第12話 合格祝いは村総出
日向は村に帰って来る。日向に気づいた村人がみんなに声をかけると日向は村人に囲まれる。
「ニュースを見たよ。S級超人なんだって。」「今夜は祝いだーーー」「源さんを呼んで来いよ。」
日向はそのまま集会所に連行される。源次郎も集会所にやって来る。
「師匠、合格しました。」「これで日向も一人前だな。独り立ちにちょうどいいな。」
「待ってください。僕はまだ師匠に学ぶことがたくさんあります。」「S級超人がなに甘えたことを言っている。出ていけ。」
「出て行きません。僕はまだ未熟です。」「だめだ。S級超人の威厳に関わる。」
「僕は修行を続けます。」「どこかほかでやってくれ。」
「諦めませんよ。」「・・・・・」
村人たちが言う。
「この村にいればいい。」「いっそうのこと、所帯を持ったらどうだ。」「唯ちゃんなんかどうだ。日向のことを気に入っていたからな。」
「僕は修行中の身です。結婚は出来ません。」「そうか。唯ちゃん、かわいいぞ。」
「わしはどうだ、独り身だぞ。」「源さん、歳を考えろよ。」「そうだ。そうだ。」
「年寄りには冷たいな。」「そりゃ、この村は大半が老人だからな。」
「レオタードマスクには避けられているようだし、つまらんのう。」「弟子の合格を祝ってやれ。」
「当然の結果だったから、当然すぎてなーーー」「おめでとう位言ってやれ。」
「そうだな。日向おめでとう。」「師匠、ありがとうございます・」
日向は源次郎の言葉が一番うれしい。村人が日向に聞く。
「どうしてヒーロー名が御曹司なんだ。」「おそらく、僕が小堺グループの会長の息子だからです。」
「あの小堺グループか。だったら、超人になるなんて許してもらえないだろ。」「ですから。親子の縁を切って来ました。」
「いずれ小堺グループのトップになれたのに・・・・・」「僕は超人、ヒーローになりたいんです。」
源次郎が日向に言う。
「超人協会は小堺グループと仲が悪い。超人認定試験は受からないじゃろ。」「でも今回はS級超人に勝ちました。」
「仕方なく合格にしたのじゃろ。これからも無理難題を吹っ掛けられるぞ。」「分かっています。だから修行が必要なのです。」
「分かった。気のすむまでいたらいい。」「はい、これからもお願いします。」
日向は、これまで通り源次郎の弟子として修行することになる。




