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マニアックなレオ  作者: レオ
103/115

VOL103 「井上陽水」

小6の時にクラシックギターを

買ってもらってレコード店の2 階の

ギター教室に週1回通い始めた。

それまではハーモニカ、リコーダー

など学校の音楽の授業で使う

小さく単純な楽器しか使ったことが

なかったから、

体で抱えて演奏するほど大きく、

しかも和音を出せるものを

手にして興奮した。

当時、周りの友達は誰もギターを

見たこともなくて驚いていた。

小さい頃からオカンがピアノを

弾くのを見ていたし、楽譜の意味も

大体理解していたから、ギターの

練習曲の楽譜を見ながら弾くことは

ある程度まではすぐにできた。

でもオカンが弾くクラシック曲や

レコードのクラシック音楽に

多少馴染んでいたものの、

自分でギターでクラシック曲を

弾いてみても2ヶ月もすると

あまりワクワクしなくなって

しばらくして辞めてしまった。


中2の時に同じ器械体操部の

友達の家に行くと、

彼がピックを持ってギターを

ジャンジャカジャン!

と弾いて歌い始めた。

おおーっ!

指で1〜3本ほどの弦をつまみ弾く

クラシックとは全く違うぞっ。


白い紙飛行機 

広い空をゆらりゆらり

どこへ行くのだろう

どこに落ちるのだろう

オオオ オーオー


井上陽水の「紙飛行機」だった。

ナイロンと違って金属の弦の

シャラーンとした音はよく響き、

6本の弦を同時に上下に弾く奏法は

パワフルだ。

これがフォークソングかあ。

金属の弦、ピック、カポ、コード、

弾きながら現代の歌を歌う、

その全てが衝撃で世界がパッと

拡がった気がした。

コレや!!

その日、「紙飛行機」と

「東へ西へ」を教えてもらった。

楽しいな〜。



白いフォークギターを自分で買って

今度は投げ出さずに練習を続けた。

陽水のギターの音色は美しいな〜。

何枚ものLPレコードと楽譜を元に

ストローク奏法だけでなく、

アルペジオ、スリーフィンガーも

マスターして次々と弾き語りが

できる陽水レパートリー曲は

増えていった。

かぐや姫、風、吉田拓郎、アリス

などもコードさえわかれば大体

なんでも弾けるようにはなった。

さらに楽しいのは歌が上手い

幼馴染みにクラシックギターを

あげて弾き方を全部教えて、

二人でハモってセッションする

ことだった。

そうか〜、音楽って二人以上で 

合わせたらすごく楽しいんやな。

19歳、初めて5人でロックバンドを

結成して、150人くらい?の前で

何回もライヴをするようになり、

さらに音楽にハマっていくことに

なったのだった。



中学、高校の頃から

ワケワカラン歌詞ばかりなのに、

壮大だったり、味わい深い

大ヒット曲を量産する陽水って

絶対イカレてるな、と思っていた。

天才とキチガイは紙一重というが

やっぱりそんなところだろうか。

ホントにスゴいひと。



※ユーチューブ映像

「Summer」。

夏の海辺の映像に見事にマッチする

この曲、ぜひお試しを。

https://youtube.com/playlist?list=RDHFvzC93YQ38&playnext=1&si=WOeU9cin-0KmFLmG


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