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マニアックなレオ  作者: レオ
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VOL15 「ナゾの飛行物体」

あなたは自分自身が見たこと、

体験したことでないと

信じることができないひとですか?

でもこの世界の全てを知っているわけでは

ないのならば、理解不能なものが存在しても

当たり前ではないでしょうか?

科学、人智は確かに偉大ではあるが

万能ではない。


正体不明のものに遭遇するとアタマが

情報を処理できずに混乱してしまう。

あれは何なんだ?

誰か答えを教えてくれ。

納得してスッキリしたいのに

ネットで調べても全くわからない。



「第1遭遇」

高2で50ccのバイクに乗ってから

羽根が生えたように自由を感じてあちこちへ

気ままに出かけるようになった。

わずか20分くらいも走れば

汚いながらも海を見れる。

堺のいつもの場所へひとりで、

バイク仲間と二人で、

大型バイクの後ろに女の子を乗せて、

季節、時間を問わずよく行った。


20代前半。

この時は夜でひとりだった。

高さ2m余りの防波堤をよじ登る。

寝っ転がって星を眺めていると、

突然海側の下から俺の上を越えて

シュバッ!(音はない)という感じで

赤い光が飛んでいった。

直径20センチくらい?

地上10mくらいを2秒ほど

まるで打ち上げ花火みたいに。

「ええええーーーっ!!!」

防波堤からテトラポットに

飛び降りて周りを見た。

特に何もない。

今のは一体何やったんや??

海面から飛び立った??

それは俺を長年悩ませることになる

ナゾの始まりだったのだ。



「第2遭遇」

27歳でアメリカンバーを開業、

14年間営業した。

ユーノスロードスターという

コンバーティブルカーで通っていて、

夜中でも真冬でも小雨でもとにかく

いつも屋根を開けて走っていた。

30歳くらいの時。

店を閉めて、ラーメン屋へ。

帰ってきて駐車して、なんとなく

屋根を開けたまま星を眺めていた。

すると、またまた赤い光が!

直径1m、地上100mくらい?だろうか

右側から空の真ん中まで3、4秒

スーッと飛んだ。

「やっぱりまえに見たあれは

幻覚とかじゃなかったんやあ!!!」

この空にはみんなが知らない

ナニカ謎のものが飛んでいる?

それとも火球とか何か珍しい

自然現象なのか?



「第3遭遇」

35歳くらいの時。

店を閉めて、ロードスターで走る。

「なんやあれはっ!」

今度はトンデモナイものだった。

アニメで孫悟空が乗る筋斗雲??

ま、ま、まさか実在するのか??

デカイ!!!

厚み3m、長さ10mくらい?

2車線ずつの車道の向こう側の

地上20mあたりを俺と平行に進行方向に

向かってふわあーっと飛んでいる。

いつものようにロードスターの屋根を

開けているから周りの風景がよく見える。

慌ててスピードを落として

観察しながら走る。

事故を起こさないようにしないと!

落ち着け!

他にも車がパラパラ走っているけど

屋根がある一般的なタイプの窓からは

少し上の方を飛んでいるから

気付かないだろう。

あかん。 

やっぱり運転はムリや!

道路脇に停めて周りを見渡すが

歩行者は誰もいない。

俺ひとりだけが今、アレを眺めている。

それから10秒ほどして

マンションの向こう側に隠れて

そのままもう見えなくなった。

チクショーっ。

もしかして明日のニュースに

なれへんのかなあ。

あんなデカいもの誰か見てないの?

昼間なら大騒ぎになってるハズだ。



「第4遭遇」

40歳くらいの時。

11階建てマンションの10階に住んでいた。

部屋の10m先には屋外非常階段があって

PLの花火大会やプチ夜景が見れた。

夜そこでひとりでぼんやりしてると

突然またまたフシギな光が現れた!

俺から真っ直ぐ前100mあたり?

まえに見た赤いものではなく、

球形でもない。

明るい紫やピンクみたいな

複雑でカラフルな光。

ディズニー映画の妖精みたいなヒラヒラした

1mくらいのものが激しく

ネズミ花火みたいに動き回っている!

10秒ほどするとフッと消えた。

もしかして生命体なのか?と考えると

ちょっと怖くなった。



なんで誰か横に一緒にいて

「確かに見たよな!」

ってこの経験を共有できないんやろ。

俺のアタマがおかしいか、

ウソつきか、何かの見間違いか、

と多くのひとに思われるのなら

ホントお〜に歯がゆくて悔しいよ!


あなたは知らないかもしれないけれど、

この空には確かにナゾがある。

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