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蒼星緑海  作者: ひらみ
8/21

夜更(よるもふけ)、仁義(かたること)




 くねるような階段を上がり真っ直ぐに伸びた長い廊下を歩いて行く。

 二階には客の気配がなくぼんやりとした月明かりだけと薄闇が広がっていてすこしだけ幻想的な風景を思わせた。

 一番奥に位置する部屋、うちの旅館では一番大きな部屋である『琴月の間』の前までやってくると野太く豪快な笑い声が障子を突き抜けてきて思わず耳を塞いでしまった。

 遠慮や配慮というものにかけた笑い声は廊下にまで響き渡っているのだ。

 わたしは隠すこともなく渋面になると、


「……はぁ。やっぱり角部屋でよかった」


 はっきりとした感想を漏らした。

 アワ爺の対応には慣れているものの、あのよく響く声は困りものだ。

 本人もけして悪意をもってやってるわけではなく、元々声が大きい人っていうのはどうしてもいるから仕方がないんだろうけど。

 わたしは障子の前に座して、取っ手に手を掛けると僅かに戸を開く。開いた戸に手をかけてゆっくり開くと、小さく頭を下げた。


「淡貴さま、本日は旅館『さかがみ』にお越しいただきありがとうございます」


 アワ爺相手には必要ないことなんだろうけど、今回は通常のお客さまを相手にするように艶を作って恭しく礼をする。


「あ~待ってたよ、女将。こっちはアワさんの相手で大変だったよお。もう少し次からはやく来てくれないかな?」


 戸を開けた瞬間、部屋の奥から風にぃが泣きそうな顔でわたしに縋り付いてきた。

 随分と弄られたのだろう。着衣は乱れ、眼鏡もズレてて、一寸乱暴された後のような様相にも見える。


「風にぃ、お疲れさま。毎回アワ爺に弄られて大変だねぇ」


「こっちは笑い事じゃないよ。いつ機嫌を損ねるかヒヤヒヤしてるんだから。ともかく女将、いつも通り機嫌損ねないように対応頼むよっ」


 衣服を整え、眼鏡を正しながらわたしの軽口に風にぃは困り顔になる。

 こういう風に分かりやすく困っちゃったりするのが逆に弄りやすいんじゃないかなぁ、と思ったりしつつ。

 わたしは風にぃの言葉に頷きを返すと室内へと視線を戻した。

 琴月の間にはスーツ姿の大男が左右にズラリと並びモノ一つ言わずに座っている。

 その誰もが顔つきが普通の人とは少し違う。強面とかそういうんじゃなくて普通の人が持つ雰囲気とは一線を画すのだ。

 どちらかというと風にぃとは違う、わたし側のほうに近いかもしれない。

 生死を分けるような場面を潜り抜けてきた人間の顔はどこか顔立ちが違って見えるのだ。

 男たち誰もが膳にも手を付けていない。主が口にするのを待つ猟犬のように見えた。

 男達が綺麗に並ぶその先、上座にどっしりと座ってわたしを待つ人間がいる。


「じゃ風にぃは、もう帰っていいよ。残ってる仕事続けて」


「ああ、うん。悪いねっ、じゃ、じゃあ僕はこれで。くれぐれも無茶しないでね!」


 風にぃは慌てるように、わたしの肩を叩いてバトンタッチのジェスチャーをすると一度頭を下げてそそくさと廊下から階段を下っていった。


「…………」


 わたしの目線は左右の男たちではなく正面、上座にあぐらをかいた男を見据えていた。

 短く切られきっちりとした白髪の角刈り、黒紋付羽織を纏う下には老体とは思えないほどしっかりとした身体つきが窺える。上唇と顎にたっぷりとヒゲをたたえており、その口元は野味を帯びた笑みを浮かべている。

