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団白虚録  作者: やんだやん
高校生
18/28

高1 秋

夏が過ぎ、秋へと移り変わっていく。

私達は実力テストを終えて、期末のテストも乗り切り、直ぐに文化祭という季節がやってきた。



私達は上の下から中付近の2桁代までテストの順位を上げていた。

一方で私たちの間でダメ子で定着してしまったダメ皇帝は、11位と19位だったらしい。

ワイキキビーチに全てを置いてきたのかとも思いきや、期末テストの方が順位が下がっているので、少し心配になった。

いや、私たちの先生の質が落ちてるんじゃないか的な意味でだよ?



しかし、本人は全く気にする様子もなく、秋からは私たちに数学をたまに教えてくれるようになった。


3年生にとっては、最後のイベントとなる文化祭は、それはそれは気合いの入ったものであるのが恒例であった。

出店や出し物、ライブやイベントなどなど学生達が思いを込めて準備し、最高の思い出を残していく。


道明寺みたいな先輩が可愛い後輩たちに話しかけたり何だりすることもあり、後輩としても、

「ま〜きの?」待ちな人がチラホラいたりもするので、その浮ついた雰囲気は少し面白かったが、私たち3人はなんと無縁だった。



「白ちゃんにはダメ子くんがいるとしてもさ、紅葉は?」


「チェンジで」



と、私が翠ちゃんの既成事実を作ろうとする発言を神速の反射神経でレシーブするも、どうやら判定はアウトだったらしく、スルーされる。

ラインズマン厳しいじゃねぇかー!



「彼氏ー?」


「あれは彼氏では無い」



紅葉が便乗してあたかも彼氏の話をしているかのように捉えたので、ここぞとばかりにヒグマ落としを炸裂させるもスルーされる。ふぅ、どうやら球が割れちゃったみたいだね。ニコッ



「今はいないし、要らないかなー」


「「勿体ない!!!」」



2人の心がシンクロし、あたし達完璧なダブルスコンビだね!キヤッピ!と、紅葉の発言を否定する。

ここぞとばかりにダブルスコンビネーション完璧な2人が畳みかける。



「私が男なら何回フラれても告白してるぞ!?」


「私は女でも今すぐに襲いたい衝動に駆られてるぞ!?」



秒速でコンビ解消しちゃったらしい。


翠ちゃんの発言に頬を染め、私の発言で手塚ゾーンばりにテリトリーを作る紅葉であったが、翠ちゃんの胸の中に収まることで事なきを得た。



「これはこれで私得なので」



と、どこかの寺育ちかと言われんばかりにお辞儀をしたが、どこかでまだまだだねと聞こえたような気もするけど気のせいだな。



「冗談は置いといて、私達に遠慮することないからな?」



と、胸の中で幸せそうに寄りかかる紅葉を撫でながら、翠ちゃんが諭す。



「あたし自身、今が楽しいから要らなーい」



と、紅葉は説得力抜群のご様子で回答する。

私のデータでは、この回答が通る確率は98%。

ゲームセットですね。

と言わんばかりに答えは出た。


その気持ちはとってもよく分かる。



「願わくば、こんな時間がこれからも続くといいのにな。」



私は叶わないと分かっているからこそ、儚い願いを口ずさむ。人の夢とはそういうものだ。


冬になり、文理選択の時期が来た。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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