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マニアックなレオ  作者: レオ
18/115

VOL18 「超危険な世界 その2  ダン オスマン」

10年ほど前?にユーチューブで

初めて観た時はブッ飛んだ!!!

伝説のフリーソロクライマー、

ダン オスマン。

人間の能力、技術の凄さよりも

まずこういうことをまさに命を賭けて

実際にやる、というその心理について

衝撃を受けたのだった。

ダン オスマンはほとんどの場合、

命綱なし、体ひとつ素手で

何百m!もある垂直の崖を登るのだ。


バイクでのサーキット走行やレース、

本気のドツキ合い合いの空手の試合、

102mバンジージャンプ、スキーや

器械体操その他いろいろそれなりに

アブナイことが好きでやってきた

ややスリルジャンキーかと自覚する

俺でさえもどうしても納得できない。

ありがたいことにその狂気とも言える

彼のパフォーマンスをいくつか

写真ではなく動画で観れる。


自分の人間である以前に生物としての

危険回避本能に対する常識感覚が

覆されたようなショック。


スポーツとして確立されている

ボルタリングのように手や足を

かける場所がそこにあるはずもない。

巨大な岩山の縦に切れ目が入った

場所などで、慎重にジワジワと

ではなく、手や足をかけれる地点を

サッサと探り当てながら

時にはアクロバティックな体制で

どんどんクリアーしていく。

ただ登るというだけではなく、

スピードクライミングという競技

もあるようでストップウォッチで

タイムを計測したりもする。

そんな時は大げさじゃなく本当に

走るようにスルスルと登ってゆく。

その動きはまるで重力という

足かせから解放されたかのようだ。

タイム計測するコースの頂上のすぐ

手前で手をかける場所がない

場面ではなんと彼はジャンプして

上の方の岩にガシッと掴まる。

完全に両手両足が空中に浮くわけだ。

もし掴まった時に手が滑ったら、

もし掴まった岩が思ったよりも

もろくて崩れてしまったら、

もし、、、その可能性を考えたら

フツーの人間にはできないはず。

スーパーマリオブラザーズみたいに

「あ! しまった!

よおーし、次はクリアーするぞお。」

というわけにはいかないのだ。

しかも彼は強制されるわけでなく、

必要に迫られるわけでなく、

自らの意思で遊び、競技として

楽しんで何度も繰り返す。

一瞬の、たった一度の判断ミスや

予想外のアクシデントが即座に

死に直結する状況。

ダン オスマンにとって

この危険極まりない行動は

子どもの頃からの遊びの続き。

ごく自然な日常なのである。


垂直どころか反り返った大岩に

ぶら下がり、脚をひっかけて

ぶらあーんと真っ逆さまになり、

遥か彼方まで拡がる景観を眺めて

彼は限りない自由を感じて

いたのだろうか?


クライミングだけでなく、

自作のロープを体にくくりつけて

超絶絶景な崖の上から飛び降りる

ロープジャンピングもしていた。

にこやかにカメラに手を振って

走っていき、崖から飛び出す。

長い長いロープに吊るされた彼は

大きな弧を描き、原始的な岩山の間の

空間を雄大に舞い続ける。


1998年。

ロープが切れてダン オスマンは

還らぬひととなった。



「ダン オスマン 驚異のクライミングの6分41秒動画」 ↓↓


https://youtu.be/qZpmngOFxOc?si=ADtrGbZ3d5qrfh78

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