第13話 超人協会の指示
東京の町を怪獣が闊歩している。二本足で歩く肉食恐竜のような怪獣は、ブレスを吐く。怪光線はビルを貫いてビルに穴を開ける。
「怪獣の光線がビルを貫いたーーーーーああっ、ビルが崩れる。ヒーローはまだかーーーーー」
フジミテレビのオサワギレイコがヘリから危険を顧みずレポートしている。オサワギはヘリのパイロットにもっと近づくように指示するがパイロットが拒否する。
「そんなことしていたら、いくつ命があっても足りないぜ。ごめんだ。」「そんな腰抜けはフジミテレビにいらない。操縦を代わりなさい。」
「こらやめろ。墜落するぞ。」「だったら、もっと近づきなさい。」
「だから、これ以上は危険なんだよーーーーー」「危険がなんだーーーーーリポートをさせろーーーーー」
超人協会の会長ハバカルがテレビを見ながら言う。
「御曹司にやらせよう。」「一人でですか。怪獣相手はS級超人が数人で当たることになっていますが・・・」
「御曹司のデビュー戦だ。花を持たせよう。」「死にますよ。」
「それなら、めでたい。」「分かりました。手配します。」
マカレ秘書が部屋を出ていく。マカレの仕事は早かった。すぐに迎えのヘリが飛び立つ。
源次郎と日向がテレビを見ながら朝食を食べていると「ババババ・・・・」と轟音が響く。
「うるさいのう。テレビの音が聞こえないぞ。」「師匠、怪獣退治の迎えが来たのではありませんか。」
「そうか、わしもついて行こうかのう。」「師匠も戦ってくれるのですね。」
「危なくなったら助けてやろう。」「ありがとうございます。」
しばらくすると二人がいる部屋に黒いスーツに黒いサングラスをかけた男が一人入って来る。
「こらっ、勝手に上がり込むとは失礼じゃろ。黒メガネ。」「玄関でチャイムを鳴らしたのですが応答がなかったので・・・」
「うるさくて聞こえるわけないだろう。」「御曹司、怪獣退治の指示が出ています。お急ぎください。」
「こら、話は済んでおらんぞ。」「・・・・・」
源次郎の話は長い。黒メガネは日向を連れて行こうとする。それを源次郎が止める。
「日向一人だけではないだろうな。」「一人です。そのように指示が出ています。」
「わしも行くぞ。」「じいさん、邪魔はやめてくれ。」
「言ったな小僧。」
源次郎は黒メガネの胸倉をつかむと軽々と片手で持ち上げる。黒メガネの首がしまって顔が青くなる。日向が止めに入る。
「死んでしまいますよ。師匠。」「ふん、わしも行くいいな。」「ゴホゴホ・・・どうなっても知らないぞ。」
源次郎は赤いスーツに黒マントの姿に着替える。家の外に出ると庭にヘリが着陸して轟音を立てていた。源次郎と日向はヘリに乗り込み東京へ向かう。




