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マニアックなレオ  作者: レオ
77/115

VOL77 「ダイハード」

あまりに多くの映画が制作されてきて

仕方ないとは思うけど、

アクション映画は昔のヒット作品を

真似した同じようなもの

ばかりになって内容が薄く

感じられてしまうものが多い。

最近はあまり観なくなってしまった

ジャンルではあるけど、

それでもスタントなしの体を張った

迫真の演技のトムクルーズ作品

などには魅了される。


スタローンのランボー、

シュワルツェネッガーのコマンドー

など筋肉隆々で完全無欠無敵の

ヒーローが豪快に悪を倒す

ストーリーが王道となっていた

流れの中で1986年「ダイハード」が

公開された。

これが意外な大ヒットとなり、

ブルースウィリスはスターへの

階段を駆け上がってゆく。

テレビシリーズの

こちらブルームーン探偵社で

人気が出ていたブルースウィリス

だったけど、まえにコメディの

ブラインドデートを観ていた俺は

「あれ? 

あのひとがアクション映画?」

と違和感を持っていた。

だってスタローンとは全く違って

フツーの体格だし、

コメディアン?だから。

高層ビルが武装テロリスト集団に

占拠されてそれに警官がひとりで

立ち向かう、というのが面白そうで

レンタルビデオで観てみた。

これが予想を遥かに超えて

めちゃめちゃワクワクした。

題名のダイハードの意味は

日本人にはわかりにくいけど

「なかなか死なない」、「しぶとい」

みたいなニュアンスらしい。

確かに今までの主役と大きく違って、

たまたまそこに居合わせた

ひとりの男が事件に巻き込まれる

ことになってしまって、

知恵と正義感を振り絞ってなんとか

必死に戦っていくマクレーンの姿に

新たなタイプのヒーローの誕生を

感じたのだった。

もし自分自身がその孤独で超危険な

状況に陥ったとしたら冷静に無事に

切り抜けられるだろうか?


観ていて安心できる絶対に

負ける気がしない最強の主人公ではなく、

庶民的で等身大の男の行動を

ハラハラしながら見守る。

ボクシングで言えば、

マイクタイソンがレベルの違う強さで

連勝するのも素晴らしかったけど、

ほとんど互角で最後まで勝負の行方が

わからない試合は見応えがある。

ダイハードではブルースウィリス

だけでなく、悪役のリーダー、

ハンス役が隙のない知的な雰囲気を

出して高く評価された。

敵が強いからこそ

映画はさらに面白くなるのだ。

「ダイハード2」は劇場に観に行って

これもやっぱり楽しめた。


銃撃戦、派手な爆発、格闘

だけではなく、緊張感を保つ展開、

臨場感のあるカメラワーク、

主人公の心理の描写などを丁寧に表す

手法がこの作品の成功を機に

既存のアメリカのアクション映画の

風潮を根本的に変えることに

なったように思う。

もうすでに何回も観たんやけど

久々にDVDをレンタルしてきた。

明日観る。

39年経った今でもきっと色褪せない

名作だろう。


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