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マニアックなレオ  作者: レオ
70/115

VOL70 「ノーマンロックウェル」

世界的に有名な画家の作品は

専門家から高く評価されて価値が

跳ね上がり、驚異的な高額で

取り引きされることがある。

でも凡人の俺にはなんだか

その値打ちがよくわからない。

芸術ってもっと誰にでも身近に

向き合えるものであってほしいなあ。


イタリア周遊ひとり旅2週間以来

もう10年くらい海外旅行に

行ってないけど、旅先の街では

美術館、博物館などがあれば訪れる。

ロンドンでターナー展、

バルセロナでピカソ美術館など、

特に好きな画家というわけでなくても

生の空気を感じてみたくて観に行く。

ストーリーがある映画などよりも、

絵画や彫刻などは観るひとの感性や

好みによって受ける印象や評価に

大きな差が生まれるように思う。

自分自身は世界に注目される作品を

観てどういう感情を持つのだろうか。 


最近で言えばよくニュースで話題に

なっている謎の画家バンクシーの

作品はメッセージ性が強くて

わかりやすいかな。

昔バーを経営していた頃に

アメリカ人のノーマンロックウェルの

作品にハマって小さい画集を数冊

買ってきて店のテーブルに置いてた。

彼の絵はユニークなものが多く、

難しいことを考えずにお客さんが

気軽に芸術に触れることができたら

楽しいんじゃないかなと思ったから。

画集を眺めながら飲むお客さんから

「マスター、このひとの絵は

面白いですよね〜。」

と時々声をかけられた。


新聞で4コマ漫画は見慣れていたけど、

ノーマンロックウェルの作品は

どれもがまるで1コマ漫画みたいで

なんとも楽しい。

バンクシーほどシリアスな

社会的メッセージが強いものより、

心がほっこり暖まったり、

哀愁が漂っていたり、

おかしくて思わず笑ってしまう

味わい深いものが多い。

描かれた人物の気持ちがすごく

わかりやすく、漫画のような

絵のタッチは実に馴染みやすい。

画家というよりもイラストレーターの

作品のようだ。

彼のデザイン能力、描写の技術が

一流なのはもちろんだけど、

1枚の絵でこれほど観る者に

ストーリー、状況を伝えることが

できる表現力はホントに素晴らしい。

そしてこういうテイストの作品から

彼の優しさ、温かさまでを

ひしひしと感じることができる。


なんでこんな完璧に仕上がっている

作品を2000以上も描けたのだろう。

天才やな、、、。

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