第27話 イカ怪人現る
イカの水揚げで漁師が忙しく作業をしている中、海中から巨大なイカが現れる。
「イカたちに何しているげそ。」「今からセリにかけて売られていくんだよ。」「おい。イカの相手をしているんじゃねえ。忙しいだろうが。」
漁師たちは巨大なイカを見なかったように作業を続ける。
「作業をやめるげそ。イカを海に返すげそ。」
漁師たちは無視する。巨大イカは、イカ墨吐き出して作業の邪魔をする。怒った漁師たちは巨大イカを倒そうとするが返り討ちにあう。
「私はイカ怪人げそ。イカを守るげそ。」
イカ怪人のため漁港はイカの水揚げが出来なくなる。救援依頼が超人協会本部に届けられる。マカレ秘書は後遺症を抱えながら仕事をしている。
マカレ秘書はハバカル会長に救援依頼を伝える。今回、失敗は許されない。本部をつぶされて超人協会の信頼が揺らいでいる。この時期に敗北はまずいのだ。
ハバカル会長は、赤い雷光と御曹司に向かわせるように指示する。マカレ秘書がハバカル会長に言う。
「二人は東京駅で網タイツ男と戦ったばかりです。疲労が残っているのではないでしょうか。」「他のS級超人も同じだ。あいつらにやらせろ。」「はっ。」
ハバカル会長は、御曹司が気に入らなかったが、赤い雷光にも恨みを持つようになった。赤い雷光が東京駅で網タイツ男を殺していれば、このようにはなっていなかった。
私が屈辱を受けることはなかったと思い込んでいるのだ。
源次郎と日向の元に黒メガネがやって来る。
「本部からの指令です。呼子町に現れたイカ怪人を退治せよとのことです。」「呼子町だと。」「イカが有名なところです。」
「よし、行くぞ。新鮮なイカがわしらを待っておる。」「怪人退治を忘れていますよ。」
源次郎と日向は家にカギも掛けずに出かけていく。黒メガネは大丈夫かと心配になるが、あの網タイツ男に勝っているのだと思い直す。
源次郎と日向は呼子町にたどり着くと海鮮料理の店を探す。
「わしの感が、この店はうまいと言っておる。」
源次郎は店の前に立つと堂々と入って行く。日向は怪人のことが気になっていたが源次郎に従っていた。
「大将、うまいイカを食わせてくれ。」「すみません、お客さん。イカはありません。」
「イカが名物だと聞いていたぞ。」「それがイカの水揚げが無いのですよ。」
「仕方ない。何かうまいものを頼む。」「から揚げでよろしいですか。」
「トリか」「もも肉です。」
「この店は海鮮を売りにしているのではないか。」「そうですか。今は海のものは・・・」「トリで我慢するか。」
源次郎は諦める。日向が大将に話を振る。
「イカ怪人が出たそうですが。」「兄ちゃん、知っていたのかい。」
「はい。今はどこにいます。」「漁港に陣取っている。船を出せないから海の幸は全滅さ。」
「イカ怪人だとけしからん。退治してやる。」「師匠、完全に指令のことを忘れていましたね。」
「そう言えば黒メガネが何か言っていたな。」「ちゃんと人の話を聞きましょうよ。」
日向は源次郎を尊敬しているが、さすがに呆れる。




