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ここは恋の戦場(スクール)です!  作者: 高本 元史


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第七話 ブルペン

更新遅くなってしまい御免なさい

温かい目線で読んで頂けると嬉しいてす。

アイディアがうかんでは、新しい小説を書いているので投稿頻度が遅い事をお詫びします。

学生ながら頑張ってます。読んでいただけると幸いです。

夜のブルペンは、昼とは音が違う。

ミットに当たる音が、やけに響く。


昌平はしゃがみ、マスク越しにアキラを見る。

「じゃ、改めて聞く」


「なに?」


「全部」


アキラは少し考えてから、指を一本ずつ立てた。

「ストレート」


昌平、無言で頷く。


「横のスライダー」

(普通、ね)と心の中で補足する。


「パワーカーブ」

ここで一瞬、昌平の目が細くなった。


「……沈むやつは?」


「シンキングスプリット」


「フォークじゃない?」


「違う。落ちるっていうより、吸い込まれる感じ」


昌平は息を吐いた。

(四つ。しかも全部、役割が違う)


「球速差は?」


「ストレート基準で、

スライダーが少し落ちて、

カーブががっつり、

スプリットは見た目ほぼ同じ」


(最悪だな、打つ側からしたら)昌平はミットを軽く叩く。

「……じゃあ聞くぞ」


「うん」


「一番、自信あるのは」


アキラは即答しなかった。

その沈黙で、もう答えは半分出ている。

「横スラ」


「だよな」

昌平は笑わなかった。(決め球にできる“普通”ってのが一番厄介なんだよな...)


「ストレートは?」


「伸びる。けど、まだ暴れる」


「カーブ」


「カウント用と、見せ球」


「スプリット」


「追い込んでから」


昌平の頭の中で、盤面が組み上がっていく。


――初球、ストレート。

――二球目、横スラで視線をずらす。

――三球目、同じ高さからカーブ。

――逃げたら、最後は沈める。(ああ……これは)

「なあ、アキ」


「なに?」


「俺にさ」

昌平はミットを構え直した。「配球、任せてもらっていい?」


アキラは少し驚いた顔をしてから、頷いた。

「うん。捕手だし」


「違う」

昌平は短く言った。

「これは、一人で投げる球じゃない」


その言葉に、アキラの表情が変わる。

ほんの一瞬、肩の力が抜けた。


「……じゃあ、頼む」


昌平はサインを出した。

最初は、ストレート。


ミットを構えながら、昌平は思う。

(エースってのはな...“すごい球”を投げるやつじゃない

――“組み立てられるやつ”だ)


ボールが、ミットに収まった。

乾いた、いい音だった。

完結に向けて頑張って執筆していきますので、「面白い!」「続きを読みたい!」と思って頂けたら、ブックマークや評価をして頂けるとうれしいです!

モチベーションががあがると、寝る間も惜しんで執筆してしまいます。

これからも、よろしくお願いします!

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