VOL86 「スネークマンショー」
高校生の頃に衝撃的にウケて
友達と何回も何回も聴いては
大笑いした「スネークマンショー」。
な、なんやねん、コレ??
テレビのコント番組のように
舞台セット、照明、小道具、
演者の動き、衣装などを使って
笑わせるのではなく、リスナーの
聴覚のみに訴えかける。
これってホントにすごいと思う。
1975年、小林克也と桑原茂一により
始められたラジオ番組に
翌年伊武雅刀が加わる。
すごく個性的、魅力的な声のいい
オトナ達が下ネタを含むバカげた
掛け合いを熱演するというところが
たまらない。
艶っぽい声の女の声優までもが大胆に
大真面目に下ネタに取り組む。
レコード、CD化もされ、大ブームに。
1980年には当時爆発的人気だったYMOと
コラボレーションして
アルバム「増殖」を発表。
彼らが創り出す音楽とコントが
融合された世界は後のラジオ番組、
お笑い、ミュージシャンに
多大な影響を与えることとなる。
声、音楽、効果音だけで
ひとを惹きつけて笑わせる作品を
創り上げる抜群のセンス。
それも1〜4分ほどのいろんなネタが
何十もあるのだ。
◎警察だ!
麻薬中毒者の自宅に踏み込もうと
する刑事はドアを開けろと叫ぶが
呂律の回らない男とど〜うしても
話が噛み合わない。
「だ、だあーれえ?」
が大流行りした。
◎はい、菊池です
1980年ポールマッカートニーが
ウィングスとして初の来日の際に
大麻不法所持で逮捕されて
コンサートツアーが中止となった
大事件のパロディ。
取り調べ室でポールに怒鳴りつけて
詰め寄る刑事はいろんな知り合いの
ために怯えるボールに次々と
サインを書かせてゆく。
◎愛のホテル
都会での様々な夜のオトナの事情。
架空ラブホテル
「ホテルニュー越谷」
のCM。
BGMはポールモーリアの
「エーゲ海の真珠」。
本当にありそうな出来。
◎ケンタッキーの東
ケンタッキーフライドチキンへと
送られるニワトリの悲しい気持ちを
軽快なロックサウンドで歌い上げる。
お母さん、お父さんがいなくなり、
ついには男がやってきて
ニタッと笑う。
「ケンタッキーはいい所だ。
一緒に来ないか?」
バックコーラスはニワトリ。
ユーチューブにいっぱい
アップされています。
◎愛のチャンピオン号、
◎愛の野球場、
◎これ、なんですか?、
◎盗聴エディ シリーズ
など、お酒を飲みながら
クスッと笑いたいひとは
いっぺん試してみてくださいマセ。
情報過多の現代。
シンプルに「聴く」だけで
笑わされるというのは
新鮮な感覚かもしれませんよ。