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第11話 日向vsチーズナンマン

 チーズナンマンは構える。もう、油断はしない。相手はS級超人並みの化け物だ。得意の伸びるパンチやキックで応戦して、相手を接近戦をやらせないようにする。これなら勝てる。

 日向が再び距離を詰めて接近戦を狙う。チーズナンマンはとろけたチーズのように伸びるパンチを繰り出す。日向は何とか目視してかわすが近接戦をできなくなる。

 伸びるパンチの嵐が日向を襲う。足を使ってかわしていくが、捕まり、パンチを何十発も食らう。日向は崩れるように倒れる。

 日向は、このままでは勝負にならないと考える。審判が日向に確認する。

 「立てるか、立てるならテンカウントで立ってくれ。」「大丈夫だ。」

日向は勢いよく立ち上がる。食らったパンチの数は多いがダメージはそれほどでない。チーズナンマンは驚く。パンチ威力は最大で打ち込んでいる。立てる訳が無いのだ。

 「これで、立つのか。化け物め。」

チーズナンマンは思わす口に出す。日向はチーズナンマンの周りを走り出す。チーズナンマンは伸びるパンチを繰り出す。日向はスピードを上げてパンチをかわす。

 日向はさらにスピードを上げていく。チーズナンマンは日向が速すぎて目視できなくなる。伸びるパンチの嵐が止まる。日向はこの瞬間を待っていた。

 直角に曲がるとチーズナンマン急接近してパンチを繰り出す。チーズナンマンは日向が繰り出したパンチを顔面に受ける。チーズナンマンが後方へ飛ばされ壁に激突する。

 日向のパンチが決まったように見えた。しかし、日向には手ごたえが感じられなかった。チーズナンマンはパンチを受ける直前につま先で後ろに飛び、衝撃を逃していた。

 すぐにチーズナンマンは伸びるパンチで逆襲を始める。日向はパンチをかわしながらチーズナンマンに近づきパンチを繰り出す。今度は1発だけでない、連打でチーズナンマンに食い下がる。

 チーズナンマンはパンチの衝撃を逃しながら、伸びるパンチで日向のわき腹を狙う。日向は伸びるパンチをかわさない、パンチを受けながら攻撃をやめない。

 日向はこの程度のパンチなら食らっても耐えられると考える。

 日向とチーズナンマンの壮絶なパンチの応酬を続ける。どちらも一歩も引かない。このまま、永遠に続きそうだったが、パンチのダメージが違っていた。

 チーズナンマンは、日向のパンチを受けるとダメージを確実に蓄積していった。なんて重いパンチだ。このままではまずい。チーズナンマンは離脱する隙を伺う。

 日向は、チーズナンマンのパンチが軽くなっていることに気づき。チーズナンマンがこの状態から逃げようとしていると考える。

 日向はチーズナンマンが離脱する時、チャンスが巡って来ると確信する。日向はわざとパンチの数を減らす。チーズナンマンは伸びるパンチを繰り出しながら後方へ飛ぶ。

 日向はパンチのラッシュをやめて、全力の一撃に備える。チーズナンマンのパンチの雨の中、日向は突き進む。そして、全力の一撃をチーズナンマンの腹に入れる。

 チーズナンマンは体をくの字に曲げて吹き飛ぶ。チーズナンマンは途切れそうになる意識の中で思う。なぜ、パンチを受けながら前に進めるんだ。この威力は反則だろ。

 負けられるか、俺はS級超人なんだぞ。立て、俺の足よ、いうことを聞いてくれ。

 チーズナンマンは何とか立ち上がりファイティングポーズをとる。日向は最後まで手を抜かない。もう一発打ち込もうと勢いよく前進しパンチを繰り出す。

 パンチはチーズナンマンの顔に吸い込まれる。しかし、日向は寸前でパンチを止める。そして、引き返していく。

 チーズナンマンは動かない。審判が確認するとチーズナンマンは絶ったまま気を失っていた。審判は日向の勝利を宣言する。

 管理室のモニターで試合を見ていたハバカル会長は怒りの声を上げる。

 「S級超人のくせに負けるとはどういうことだーーー」

秘書のマカレがハバカルに言う。

 「小堺日向の合否はどうされますか。」「合格でS級だ。仕方ないだろう。」

 「ヒーロー名はどうされますか。」「御曹司だ。使いつぶしてやる。」

日向は超人認定試験の合格に涙する。そして、「御曹司」と言うヒーロー名に何て名前を付けるのだと嘆く。

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