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マニアックなレオ  作者: レオ
109/115

VOL109 「ハワイでの無謀」

昨日20歳の男子大学生が

高さ7mから滝つぼへの飛び込みを

していての死亡事故があった。

先月は19歳男子大学生が20mから

滝つぼへ飛び込んでの事故。

毎年毎年夏に川や海での飛び込みで

何人も亡くなるニュースを見るたび

すごく残念な気持ちになる。

これからまだまだずうっと永く

続いていくはずのせっかくの

大切な命だというのに。

ほとんど全員が男だ。

若い男はよく考えずに軽い気持ちで

無謀な挑戦をしようとするのかなあ。

俺は決して偉そうに彼らを見下して

言うことはできない。

自分にも危険な経験があるから

全くの他人事とは思えないのだ。

ただ滝つぼでは底へ引き込む

強い水の力があるそうなんで、

絶対に飛び込まなかったけど。


バイク仲間のドミニクとよく二人で

和歌山や奈良の川へ泳ぎに行った。

たまに4mほどの高さの岩場から

宙返りをして飛び込んだりもする。

湯浅の海では7mほどから

前方2回宙返りをよくしていたけど

ある時は回転しすぎて

顔面を海面に強打しても〜のすごい

衝撃で頭がクラクラした。

あとで思い起こせば、

プールの10mの高飛び込み台から

前方2回宙返りをした時はうまく

たまたま脚から着水できてたけど

顔面からでなくて本当によかった。


スズカや岡山国際サーキットで

1000ccのバイクで200数十キロから

急減速、膝を路面に擦り付けるまで

車体を傾けてコーナリング

することもかなり非日常的な体験

であり、危険なことでもある。

俺は何年も走ってクラッシュせずに

無事現在に至っているけど

友達は骨折で何回も手術したり、

半身不随になったり、

亡くなったりもしている。

250ccオフロード車で

小さいサーキットで走った時は

アクセル全開状態110、120キロで

転倒.してすごい勢いで滑っていった。

革のレーシングスーツの背中が

摩擦熱でめちゃ熱くなった。

人生最速の転倒でヒヤッとした。



昔、アメリカンバーを経営

していた時にお客さんから

忘れられない無謀な話を聞いた。

ハワイの海の岩場で特殊な場所が

あって何人ものガイジンが

遊んでいた。

岩場の上に直径1mほどの穴が

あってそこから波の動きに合わせて

水がどおーん!と溢れてくる。

しばらくすると今度は溢れた水が

穴の中へと引き込まれてゆく。

穴を真下に5mくらい?降りてから

直角に水平に5mくらい?進むと

海の中へと出ていけるのだった。

ガイジンの1人が穴から水が

吸い込まれていくタイミングに

合わせて頭から潜っていって

数十秒後にあっちの海の中から

ポコン!と浮かび上がってきて

友達と歓声をあげているのを見て

彼は同じことに挑戦したのだ。


穴の底がどんな風になっているのか

全くわからないというのに??

もし穴の途中で水を飲み込んで

しまってむせたりしたら?

何か予期せぬ事態が起きて

引っかかってしまったりしたら?

暗い穴の底で呼吸せずに落ち着いて

向かうべき方向が確実にわかるの?

アカン! やっぱり戻ろう!と

思ったって引き返せない状況だぞ。

そ、そんな遊びに命を賭けれるの?

お客さんはサラッと話して

笑っていたけど、聴いた俺は

すっっごいショックだった。

このひともそのガイジン達も

ほんまにアホなんや!!と思った。


どこまでがスリルを伴う遊びで、

どこからが無謀でアホな行動なのか

ひとによって判断や考えの基準は

違うけど、しまった!!と感じて

究極の後悔とともに突然この世を

去ることは絶対に避けたいものだ。



これはするべきではなかった!と

愚かさを恥じていることが1つ。

31歳の時に3回目となる

グランドキャニオン観光で

フェンスの外側に出て片手で

ぶら下がっての写真撮影。

もし、うっかりこの手が滑って

外れたら1000m以上墜落やんか。

今、写真を見て、

ふざけて笑う自分にムカつく。


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