 年老いて尚も齢16の小娘如きたちどころに喰らいつくしてやるという獰猛さを孕んでいた。

 顔に刻まれた皺は修羅の年月を漂わせるように刻まれている。

 一目に“危険”だと分かる老人。――そんな男が小娘であるわたしを睨み付けていた。

 額から眉間にかけて刻まれた皺、視線だけで人殺しを指事できる眼光で舐めるように上から下までわたしを睨め付ける。


「おまたせしました、女将の坂守ユイです。どうぞご贔屓に」


「………………」


 三つ指をついて、深く頭を下げる。

 顔を上げても誰も口を開かない、アワ爺が言葉を発するのを待っている。

 もしこの爺が手を上げ指を指せばわたしは鉄の弾で蜂の巣になるだろう。

 まわりの男達はそういう連中で、目の前の老人はそういう人間である。


「おう。……こい」


 あぐらをかいた老人が手の平で呼びつけてくる。

 わたしもものを言わず、黙ったまま坐作を守るように翁の前までやってきて眼前でしゃなりと座り込んだ。


「…………」


「…………」


 息が詰まるような沈黙が場を支配する。

 虫すらも遠慮し泣き止むようなピリピリとした空気の中、孫と祖父ほど年齢差がある二人の人間がにらみ合っている。


「…………遅かったじゃねえかッ、このバカ娘ッ」


 まるで食いつきそうになっている獰猛な熊が破顔するように笑顔になるとわたしの肩をバシーンっと豪快に叩くアワ爺。

 その瞬間、場の空気がぱぁっ、と弾け男達もガヤガヤと笑い喋り始めた。


「痛ったー。仕方がないでしょ、こっちは学校も女将の仕事だってあるんだから」


「そりゃあそうだが挨拶の一つくらい出来ただろう、ったくこんぐらいの頃は『アワ爺アワ爺』って抱きついてきたのに今じゃ避けられてる始末だからな、年頃の娘ってぇのは冷てぇもんだ」


「なっ!? ……そんな昔の話は知らないっ。それにベタベタしても気持ち悪いでしょうが」


 昔話は禁止! 思い出すだけで恥ずかしくなる。無邪気っていうのは怖ろしいもんである。こんな強面ジジイに甘えてたりするんだから。

 わたしは隣に座るようにすると徳利を両手で支えて盃に酒を注いでやった。


「んなこたぁ、ねえぜ。器量良しの娘が懐いてくれたらそりゃ極楽ってもんよ」


「はいはい。ウチはおさわり禁止ですよー」


 相手が老人だからって手は抜かない、わたしの臀部を撫で回す手の平を捻りつつ、鍛えられている胸筋あたりに肘打ちを喰らわせて撃退する。


「痛っつぅ。年頃の娘は本当に冷てぇなあ」


「年頃の娘におさわりしようとするクソ爺に問題があるんでしょうに」


「へいへい、気をつけるようにするぜ」


「頭にもないことを」


 盃の酒をクイっと飲み干すと口元を豪快に拭う。わたしはそれを睥睨しながらおかわりの酒を注いでやったりしつつ。


「ところで――昨日のアレ。また随分ハデやらかしたじゃねえか」


(き、きたーーー!?)


「ま、まー……そ、それなりに?」


 ついどもるように答えながら視線を横へと逸らす。

 突きやすい部分が見つかった喜びが老人が逸らした顔に近付いてくる。


「戦争でもやったみたいになってたって話だぞ。うちの若いモンが『お嬢を怒らせちゃいけないでスね』って怯えてたほどだ」


「おぉう、まあ、ね。まあまあ」


「イケねえなぁ、ユイ。魔女ってのは人に隠れて悪いのを潰す仕事なんだろ? ありゃ悪手だ。偶然、人の気が無かったからイイモンを人がいたら大変だったぜ」


「う……うん、それはわかってる。もう少し考えて攻撃をすべきだったって今は反省してるわ」


<翁。その事についてですが、一つ弁明を>


「おう、はと公か。なんだ」


「どさくさに紛れて胸元覗き込まないで!」


 今の今まで黙りっぱなしだったはとが突然しゃべり初めてわたし自身もぎょっ、としてしまう。

 アワ爺はわたしの胸元へと顔を寄せてきたので頭を掴んで押し返してやる。

 わたしだって年頃の娘だし、胸だってしっかりある。もう枯れてる(でもないか)異性であっても恥じらいはあるのだ。

 なので胸元からはとを取り出して、アワ爺に見せるようにする。


<清鐘での怪異戦、今日までの統計から考えて今回の怪異の“穢”はかなりのものでした。あれを滅ぼすのなら一流の担い手でなくては無理だったでしょう。それを鑑みて、今のユイでの最善だったのではないかと私は評価しています>


「ほおほお、この厳しいはと公がここまで評価してるってこたぁ、きっちりとした仕事を出来てたってことかぁ。ん、そいつは善哉! ほれ、はと公から立派なお墨付きもらったぞひよっこ! ガハハハッ!」


