VOL46 「プリンス」
去年11月、生前ジョンレノンが録音
していた未発表の音源を元に
今になってまさかのビートルズの新曲
がリリースされたと話題になった。
世界で最も有名であるバンドの貴重な
未発表音源が永遠に眠ったままに
ならずに形となって世に出されたとは
素晴らしいことだ。
世界の有名ミュージシャンの未発表の
音源は数多く存在するはず。
レコーディング作業に入る前、
完成する前に主要メンバーが
自殺、薬物中毒死などで急に
亡くなってしまうことはけっこう
多いように思う。
なかでもその質の高さと数で考えると
プリンスの未発表曲の存在は
惜しまれる。
幅広い音楽経験から築き上げられた
彼の才能はすごい。
作詩、作曲、歌、数多い楽器の演奏、
プロデュース、全てがハイレベル。
最初からレコーディングもほぼ全て
ひとりだけでこなしていた。
日本で最も有名な曲は
「パープルレイン」だろう。
映画初主演で自身のミュージシャン
としての下積み時代からのサクセス
ストーリーを演じた自伝的映画
「プリンス/パープルレイン」
の主題歌である。
しかし、この曲だけでプリンスを
イメージ、評価してはいけない。
これはとても聴きやすいしっとり
としたバラードだけど、セクシャルで
大胆な衣装などでの表現が
多かったのも彼の特徴の1つであり、
卑猥な歌詞で放送禁止になった曲も
いくつかある。
彼が創り出す作品のジャンルは
多岐に渡り、生前に発売された
アルバムは39枚。
うちセールス100万枚以上の
プラチナアルバムは12枚。
多くの有名ミュージシャン達に
楽曲提供もしていた。
そして彼が亡くなった時、この先
何十枚でもアルバム制作できるだけの
楽曲ストックがあり、書いた曲の総数
は1000を遥かに越えていたという。
マジで天才か、、、。
プリンスの音楽を聴く、だけでなく、
プロデュース能力もある彼の
ステージを観てほしい。
この「Lay down」はライヴでは
スタジオ録音より迫力を増している。
パフォーマーとしてすごくこだわりが
あるはずだから音楽だけに留まらず、
登場の仕方、照明、衣装、ダンサーの
振り付け、演出など全て
自ら手掛けたんじゃないかなあ?と
勝手に思っている。
ダンサーの動き、コーラス、
プリンスのギタープレイ、
後半でアップテンポになった曲の
フィニッシュで床にギターを倒す演出
とかカッコいいな〜。
自分もステージでプレイする者として
単にベースを弾いてコーラスを歌う
だけではなく、より観るひとを
楽しませることのできる空間創りを
目指したい。
◎ユーチューブ動画 4分2秒
「Lay down」
https://youtu.be/5JVI-L31DQY?si=vOIwhygduJIiBFzo