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マニアックなレオ  作者: レオ
106/115

VOL106 「やっぱりナニカがいる!!」

2010年、オカンが入院してた時に

妙なことを言った。

俺が使ってた小さい目覚まし時計を

病室に持っていったんだけど、

夜中3時頃に突然アラームが

鳴り出して、止めるボタンを

押してもなぜか鳴りやまなくて

仕方なく電池を抜いて止めた。

おかしいな、壊れたんかな

と言ってた。

翌日はまたそんなことが起きたら

同室のひとに迷惑なので

オカンは念のために寝る前に

電池を抜いておいた。

しかし、、、、、確かに

「電池も入っていない時計」の

アラームがなぜかまた夜中に

突然鳴り出したのだ!!!

オカンはわけがわからず

仕方なくその時計をふとんに

くるめて音を消そうとした。

しばらくして鳴り止んだ。

な、なんなのいったい???

俺の部屋で何年も使ってて

そんな奇妙なことは1度も

なかったのに。

こ、怖かった、、、、。


そして数日後、オカンが

「また鳴って〜ん、ベル。」

と言った。

ええっ??

い、いやいや、

「あのあと買って持ってきた新品」

やんか。

時計の針を回しても、

ボタンを押しても鳴り止まず、

同室の全員が起きて「なんなの?」

と騒ぎ出して困り果てたオカンは

またも電池を外した。

信じられないことにそれでもまだ

2分くらいそのまま鳴ってたって。

もうタダゴトとちゃうよ。

やっぱりコレって、、、、、。

その時はさすがにオカンも

まえよりずっと怯えた表情で

「まるで怪談やろ。怖いわー。

気持ち悪いし、もし今日も夜中に

鳴ったら皆に迷惑やし、

アンタ持ってかえって。

また勝手に鳴るかどうか試してみ。

明日代わりにアラームがついてない

時計を持ってきて。」

と言った。

その夜ドキドキしたけど俺の部屋で

アラームは鳴らなくてホッとした。


オカンはさらに夕方にベッドで

寝ていると何回か誰かが膝の辺りを

チョイチョイっと触ってくるけど

見たら誰もいない、とも言った。

昔、看護師の知り合いにいろいろ

聴いたりしてビビったことがある。

オカンを怖がらせたくないから

言わなかったけど、

病院ってやっぱり幽霊が

棲み着いてるのかなあ??

実は俺はこの世界には正体不明の

ナニカが存在するのを知っている。



「ナニカ体験その1」

40歳くらいの時、バイク仲間の

男女3人と当時のカノジョと

十津川のオートキャンプ場へ。

3年ほどで10回くらい行った。

この日は到着するなり

受付のオッチャンに

「先週大学生の女の子が溺れて

亡くなったよ。

充分気をつけるようにね。」

とコワいことを言われた。

ある場所は流れがすごく強い。

いつもはかなりひとが多いのに

なぜかやたらとすいていた。

けっこう広い敷地の向こうの

端の方に2組くらいがいるだけで、

こちら側は俺らだけ。


BBQをした後に焚き火を囲んで

夜中まで飲みながら話していると、

20mほど先の照明のないトイレの

手前に黄色か白のTシャツを着た

8歳くらいの男の子が

立っているのが見えた。

1分ほどしてそちらを見ると

誰もいない。

それからしばらくすると

また男の子が立っている。

なんでこんな夜中に暗いトイレまで

あっちの遠くのテントから

ライトも持たずにくるんやろ?

親はなんでひとりで行かせるんや?

すぐにまたいなくなっていることに

気付いて黙っていられなくなった。

「あのさあ、さっきから

そこのトイレの前に男の子が、、、。」

と言いかけた途端カノジョが

「私も気になっててんよ!!」

と遮った。

やっぱり見間違いじゃないんや!!

静まり返った山の中で

砂利の上を歩く音もしていない。

幽霊としか考えられない。

山の中でキャンプをするのが

ちょっと怖くなってしまった日。

男の子を見なかったあとの3人も

すごくビビっていた。

今からこの場所で寝るのだから。



「ナニカ体験その2」

この2、3年後、バイク仲間であり、

現在はバンド仲間でもある

ドミニクといつものように二人で

和歌山、奈良の峠道を走っていた。

古くて暗いトンネルに入って

10秒ほどすると2m右を白っぽい

人間の形をした「ナニカ」が

ゆっくりと追い抜こうとしてきた。

え? 何???

バイクに乗っている姿勢なのに

バイクの姿形は見えない。

一体アレはなんなんや!!!

50mほど前を走っているドミニクの

方へ音もなく進んでいった。

10分ほどして休憩。

ヘルメットを取るなりドミニクに

「さっきトンネルの中でなんか

ふわ~っとした半分透明みたいな

ヤツに追い抜かされたよ。

アレはなんや???」

と言った。

「やっぱりオマエもか?

ボクは幽霊を見たことないけど

アレがそうなのかなあ?」

もしかしてあのトンネルで

亡くなったバイク乗り??

ドミニクはなぜかあまり

動揺してなかったけど、

俺はこれ以来何年かはバイクで

照明のないトンネルを走るのが

怖くて仕方なくなってしまった。

もしミラーにナニカが映ったら?

サロンパスのCMに出てくる

青いひとを見ると思い出してしまう。



幽霊なんて見間違いや作り話だと

バカにするひとは多いのかな。

でも科学は宇宙全ての事象を

解明できているわけではなく、

たまたまあなたが今までの人生で

まだ遭遇したことがないだけの

ナゾの存在は否定できないですよ。


幽霊との遭遇はもうコリゴリだ。

コワい。ショックすぎるっ。

円盤型UFOは近くでハッキリ!と

見てみたいな〜。


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