「イタタっ、いたいってばぁー」


 バシンバシンと背中を叩いて痛いんですけど。

 手に持った徳利を落とさないように慌てて支えながら上目でアワ爺の顔を見上げる。


「それでぇ……その、大丈夫、だった、の?」


 聞きたいことはまずそこ、破壊による影響だ。聞くのが怖くて先延ばしにしていたがちゃんと聞いておかなくてはならない。

 実のところ気にはなっていた。あれだけの破壊だ。周りの住人だって気付いた人がいるかもしれない。


「おう、あそこは“メイ”さんが人払いのまじないをしてるんだろ? 伐採業者に頼んで工事をしてるってことにしてるぜ。学校でも話題にゃなってないだろ」


「ああ、うん。そういえばそうだ」


 仕儀の際、魔女は戦いやすい地、もしくは周囲に迷惑をかけない地域を選ぶ。

 だが怪異のほうがそれを考慮して出現してはくれない。

 だが長年の研究の成果か、怪異の出現ポイントをある程度の特定し、位置を変化させることもできるようになった。

 今回は森周辺だったり、または空き地だったりと位置情報を誤魔化して出現させるのだ。

 そのおかげで近年は周囲の被害は激減の一途を辿っている。

 わたしの場合、今回の場所でなかったら被害が出てた可能性は大きかった。

 そういう意味では非常に運が向いていたのだ。

 次からはもう少しだけ魔力制御のほうに重きをおいて戦わなきゃいけないかもしれない、と思いつつ今回の後始末をしてくれた老人を見る。


「噂らしいことは言われてなかった。ええと…あの…っと、さんきゅっ、アワ爺」


 確かに学校で噂されてた様子はない。やべちゃん、みっぽも違う話してたし……。

 照れくさくて、上手く言えなくなり顔を真っ赤にしながらたどたどしく熊みたいな顔の老人に礼を告げた。


「ああぁ? 気にすんな、なんたってメイさんの娘の初陣ってんだ! 盛大にやらかしてくれるくらいじゃなきゃこっちも生き甲斐ってもんが無くなっちまわぁな!」


 わたしの肩を抱いて、わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でてくる。

 痛い痛いと悶えつつもなんとなく、良い気分がして今はそのままにしてやってもいいとか思っちゃった。


「ユイ、おめぇは命の恩人であるメイさんの娘だ。俺は救ってもらった命ぜんぶかけておめぇの手助けをする。困った時ゃ、いつでも頼ってくれや。俺は大歓迎だからな」


 その昔、アワ爺は母に命を救われたらしい。どういう出会いだったのまでは聞いたことはない。

 けれどそれはアワ爺にとって一生を費やしても返せないほどの恩義だったという話だ。だから母がいなくなった後も旅館の面倒やわたしのことも世話をしてくれてる。

 こんな顔だがびっくりするほど義理堅い老人なわけだ。

 しかし熊顔のウインクはなんか怖い。幼児だったら泣いちゃうかもしれないレベル。でも今はなんだか、嬉しい。わたしは頷くと微笑みかえしてあげた。


「あ、そういえばみっぽとやべちゃんと言えば……ねぇ、アワ爺、ここ最近で浮浪者が街に入り込んでたりする?」


「あ~? そうだなぁ、それらしい話は入ってきてねぇぜ。おい、聞いてるかぁ?」


 アワ爺が顎を掻きながら考え込むようすると近くにいた部下に尋ねてみる。

男は首を振って流入がない、と否定を返した。


「あっ。そうなんだ、それなら別にいいんだけど」


 無いと話を聞くとわたしはあっさりと話を切り替えるつもりで、その話題を切り上げた。

 けれど流石はアワ爺、わたしがなにかに首を突っ込もうとしていることに目敏く気付いたのだろう。一寸難しい顔をするわたしを睨み見つめた。


「おい、ユイ。下手なことに首突っ込むんじゃねえぞ」


「……下手なことってなんのことよ」


「おめぇ、例の失踪事件の話だろ。ありゃ駄目だ。カタギがやってる仕事だ、おめぇの出番は無えよ」


 ずばりすぎて思わず表情が引き攣ってしまう。

 こういう時のアワ爺は本当に野犬みたいに鼻が利くんだから。

 わたしが危険なことに首を突っ込もうとすると先回りして止めさせてくる。


「べ、別にわたしがどうこうってワケじゃ……でもどちらにしてもこの街で失踪してるんでしょ、ならわたしが……」


「駄目だ」


 一言で切って捨てる老人。こういう時のアワ爺はテコでだって動かない。

 本当にわたしのことを心底から心配している時に出る一言だったりする。

 とはいえわたしだって今回の件はそう簡単には引けない。


「なんでよ! わたしも手伝ったほうが解決も早まるかもしれないのに」


 二年を費やした。届かなくて悔しい思いをした二年。

 “先生”の元で地獄みたいな授業をした二年を忘れていない。

 昔とは違う。わたしはこの地の管理を任される立場であり、魔女になったんだ。

 

