VOL88 「センセーショナルアレックスハーヴェイバンド」
あなたは聴いたことがない曲でも
試してみて受け入れれる方ですか?
この広い世界にはただ自分が今まで
知らなかっただけの話で、
自分の好みにマッチするものが
まだたくさんあるはず。
音楽に限らず、固定概念に縛られて
アタマと感性が狭い領域に留まって
しまわないようにしたいと
俺は思っている。
2010年にロックバンド
REVolutionを結成。
1970、80年代の欧米ロック、ファンク
ナンバー中心のライヴ活動を始めた。
ギター&ヴォーカルのドミニクの
選曲のセンスは俺の好みにピッタリで、
それまで全く知らなかった
バンドの曲にも素晴らしいものが
たくさんあることを知ってウキウキ。
多分日本ではほとんど知られてない
であろうイギリスのセンセーショナル
アレックスハーヴェイバンドもその1つ。
このバンドの
「I just wanna make love to you」は
ライヴでお客さんから評判がいい。
それまではドミニクと俺の
二人だけでセッションをしていて、
これからバンドを作ろうということに
なったある日
「いいヴォーカルを見つけてきた。」
とドミニクに呼ばれて彼の家で
初めてネイスンと会った。
即興でいろんなギターフレーズを
引き続けれるドミニクが適当に
弾き始めると、ネイスンはうつむいて
目をつぶってまるで何かに取り憑かれた
ように体を静かに揺さぶり始めた。
そして今初めてドミニクが弾く音に
合わせて静かに歌い始める。
なんと驚いたことに彼は即興で歌詞を
思い浮かべて歌えるのだ!
ドミニクが徐々に激しいPlayへと
移行していくとネイスンは
それに合わせて別人になったように
声を張り上げていくのだった。
「す、すごいヤツを連れてきたな、、、。」
ドミニクと俺以外は何回もメンバーが
変わってきているけど、
この初代ヴォーカルのネイスン
(オーストラリア人)はパワフルで
感情的なパフォーマンスをするタイプで
この曲に合っていた。
「I just wanna make love to you」は
曲の構成がカッコイイ。
最初はややジャジィなピアノの印象的な
フレーズの繰り返しと、ドン、ドン、
というバスドラ、ベースの
シンプルな音で静かなトーンで始まる。
盛り上がっていってから中盤にフッと
また最初の静かな局面に戻る。
これがイイ。
そこから一気にサックスも加わって
フィナーレへと向かってゆく。
REVolutionバージョンでは
最初のピアノパートはギターで弾く。
メンバーに2、3年ほどだけサックスや
キーボードがいた時もあるけど、
ほとんどはなしでPlayしてきている。
アレックスハーヴェイバンドは
ヴォーカルの表現力やパフォーマンスは
激しいし、ギタリストはキャッツの
ようなメイクで見た目はクセがあるけど
バンド全体のレベルは高く、
イギリスの大きなフェスイベント
などにも出ていた。
実力派バンドはスゴイなあ。
REVolutionネイスンバージョン
試しに観てみるう?
「I just wanna make love to you」
2011年 ブラーニーストーン梅田本店