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マニアックなレオ  作者: レオ
27/115

VOL27「はじめの一歩 千堂武士戦」

ほぼドシロートながらの空手の

試合体験を書いたように、

格闘技が好きだ。

(VOL5 「ドツキ合いの果てに」)

学生時代は格闘技経験は全くなく、

器械体操部だった。

高校の体育の授業の柔道の試合では

3年間の通算で16勝4敗。

それまで自分が意外と強いんだな

とは気付いていなかった。

背筋力が160キロ以上あったから 

腰のバネがあるのかもしれない。

時に柔道が好きというわけではなく、

闘争本能と能力を全開して対峙する

ワクワク感がたまらないのだ。


38歳くらい?の時にレーシック手術

を受けてそれまでは0:03と裸眼では

ほぼ世の中が見えていなかったのが

劇的に改善されて、これなら今までの

ジンセイで自分には絶対無理だと

思っていたこともできるぞ!

と空手を始めたのだった。

俺はミュージシャンでもある。

音楽を聴く、だけでなく自分自身で

ステージに立ってPLAYすることで

何倍も深く楽しめるように、

格闘技もテレビで観るだけでなく、

真剣勝負の試合を体験することで

より理解が深まるように思える。


子どもの頃からマンガやアニメが

大好きで、皆が言うように

「明日のジョー」が傑作だと

いうよりは「がんばれ元気」の方が

が好きだった。

20代後半の時に少年マガジンで

「はじめの一歩」が連載開始された。

今までのある部分暗あ〜いところが

あるボクシングマンガとは

打って変わって笑いのセンスもあり、

多彩で魅力的なキャラクターと、

緊迫感と達成感のあるストーリー

展開にグッと惹きつけられた。

格闘技をよくわからないひとにも

わかりやすく馴染みやすい

よく出来た秀逸な作品だと思う。

現在138巻で発行部数は1億部を突破。

前半の部分はアニメ化もされている。

これの動き、声優、BGMのデキが

また素晴らしいのだ。



幕の内一歩は内気、マジメな高校生で

よくイジメられていた。

不良の同級生達に殴られている

ところをランニング中のボクサー

鷹村に助けられる。

鮮やかな身のこなしの鷹村と出会って

一歩の心が動いた。

「強いって何なんですか?

どんな気持ちなんですか?」

一歩は母親ひとりで経営する

釣り船屋を手伝いながら、

日本ランキング選手の鷹村が所属する

ボクシングジムへ入門。

こうして彼の激変する人生が始まる。

名トレーナー鴨川の厳しい指導の元で

意外な潜在能力を見せる一歩は

東日本新人王トーナメント選手権に

出場する。

次の対戦者との攻略法を鴨川会長は

適確に分析し、一歩は会長の指示に

従ってものすごい努力を積み重ねて

とても勝てそうもないハイレベルな

相手を次々とKOで撃破してゆく。

ついに優勝して新人王となった一歩は

傷めてしまった拳の問題を抱えながら

なんとか西日本新人王の千堂武士と

無敗同士の決戦の場を迎える。


千堂武士は大阪の下町の駄菓子屋で

祖母と二人暮らし。

正義感が強いが、弱い者イジメを

許せなくてケンカばかり続ける

手のつけられない不良だった。

狂犬のように多人数相手に暴れる

彼の動きにその才能を見抜いた

元日本ランキング1位のトレーナーに

口説かれ、最初は半分イヤイヤながら

ボクシングを始めた千堂は恐るべき

能力を発揮し、一歩と同じく全試合

KO勝ちで西日本新人王となる。


ボクシングが楽しくてたまらなく

なっていた一歩は拳に麻酔注射をして

痛みを抑えてなんとか千堂との

決戦に挑む。

屈指のハードパンチャー同士の闘い。

予想通りの互角の激しい攻防が続くが

一歩は千堂の攻撃のあまりの威力と

必殺技スマッシュの威力に恐怖を

感じてひるんでしまう。

両腕でガードしても吸収しきれない

ダメージを受ける一歩はKO負け寸前

にまで追い込まれる。

しかし、夢中で千堂のこめかみへと

放ったその一撃は強烈であった。

もはや次のラウンドで勝ち目はない

と思われた一歩だったが、4ラウンド

開始のゴングが鳴っても千堂は

座って気を失ったままコーナーから

立ち上がることができず、

一歩は勝利する。


数年後、日本フェザー級

タイトルマッチで再戦を果たす両者。

千堂は屈辱に歯ぎしりをして

この日を待ちわびていた。

前回以上に激しい会場を揺るがす

ほどのお互いのファンの声援と

足踏みが地鳴りを起こすリングでの

死闘が始まる!

作者の森川ジョージが最終回のつもり

で書いたというだけあって、

この試合は特別に素晴らしい迫力だ。


個人的には主人公幕の内一歩よりも

ライバル千堂武士に魅力を感じる。

防御がうまくはないが、その攻撃に

特化した戦闘スタイルの潔さや、

地元の口の悪い子どもらからも

慕われるちょっと抜けたところもある

憎めないキャラクターがイイ。


ユーチューブのアニメでこの試合の

クライマックス場面を観ると

二人のその純粋な闘いの結末に

泣きそうになってしまう。

3回くらい観た。


観てみる?

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