「そうだなぁ。確かに手数多いほうが解決しやすいかもしんねぇわな。でもおめぇ、学校や旅館の仕事はどうするんだ?」


「う……それは……」


 中途半端を許さないのはわたしの性格でもある。確かに事件のほうにのめり込めば自ずと学校や旅館の手伝いが疎かになってしまうのは自明の理だ。

 アワ爺はしっかりとそれを見抜いている。


「なあ、ユイよぉ。世の中には役割分担ってもんがある。たとえばおめぇが犯人逮捕できるって言っても、それに手を出すのは違法だ。このヤマはきちんと捜査してる連中がいてそいつらが捕まえるんだ」


「…………そ、そんなの、人手が多いほうがいいに決まってるわ」


「それとこれとは話が違う。なぁ、ユイ、俺がカイイとやらの退治に手を出さないのかわかるかい。それは俺たちの領分じゃないからさ」


「む……」


「俺には難しいこたぁ分からねぇが、人だって飯を食えば目を覆いたくなるようなもんをひり出す。そりゃ生理現象ってもんだから当然だ。なら自然だって一つの生態系なら“そういうモン”を吐き出すのは当たり前のことじゃねえかって俺は思ってる」


「ぐっ、ご飯食べてる時にその喩え」


「莫迦、水さすんじゃねえって。だからお前は立派な仕事をしてんだ。確かに人様に明かせる仕事じゃねえが、大切な仕事だ」


 わたしの手の中にある徳利を取ると盃に酒を注いでいくアワ爺。


「なあ、ユイ。おめぇは女将の仕事に学校、霊脈の管理ってしっかりやってるぜ。――おめぇはまだ若い、メイさんのようにってのはそりゃ土台無理だ」


「うん……」


「カタギのもんの仕事はちゃんとカタギがやってくれる。んでなにか不味いことがあればウチがケツ持ちする、そういう風にやってんだ。逆にいえば俺たちじゃお前の仕事は手伝いたくても手伝えねえ」


 それを言われるとぐぅの音も出ないのは確かだった。

 街の“穢”を祓う仕事は魔女であるわたしにしか出来ない。

 アワ爺が酒をあおるのを見上げながらわたしはなにも言えない。


「そこがお前の領分だ。いいか、カタギにはカタギの領分がある。人の事件はちゃんと人が解決するさ。おめぇは魔を退治する仕事がある、そいつをしっかりやれ―――それが世の中ってもんだ」


「………………」


 返す言葉もない。わたしの数倍以上生きてるだけあってアワ爺の言うことは正鵠を射てる。弁戦ではとても太刀打ち出来そうもないし、なによりわたし自身もそれが正しいって分かってしまってる。

 顔を俯かせしょぼくれたわたしの頭に手をポンと置いてアワ爺が静かに言った。


「でも目の前で誰かに危険が迫ってる。それを見過ごせないの。だってこの街はわたしが預かってるんだから」


「俺の街でもある。おめぇだけが街を管理してるわけじゃあねえ。そうじゃねえのかい?」


 とてもじゃないがアワ爺には口論では勝てない。なにもかもが正しすぎてわたしの青臭い意見じゃアワ爺を納得させることなんてできるわけがない。


「アワ爺……」


 もう返す言葉もなければわたしは唇を噛み締めて泣いてしまわないように堪えながら見上げるしかない。


「わかったわかった。捜査をするのはかまわねぇよ、そのかわり危険な事があったときはまずウチのモンに連絡すること、いいな」


「うん、約束する。ありがとうアワ爺」


「なぁに、俺にとっちゃお前は孫みたいなもんだしな、可愛い子の頼みは断れねえのが男ってもんだ」


 わたしが笑顔を見せるとアワ爺も皺だらけの顔で笑った。


「お仕事お疲れさん、ユイ。―――おめぇ、良い仕事したぜ」


 アワ爺のゴツゴツした手がわたしの頭を優しく撫でた。

 傷だらけの手だ。今までの人生が滲んでいる大きなてのひらだった。

 今回の件でわたしも一つだけ大人になれたかもしれない。

 けどまだまだアワ爺みたいな大きな人間にはなれそうにない。


 少しずつだけど、今はゆっくり―――。







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