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マニアックなレオ  作者: レオ
25/115

VOL25 「他人に髪を切ってもらう日」

高校の時はやや長い真ん中分け

というヘアスタイルだった。

3年の冬、難関の体育大学受験に

向けて気合いを入れようと

バッサリ切ってボーズ頭に。

世間の予想に反してなんとか合格。

ボーズがイヤでパンチパーマを

あててみた。

サングラス風のメガネをかけて

アロハシャツなどを着ていると、

あの常にコーゲキ的な目つきや態度が

大キライなヤンキーみたいに思われて

不服だった。


初めてのロックバンドを結成。

ドラマーがディップで髪を立てていて

サンパツは自分ですると聞いて驚く。

鏡を見ながら指でつまんで切るだけだ

というんでやってみたら意外と

なんとかカタチになった。

なんの技術も経験もないから

まあ多少ガタガタになったりするけど

1週間くらい経つとそんなには

目立たなくなる。

後ろは鏡でも見えないから完全に

指の感覚だけで切る。

ちょっとくらいうまくいかなくっても

誰も俺のヘアスタイルをそんなに

真剣に観察するわけじゃないから

気にしない。

サンパツ屋で待たされたり、

切ってもらうのが面倒だったから

スッキリ自由になれた気がした。

これでヤンキーにも見られなくなる。


でも高校で体育と保健の講師として

勤務するようになったけど、

ツンツン立てて前髪だけ少し垂らした

そのチャラい風貌の俺は

学校の中でも外でもセンセーとして

見てもらえないことが多くて

ちょっと困ったりもした。

3年が過ぎてスイミングコーチに転職

した頃から自分で脱色して茶髪に。

27歳でアメリカンバーを開業して

しばらくしてから40歳くらいまでは

激しいキンパツにしていた。


30歳の頃1、2年の間だけ店でカット

してもらったけど、結局またその後

ずうっと自分で切ってきた。

一昨年の8月に最後に切って以来、

ジンセイ初のロン毛を目指して

伸ばし始めた。

ステージに立っている時だけは

ちょっとはロックスターのように

見えているんやろか?


最後に切ってから1年5ヶ月。

昔から髪が多く、すごいウェイビーで

膨れ上がってしまって

どうしようもない状況に。

さて、昨日、、、。

30年ぶりくらい!!に美容院に

行ってカットしてもらった。

皆さんにとってはフツーのことでも

俺にとってはトンデモナイ経験だあ。

30年ぶりに何かをするなんて

なかなかないよ〜。


さすがプロの技術。

チョチョイのチョイっでスッキリ。

これからはたまに整えてもらおう。

ステージでは左斜めを向いて立つから、

この秋か冬に退職したら右側の一部だけ

紫かエメラルドグリーンに

カラーリングしてもらうというサクセンだ。

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