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団白虚録  作者: やんだやん
高校生
23/28

高3 春1

いよいよ3年生になった。

クラス替えはあったものの、私たちにとっては大して大きな変化はなかった。

むしろ、嬉しいことに文系4人は皆、同じクラスになることが出来た。


私と桃と桜と紅葉が同じ3組になり、翠ちゃんも同じ階の4組となった。

ついでに言えば、あのダメ皇帝も4組になっていた。顔を見たくないから反対側の階段を使ってくれよな?


3年生になるとさすがは受験生ということで少しピリピリした空気が流れてはいたが、私たちは相も変わらずマイペースに遊びつつも、しっかりと自分たちのために勉強もできていた。


これから長い受験生活が始まるのだが、1年間ずっと気を張りつめている訳にもいかないし、かといって積み重ねがものをいうので、程よく遊んでしっかり勉強してください。

という、先生からの助言をありがたく実践していたのだった。



2年から3年は文系の中でのクラス替えなので、半分くらいは知っている顔であった。

今のところ、奇跡的に何とかなってはいるが、人見知りな私としてはありがたかった。


体育祭というイベントを終え、そこそこクラスの交流も捗った後は、一大イベントの修学旅行が待っていた。男子4人女子4人のグループになり、行動をするが、もちろん私たち4人は同じ班で行動することにした。



「めくるめく南国のバカンスで、私達はあぁ熱い夜をともに………!!!!」


「桜ちゃんは今日も元気だね〜」



と、到着早々に桜が発情したので、桃に任せて無視することにした。

気温は確かに高いが、カラッと晴れて不快感はない。空も青く高く透き通っているし、山も少なく、見晴らしがいい。



「初めて来るけど、いい所だね〜何だか気持ちいいね。」


「そうだね〜心無しか都会より空気も美味しい気がするし、潮風も何だか旅行に来たって雰囲気でいいね。」



早くも紅葉と一緒にしみじみとする。

勉強ばっかりしている身としては、とてもいいリフレッシュだな〜という感想である。



朝から出発して、昼食を済ませたあと、それぞれのグループに別れて、色んな体験コースの中から選んだものをする予定だ。

私たちの班は、スキューバダイビング体験ということで、昼食後、早速移動などをして準備をする。


泳げないのに大丈夫かって?

そこは問題ないらしく、泳げなくてもOKという事で逆に私から率先してこの体験コースを希望した。



去年の海が楽しかったから、またみんなで海に行きたいな〜と思ったのもあるし、泳げなくても海で自由に行動できるというのが楽しそうだなと思ったのだ。

翠ちゃんはというと、別の体験コースということで、きっと今日会うのは夕ご飯のタイミングとなりそうだ。



「でも、白ちゃんから海を選ぶなんて、意外だったね〜」


「正直、私自身も意外だったよ。」



と、紅葉と感想を述べる。

きっと今は色んなものをみたり、体験したりする方が良いと思ったのだ。

自分の知らない世界がまだまだあるし、知らない事はそれこそ無限にある。

これからの将来を考えた時に、知らない事は選ぶ事が出来ない。後からそれを嘆いても遅いのであれば、今のうちに色々やっとこう。

きっとそう思ったのだ。


私自身の決断にも関わらず、理由は曖昧で自分でも上手く言葉に出来なかったので、紅葉にはそこまで伝えはしなかったが、少し元気のなさそうな紅葉が気になった。



▼▼▼▼▼▼



体験コースも無事に終えて、ホテルに着いた私達は予定通り夕ご飯やお風呂を済ませて、部屋でくつろいでいた。それこそ後は寝るだけである。



「じゃあ、ここからは女の時間ね。さぁ、皆恥ずかしがらずにその柔肌を晒して、生まれたままの姿に……!!!」


「桜だけ裸にして縛り付けて姿煮にして欲しいって???」



と、夜の帝王が目覚めた様なので、私は討伐方針を提示することにした。



「そ、そんなハードなプレイ………でも、意外とやってみると………?何事も経験かしら……私、今日ここで新しい扉を開いちゃう………?白ちゃんなら…………いいよ………きて!!!」



と、何故か頬を赤く染める桜。なんでもウェルカムなのが凄い。

一人で盛り上がっているのも可哀想なので、とりあえず余っていた浴衣の帯で後ろ手に拘束しようと笑いながら近づいていく。

皆も笑いながらそれを見ていたところに、翠ちゃんがやってきた。



「あれ………あーーーーお楽しみでしたか?失礼しました〜」


「待って!!!違うのこれは!!!翠ちゃ〜ん!!!」



慌てて今の流れを必死に説明するが、何だか懇切丁寧に説明するのも恥ずかしく、私は顔を赤らめながら、周りに助けを求めるが、誰も口を開かず、翠ちゃんから「続けたまえ」と、促されるまま、説明するのであった。


な、なぜ私がこんな辱めを…………!!!



「恥ずかしがっている白ちゃんがかわいいわね〜うふふ」


「白ちゃんを弄ることでしか補給できない栄養があるからね」



と、桃が大変楽しんでいた事を露呈し、紅葉が親指をグッとして自慢げに私を食物連鎖の下位へと押しやっていく。

それを聞いて皆、納得といった表情で一件落着と言わんばかりの空気が流れるが、



「いや、私は全然納得出来ないからね!?」



と、一人でアタフタするのであった。

その後も高校生らしく他愛もない話で盛り上がり、就寝時間ギリギリまで翠ちゃんを交えて楽しい夜を過ごした。


こうしてまた皆と旅行に行きたいな。

私は満足気に南国の夜を過ごすのであった。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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