VOL55 「マルコヴィッチの穴」
摩訶不思議な世界を描いた映画で
ハマったものはいくつもあるけど、
中でもコレは究極にブッ飛んでる!!
よくもまあこんな奇想天外なハナシを
考えつくものだと感心してしまう。
すごく気が合う仲良しの友達であれ、
血の繋がった家族であれ、考え方や
感性が全く同じであることはない。
もし、他人の中に入り込んで
そのひとの視点で世の中を見れたら?
世間から理解してもらえない人形劇の
路上パフォーマーであるクレイグと、
ペットショップ店員で自宅では病気の
チンパンジーなどを世話するロッテの
夫婦はマンネリ状態。
クレイグはオフィスビルの7と1/2階に
あって天井が低過ぎて立って歩けない
フシギな会社の事務職に就く。
ある日、棚の裏に隠れていた小さい
ドアを発見し、恐る恐る中へと
入ってみた彼は長く続いていく
真っ暗な空間へと滑り落ちてしまう。
それはなんと
「俳優ジョンマルコヴィッチの脳」
へと続く穴なのであった!
15分間ジョンマルコヴィッチの内側
からの感覚を経験したクレイグが
興奮して妻ロッテに報告すると、
彼女も「私もぜひ入ってみたい!」
と脳の中へと入る。
驚愕の体験に夢中になるロッテ。
クレイグが職場で知り合って浮気心を
抱いてしまったマキシンは
「200ドルで15分間マルコヴィッチ
になれる」ことをビジネスにしようと
提案し、連日変身願望の客が
列を連ねる事態へと発展する。
一方マルコヴィッチは最近ナニカが
自分の中に入り込んできているような
奇怪な感覚を覚えて怯え始める。
3人の男女それぞれの思惑と、
体を乗っ取られて振り回されてしまう
マルコヴィッチ。
4人の運命は大きく変わってゆく。
コメディというジャンルに分類
されていて確かに笑えて面白いけど
そんなに単純なものではなく、
複雑怪奇で切なさも感じてしまう
人間ドラマの展開に惹き込まれる。
他人の、しかも世界的有名な俳優の
感覚を超リアルに経験するという
想像もしたことない大胆なテーマ。
もし俺が、女の、子どもの、
ガイジンの、内側から見たら
はたしてこの世界をどんな風に
感じるのか?
体育大学を卒業して高校の体育、保健
の講師をして、スイミングクラブの
コーチをして、初の海外旅行
(アメリカ周遊)の影響で帰国後すぐ
アメリカンバーを開業して、、、
その後もいろんな仕事を経験し、
親友となったイギリス人と結成した
ロックバンドでライヴ活動を
続けてきている俺。
自分では思うように自然に
歩いてきているこのジンセイだけど、
昔から個性的とか変わってるとか
よく言われる。
誰かがレオの内側から見たら
「コイツ相当イカレてるよな〜。」
と感じるのだろうか?