にみんなで初詣した。



「初詣いかなかったから、運が悪くなったとか思うのも嫌だし、受験の後の9ヶ月も平和に過ごすために、初詣は行っておきたいな〜」



と、翠ちゃんが言い出し、私と紅葉がそれに便乗した。確かに、行かなかったからうんたらっていうのは言いたくない。

桃と桜は家族と年越し前に由緒正しい神社に初詣に行くのだとかで、私達とのあけおめは後日となった。


そうして、初詣を終えた後、翠ちゃんと一緒に紅葉の家へお邪魔した。



「狭い家だけどどうぞ〜」



と、通された家は所謂豪邸であった。

外車が3台並び、どこにこんなに土地があったんだと言わんばかりの庭を横目に、見るからに間取りの多い3階建ての家の中へ促される。


え?これは、私が入っても問題ないですか???

なんかセンサーとかで庶民は弾かれたりしない??


なんて考えている横で翠ちゃんがまるで自分の家のように入っていく。緊張とかないのかな…………

そう思ったのも束の間、



「あけましておめでとうございます。年始のお忙しい最中、お招きいただきありがとうございます。紅葉さんとはいつも仲良くさせていただいております。」



と、迎え入れたお姉様へうやうやしく礼をする。

普段の少しガサツな翠ちゃんは成りを潜め、貴族のような振る舞いをみせるのであった。

元々、顔は良いのでこんな対応してしまうと華がある。



「お、おひゃまいます!!!!」



と、私は盛大に噛んで、場を和ますことに成功した。代償として、私は貝になりたい………



「お母さん、大丈夫だよ〜ゆっくりしてて〜」


「母よ、ここは私がお茶を出そう」


「お姉ちゃん、ありがと〜」



と、紅葉が発言したことで、お姉様と思っていた方はお母様だと判明した。わかっ!?!?

紅葉も童顔だけど、お母様も童顔通り越して若いっ!!!!肌ツヤとか、私よりむしろ良いのでは??

そして、そこに現れた真・姉!!!!

見目麗しいとはこの事か!!!!

と、言わんばかりの美形のお姉様が現れた。

まつげ長い!!!顔ちっちゃ!!!

でも、なんか話し方がちょっと独特な???

騎士道精神溢れている的な???

と、目をパチクリしていたら、真・姉が自己紹介をしてくれた。



「申し遅れてすまない。私は紅葉の姉の楓だ。いつも妹が世話になっている。礼を言うぞ。私は普段はフランスで働いていてな、寂しい思いをさせていないか心配していたが、妹が楽しそうな姿が見れて安心したよ。ぼんやりしているが、これからも仲良くしてくれると嬉しい。」



と、どこかのマンガのキャラなのでは?

本の中から出てきたのでは?約束された勝利の剣とか持ってるのでは?と、思わせる程の振る舞いを見せてくれる。

どうやら、本当に騎士に憧れている部分があって、フランスでもそういう美術館によく足を運ぶんだとか。そして、実際にアーサー王が女の子な英霊をしているゲームも好きなんだとか。



「散らかってるけど、どうぞ〜」



と、手入れの整った部屋へ通される。

謙遜が逆に辛い。こんなのと比べたら、もう私の部屋には通せない………否、通してなるものか!!!と、決意を固くするほどに紅葉の部屋は綺麗だった。


そして、落ち着かないながらも優雅にお茶を挟みつつ、私たちは紅葉の家で勉強するのであった。



お茶を入れてくれた真・姉はフランスで英仏翻訳や日仏翻訳をしているんだとか。


最近は、日本のアニメなんかも向こうでやるらしく、仕事も多く、文化にも触れられて楽しんでいるとの事。

当たり前のように洋画が和訳されているが、こうやって誰かが翻訳していると思うと少し感動した。当たり前な生活の中で役に立つって凄いなと感心したものだった。


大変気の利く真・姉が適度にお茶とお菓子と面白い話を引っさげて顔を出してくれるおかげで、とても楽しく休憩しつつ、私達も受験生らしくラストスパートと言わんばかりに勉強に精を出すのであった。

センター試験も2次試験ももう目前であった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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