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マニアックなレオ  作者: レオ
19/115

VOL19 「超危険な世界 その3 マン島TTレース」

44年間ずうっと50〜1100ccまで

15台のバイクに乗り続けてきている。

ファッションをバッチリきめて

真っ直ぐな道をゆっくり走るとか、

高速道路のサービスエリアに

美味しいものを食べに行くとかには

全く興味がなく、緑を全身で感じながら

峠道を走るのが大好きだ。

まあ常識としてよくないことでは

あるんやけど、事故をしない程度に

ブッ飛ばす。

38歳くらいから岡山国際、スズカ、

その他小さいいくつかのサーキットを

走るようになった。

サーキットではもちろん思い切り

スピードを出して危険な状況に

身をさらすことになるわけだけど、

コースは常に整備されていて、

対向車などの存在がなく、タイヤの

グリップがいい舗装路面で、

革のツナギ、ブーツを着用して、

もしコーナーで転倒したとしても

たいていはエスケープゾーンと

呼ばれるエリアに滑っていくので、

峠道や一般道路を走るよりは

その点では危険度が低いとも言える。

ところが!



アイルランドのマン島では毎年一般の道路で

狂気の超高速のレースが行われている。

その歴史は古く、110年以上にも渡る。

世界で最も危険なレースと呼ばれ、

今までになんと260人以上!!も、

去年は6人が死亡している。

「マニアックなレオVOL3」の

レースに参加した時、ゲストで

順位は関係なく一緒に走っていた

前田淳もこの1、2年後にマン島で

亡くなってショックだった。


一周約60キロ、海抜0〜600m、

200以上のコーナーがあるコース。

レース期間中は一般通行を規制。

一般道路なのでサーキットより

道幅はかなり狭い。

路面が荒れていたり、樹液が

落ちていて滑りやすかったり、

当然道に沿って家もたくさんある。

コーナーでヘルメットが内側の壁を

擦ったりすることもあるという。

最高時速330キロ以上の世界。

場所によっては10数mジャンプ

することもある。

長いコースなので、島の片方で

晴れていても反対側では雨のことも。

樹木が多いエリアでは日向と日陰が

繰り返されてすごく見にくい

と思われるけど、それでも60キロも

あるコースを全て頭に叩き込んでいるのか、

次々と迫りくるコーナーを

まるでゲームの画面かと思えるような

信じられない超絶ペースで突き進む!

しかも、このペースで前のライダーを

抜き去るのである。

一瞬の判断ミスで転倒したら石の壁に激突。

レース終了後、究極の緊張感から

解放されるからだろう、

その場にへたり込んだり、

泣き出したりするライダーもいるという。

バイクやレースに興味がなくても、

人間にはこんなことも可能なのだという

事実をライダー目線の車載カメラ映像で

ぜひ一度体感してほしいです。



マン島TTレースの伝説のライダー

ジョイダンロップ。

1976〜2000年まで毎年2〜6部門で出場し、

26回優勝。

2年連続で優勝を逃した後、

2000年に3部門で優勝し、

その日の残りのレースで死亡。

これは俺のまったくの勝手な想像。

2年連続で優勝できていなかった彼は

ものすごくプライドが傷ついていたと思う。

今回は記録更新して

初の4部門での優勝を果たすんだ!

と意気込みすぎたあまりに集中力、

技量の限界を越えてしまったのでは、、、。

23年経つ今もジョイダンロップの

優勝回数記録は破られていない。



※※ユーチューブ動画(4分25秒)は優勝回数23回歴代2位のジョンマクギネスの2016年の車載カメラ映像。


特に中盤の樹木や家が立ち並ぶエリアでの走りはまさに驚異。


https://youtu.be/3CVAVAU5Tpg?si=PDVtGUHG7LSLWlZ3

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