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マニアックなレオ  作者: レオ
91/116

VOL91 「公園、音楽、酒」

長居公園は大好きな憩いの場だ。

寒さ、花粉症で散歩以外では

何ヶ月も行ってなかったけど、

今日は今年初めて

ベースPLAYをしに行く。

電池駆動のアンプなら野外で

コンセントがない場所でも使える。

スマホでユーチューブの

ロック&ファンクナンバーを

再生してアンプから出す音に

合わせてベースを弾く。


酒飲みではあるけど昔から

健康にはけっこう気を遣っていて、

基本的に昼からは飲まないし、

1990年から14年アメリカンバーを

経営して夜の世界に生きる環境で

あった時から現在までずっと

週に2日は飲まないようにしてる。

でも公園でひとりで、

又はバンドメンバーらと集まって

ベースPLAYする時は昼でも飲む。

緑に囲まれた空間で思い思いの

楽しみ方をするひと達は

みんなにこやかな表情だ。

平和な気持ちになれる素敵な場所。

ベンチに座って昼間から酔って、

次々と好きな音楽に合わせて

ひとりでベースを弾いていると

すごくリラックスできる。

ライヴの高揚感とはまた違うもの。


音楽のチカラとはすごいもので

たまに知らないひとが聴きに来て

話しかけてくる。

「ツェッペリン大好きなんです。」

「息子もバンドをしてて。」

ロックとかが好きなひとが

散歩中に予想していなくて

いきなり楽器の音が聴こえてきたら

やっぱりウキウキするのかな。


ロックバンドREVolutionが

ライヴ活動を始めてもう15年。

最も古くてアツいファンで

いてくれるのは最初のライヴの前の

練習から見学に通ってくれていた

元ミヒマルGTヒロコのお母さん。

2週間前のライヴにも来てくれた。

そしてもうひとりよく

観にきてくれるのがシンジさん。

ある日長居公園でギター&

ヴォーカルのドミニクがひとりで

ジミヘンドリックスとかの曲を

PLAYしていると話しかけてきて、

その夜のライヴに来て

すごく気に入ってくれた。

シンジさんとはたまにふたりで

焼き鳥に行って映画のこととかから

いろんなマニアックな深いことまで

話す仲良しになった。

公園でたまたま未来に繋がっていく

こんな重要な出会い方あるなんて。


19歳で初めてロックバンドを結成して

2年半ライヴ活動をした。

その時は部屋で練習、

レンタルスタジオで全員で練習、

ライヴハウスで本番、

とすべて屋内だし、飲みながら

演奏することもなかった。


陽の光を浴びて、

酔いながら自由を感じて

音楽に浸る今のスタイルは俺に、

そしてこのバンドにピッタリだ。

12、3年前にハルカス前の歩道橋や

京橋駅の通路で昼間に

ストリートライヴを何回かした。

久々にやろかという話も出てる。

またできたらいいな。


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