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第31話 漆黒の魔女3

 ヘリは、黒いキューブの近くのビルに着陸する。源次郎と日向、ジャイアントボスが降り立つ。源次郎は赤いスーツに黒マント姿になっている。

 源次郎とジャイアントボスはビルの屋上で助走すると飛び上がり、そのままキューブに突っ込む。

 「待ってください。いきなり飛び込んだら相手の思うつぼですよ。」

日向が二人に言うが遅い。仕方なく、日向もキューブに飛び込む。日向が飛び込んだところは夜の街だった。なぜかビックベンがある。ここはロンドンか。日向は街をさまようことになる。

 ジャイアントボスは、夜の凱旋門の前にいる。漆黒の魔女に向けて叫ぶ。

 「漆黒の魔女よ。聞こえているか。私は話し合いに来た。出て来てくれ。」

だが、返答はない。ただ、ジャイアントボスは静かな夜のパリに取り残されていた。

 源次郎は夜の街を歩きながら「ムチムチちゃんはどこじゃろう」と探し回る。突然、立ち止まると源次郎の目が光る。

 「ここじゃ。」

地面に向かってパンチを繰り出す。すると地面がガラスを割るように割れて別の夜の街が現れる。キューブは幾層にも分かれて街を作りだしていた。

 源次郎は次々に街の境界をパンチで打ち破って漆黒の魔女を探していく。そして、ジャイアントボスも凱旋門をパンチで打ち壊して、別の街に移動する。


 超人協会本部では、ハバカル会長が会見を開く。

 「東京に出現した黒いキューブについてお話します。我々はこれを漆黒の魔女の仕業と判断しました。」「漆黒の魔女とは何ですか。」

 「200年以上前、ヨーロッパで暴れていた魔女です。」「200年ですか、もう死んでいるのでは。」

 「キューブを使った手口からそう判断しています。キューブには、ジャイアントボスと赤い雷光が向かいました。」「どのように解決するのですか。」

 「解決法は分かっていません。漆黒の魔女は空間魔法の使い手です。彼らなら何とかできると信じています。」「それでは答えになっていませんよ。」

 「みなさん、待ちましょう。彼らはこれまでも我々を救ってきたのです。」「他にはないのですか。」

 「以上で会見を終了します。」

ハバカル会長は退場していく。記者たちはあわただしく動き始める。

 フジミテレビの特番では会見の結果が報告される。

 「ウルサワです。こちら超人協会本部の緊急会見が終了しました。S級超人2名がキューブに向かった模様です。」「ヒーローが動き出したのですね。」

 「はい、ジャイアントボスと赤い雷光です。」「キューブの原因は分かったのでしょうか。」

 「漆黒の魔女の仕業と判断されました。」「漆黒の魔女ですか?」

 「漆黒の魔女は200年以上前にヨーロッパで活動していた魔女の様です。」「200年も人は生きられませんよ。」

 「その通りですが、手口が漆黒の魔女と一致するようです。」「何か証明するものは示されたのでしょうか。」

 「いいえ、空間魔法を使われているようです。」「取り込まれた人々の安否はどうでしょう。」

 「分かりません。ハバカル会長はS級超人を信じて待つ模様です。」「今、ヒーローが動いているようです。解決することを心より祈ります。」

特番はこの後、識者からのコメントを放送していく。

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