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第30話 漆黒の魔女2

 役員の一人が発言する。

 「あのキューブに向かわせるとしたらS級超人でないと通用しませんぞ。」「貴重なS級超人を失ったらどうするのです。」

 「他の超人を向かわせますか。」「超人は物ではないのですよ。」

 「我々は今、危機的状況にあります。たった一人の怪人に本部が落とされたのですからな。」「だか、危険すぎる。」

役員たちの意見はまとまらない。ハバカル会長は黙ったままだ。ジャイアントボスが発言する。

 「あの黒いキューブに覚えがあります。」「どこかで見たことがあるのかね。」

 「いえ、資料で読んだだけですが・・・」「我々が知らないのだぞ。資料にあるわけがない。」

 「漆黒の魔女です。」「聞いたことはあるが・・・確か200年以上前の人物だそ。生きているわけがない。」

 「しかし、空間を操り漆黒のキューブを作りだしたと言います。」「漆黒の魔女はヨーロッパだぞ。生きていたとして、なぜ日本に・・・」

 「会って聞けばよいのです。」「誰が行くのかね。」

 「私が行きます。それと赤い雷光を推薦します。」「107歳のS級超人か。」

 「ジャイアントボスにこの件は預けようと思うが良いかな。」「他に手はありませんし、任せるしかあるまい。」

黙っていたハバカル会長が発言する。

 「勝算はあるのか。」「漆黒の魔女は女です。赤い雷光が適任でしょう。もちろん、私も行きます。」「頼むぞ。」

ジャイアントボスはヘリに乗り込んで超人協会本部から出発する。

 フジミテレビの特番ではアナウンサーがADからメモを受け取る。

 「今、情報が入りました。超人協会で動きがあった様です。えー、30分後からハバカル会長が会見を開く模様です。超人協会本部につなぎます。ウルサワさん聞こえますか。」

 「はい、ウルサワです。ここ超人協会本部ではハバカル会長の緊急会見が行われるようです。」

 「キューブの正体について分かったのでしょうか。」

 「先ほどまで、会議が行われていました。会議後、ヘリコプターが1機飛び立っております。何らかの動きがあったように思われます。」

 「キューブの正体はどうでしょう。」

 「はい、こちらは各局の記者などで満員状態です。」「あの正体は・・・」

 「なんでしょうか。」「もういいです。」

源次郎が特番を笑いながら見ている。

 「師匠、いいのですか。このままでは、僕たち蚊帳の外ですよ。」「超人協会が動くなら任せておけばよいわ。」

外からヘリの爆音が聞こえてくる。

 「ヘリコプターが来たみたいですよ。超人協会でしょうか。」「わしらに指令が来たかのう。」

そして、ジャイアントボスが訪れる。

 「師匠、ジャイアントボスですよ。」「赤い雷光よ、来てくれ。力を貸してほしい。」

 「師匠、僕も行きますよ。」「キューブの正体、わかったのかのう。」

 「私は漆黒の魔女が引き起こしていると考えている。」「そうか。いい女じゃったのう。」

 「あったことがあるのか。」「80年ほど前のことじゃ。ムチムチちゃんじゃよ。」

 「ならば、来てもらうぞ。」「分かった。分かった。そうせかすな。」

ヘリは源次郎と日向を乗せて飛び立つ。


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