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マニアックなレオ  作者: レオ
101/115

VOL101 「ウワサの7月」

あの予言を信じていますか?

漫画家のたつき諒が今年7月に

大災難が起こると予言したことが

大きな騒ぎに。

この数カ月テレビのニュースでも

時々話題に取り上げられている。

事の発端は1991年に発売された

彼女の著書「私が見た未来」の

表紙に「大災害は2011年3月」と

書かれていて、東日本大震災を

予言して的中した、

と注目されたことだ。

昔から予知夢を見るそうで

枕元にメモを置いて

書き留めているらしい。


「日本とフィリピンの中間あたりの

海底がボコンと破裂(噴火)した、

太平洋周辺の国に大津波が

押し寄せた、

津波の高さは東日本大震災の時の

3倍はあろうかというもの」

というような内容だけど、

もし現実となったらそれはもう

大変なことである。

ネットで真偽がわからない情報も

瞬く間に拡散される時代、

南海トラフ地震に対する不安感が

強い現在。

2021年に発売された改訂版は

100万部以上も売れ、

中国版も発行された。

香港のインフルエンサーが

これを紹介したことによって

香港から日本への旅行を避ける

ひとが増え、航空便が大幅に

減少する事態にまで発展。

日本政府は噂の火消しに乗り出し、

気象庁長官は記者会見で

「予知情報は科学的根拠のない

デマと考えられる」と断言した。

話題の注目度を示すように

この予知をモチーフにした

ホラー映画まで制作されて、

昨日全国公開されたようである。



過去にはノストラダムスの

1999年の地球滅亡の予言も

世界中で大きな話題となった。

多くのひとはそんなことありえない

と笑い飛ばしながらも

実はもしかしたら科学を超越した

ナニカがあるのかもしれない、

という不安が心の片隅にあるのか、

あるいは単に好奇心やちょっとした

スリルを味わいたいのか、

この本も空前の大ヒットとなった。

当時、世界では予言を信じて

どうせ地球は滅亡するんだからと

仕事を辞めて遊びたおして

全財産を使い果たしたひとまで

いたと聞いて驚いた記憶がある。


信じがたいことが話題になると

容易に科学ではありえないと

胸を張って言うひとが多いけど、

科学そのものがこの世の中の事象

すべてを説明できるものではない。

それは日々進歩しているが

未完成なのである。

自分自身ではたつき諒の今回の

予言を信じているわけではなく、

多分ノストラダムスの時のように

結局何事も起こらず平穏に

時間は過ぎていくんだろうな

とはなんとなく思っている。

でも著書に書かれていた

とても偶然とは言い難い年月に

実際に東日本大震災という

壮絶な災害が起こったのは

事実だから、もしかしたら彼女は

ほとんどのひとにはない

特殊な能力、感覚を持っている

のかもしれない。

ウソ、勘違い、偶然、トリック

などがほとんどなのだろうけど、

子どもの頃から、そして現在も

予知その他の超能力というものの

存在自体は信じている。

というわけでちょびっと

不安ではあるなあ。


来週からそのウワサの7月に入る。

日本が、世界がいつも通りの

毎日でありますように。


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