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マニアックなレオ  作者: レオ
42/115

VOL42 「交差点の家はヤバイぜ」

ちょびっとマニアックなオハナシを

いろいろと綴ってきてるけど、

住んでた家までマニアックなんよね。

27歳まで交差点を挟んで中学校の

斜め向かいの角の二階建ての家で

暮らしていた。

あとになって思うと

いろいろとフシギな環境だった。


中学生の時は、運動会の朝に

天気がビミョーだと友達が何人も

電話をかけてきた。

雨で中止になる場合は

校舎の屋上に赤い旗が立てられるのだ。

朝早くにわざわざ学校まで

確認しに行くのは相当メンドクサイ。

「なあ、屋上に旗立ってるかあ?

おまえの家なら窓から見えるやろ?」

もお〜〜、朝ゴハン食べたり、

着替えたり、準備で忙しいのにい。


校門まで直線距離で30m?くらい。

そんなに近いなら遅刻なんて

するはずないだろうって?

いやいや、すぐそこだからと油断して

ギリッギリの時間に出かけようと

するから、よく失敗した。

遅刻になってしまった時は校門を

通らずに、裏手の塀をよじ登って

越えて教室へと向かった。


小学5年で9歳上のアニキから

マージャンを教えてもらったけど

同級生にはもちろん誰ひとり

できる者はいなかった。

中2の時に興味を持つ友達が

何人かいたんで全員に教えた。

マージャンはあまりに面白過ぎて

秀才グループもプチ不良グループも

みんなハマってしまった。

参加人数はどんどん増えて

ウチに集まるようになった。

中間、期末テストの時は

午前中の2、3時間だけで終わるから

みんなそのままウチへ来て、

近所の食堂から丼やうどんの

出前を取って食べた。

「数学わりと簡単やったな。」

「明日の古典は全然わからんわ〜。」

とか言いながらマージャンを打つ。

中2から俺も友達もタバコを

吸っていた(25歳で禁煙)から、

夕方お開きにする時には

仕事から帰ってくるオヤジに

バレないように冬でも窓やドアを

全開にして換気した。

翌日、また集合してマージャン。

まだファミコンなんてない時代。

みんなマージャンが大好きだった。


なぜだったかウイスキーの

コーラ割りを飲もうという話になって

時々不良男女7、8人で集まった。

オカンが小5の時に家を出ていって、

オヤジが戻るまでは誰もいないし、

とにかく学校のすぐ目の前だから、

俺が所属する器械体操の部活が

休みの日とかは溜まり場になった。

友達によくからかわれた。

「おまえのウチは悪の巣やな〜。」

当時割安だった2L入りコーラで

割って飲むペースも知らずに

ガブ飲みして、何人もが吐いて

エライこっちゃなパーティー。

応接間にはシャンデリアが2つあり、

壁に設置した小さい方の照明は

どーゆー趣味なのかなぜか紫色。

それだけを点けた薄暗い空間は

あまりにも妖しすぎて、

まさに悪の巣のようだった。


大阪体育大学に行き、教育実習で

この中学に2週間通った時には、

周りの目に気をつけてドアから

サッと出ていたけど、やっぱり

登校中の生徒にウチがバレてしまい、

放課後に5、6人の男女生徒が

コーフンして押しかけてきた。

「先生は絶対この辺にエロ本とか

隠してるはずや!」

とオソロシイことに勝手に机の

引き出しを開けたりするヤツが

いたりしてナンギした。



そしてこの家はさらにヤバかった。


どっかああーーーん!!!

ガシャガシャ!

バリバリ!

小学低学年の頃、明け方に

もの凄い音で目が覚めた。

な、何事??

寝ぼけまなこで両親の後ろについて

ガレージに行くと、

なんと角の柱が折れて天井が半分

崩れて垂れ下がってきていた。

板の扉とシャッターは大破して

大きく空いた空間から外の景色が

丸見えになっている。

パジャマで呆然と立ち尽くす両親の

後ろで「またか。」とつぶやいた。

居眠り運転か酔っ払い運転の車が

激突して、当て逃げしたのだ。

今回のはひどい! ひどすぎる!

ウチの前の東西に続く道路はわりと

道幅が広く、交通量が多かった。

ちょうど交差点で少し道路が

曲がっているからか、夜中や明け方に

イカレた車がウチの端のガレージに

たびたび飛び込んでくるのだった。

オヤジは

「危なすぎるから改装しても絶対

ガレージの場所は部屋にはでけへん。」

と言っていた。

信じられないことに事故は

合計6回!!も起きたのだった。

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