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~序章~古の言伝え
初めまして咲です。
見苦しい、拙いなど多々あるかとは思います。
※それとなくチェックはしていくつもりです。
温かく見守っていただければ幸いです。
ずっと昔のお話、この国は妖精で溢れていました。
もう視ることができませんが、それはそれは美しく純粋な存在だったそうです。
妖精は人間が大好きで、人間も妖精が大好きでした。
妖精は人間を助けました。喉が渇けば潤し、怪我をすれば癒しを与えました。
人間は妖精に安らぎを与えました。知恵を絞り、文明の豊かさを妖精に与えたのです。
永い時を人間と妖精は共に過ごしました。
ふと人間は思いました。妖精の不思議な力を私たちも使えたら……。
しかしそれは、妖精が唯一許すことのできないことでした。
人間は妖精の逆鱗に触れてしまったのです。
妖精は人間に力を貸すこと、姿を見せることをやめました。
しかし人間を見捨てることのできなかった妖精は、小さな奇跡の力の分身を与えました。
それが、現代に生きる我々に寄り添ってくれる妖精なのです。
共に生き、共に朽ちていく存在。
それは、魔法の源。




