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1話 「ユグドラシルの死、そしてシルフェリアとの別れ」その1

鬼族の街での戦争から早い物で23年の月日が経った。


その間の龍騎士隊イリスは修行、修行、修行の日々で最近はもっぱら魔王バステアに勝負を挑んでいた。


『しつっこい!!我も忙しいのだ!いい加減にやめて貰えるか?

と言うか最近は何で素通りで我の間まで来るのじゃ?!』


「えっ?門番のヴァンパイアの人が普通に通してくれましたよ」


『アイツ等は!全くもう!』


「そんな事どうでもいいじゃないですか!戦いましょう!ほらっ!早く!」


『また保護者に言いつけるぞ!』


この魔王バステアはイリス達の修行相手に丁度良いのだ。

魔導士系のヴァンパイアでめちゃくちゃ強いのだが適度に手加減もしてくれる。


バステアも何となく付き合っていたら調子に乗りやがりまして毎日来やがります、

このガキ共は!! 


バルバトはクレアとも旧知の仲で、

「お宅の御弟子さん達が毎日来て非常に困ってます、政務にも支障が出てますので何とかして下さい、マジお願いします」

と苦情の手紙がバステアから来てクレアに全員正座でめっちゃ怒られた。


そしてほとぼりが冷めるとまた来るのだ。このクソガキ共は!

仕方ないので魔導人形、ゴーレムをたくさん作って相手をさせています。


「はー今日もいい汗かきましたぁー」

黒目黒髪の可愛い印象の少女が歩きながらタオルで汗を拭く。

この子は「人化の法」で人間に化けたグリフォンロードのエリカだ、

姿は前世のままらしい。


「イメージと言われるとこの姿しか出来ないんです」との事。

上達するとイリスにも化けれるらしい・・・うむ、なかなか使える能力だ。


「本当にエリカは強くなりましたね」

シルフィーナも汗を拭き拭きしながら歩く。


「一対一だと私もなかなか勝てないもんね」

イリスは特製スポーツドリンクを飲みながら歩いている。


そして3人が歩いている場所は当然「魔王城」だ。

さも当然の様に毎日我の居城に出入りして来やがる龍騎士隊イリスに、偏頭痛がしている魔王バステア・・・つまり我じゃ!


このガキ共は最近自分達で「更衣室」を作りやがりましたよ!

自分達の城に帰れ!・・・はっ?!もしや寝室も?


「おう!お疲れ」門番のヴァンパイアの前を手を振り通過していく娘達・・・


・・・おい・・・門番・・・ソイツ等は不審者だぞ?

なんで捕えんのだ!・・・いや、もういいよ。


「バステアさん!また明日ーー!!」

そう言いながら我にも手を振って帰って行くガキンチョ共・・・


まあ我もアイツ等はナレーションを通して娘や息子の様に思えて可愛いんだがな。


「えっ?!ナレーションってバステアさんだったの?!

今とって付けた設定って訳でなく?!」


・・・イリスお主戻って来たのか?


『そうじゃ、ヴァンパイアは闇を介して世界を見て情報を分析しておる。

魔法世界の解説者でも中盤辺りで少し我のナレーションの事に触れておったろう?』


「あーー!!うん!書いてたね!」


『なので我は変態作者・・・今は自称エロ作家だったか?では無いと言っている』


「おおおーー??いつもお世話になってます」


「どう致しまして」


うむ、さて話しを戻そうか。

そんな修行の日々を送っていた龍騎士隊イリスにも変化が起きた。


ここ一年でイリスが急激に成長を始めたのだ。


あの騒動は何だったのかと思うくらいにイリスは順調に成長して身長も140cmを越えて、すっかりと美幼女から美少女になった。


「なんて儘ならない身体・・・」自分の身体に翻弄されるイリスだった。

今度は成長が早すぎて着る服が追いつかない。


もうパッツンパッツンになってしまった最近作った服を鏡で見て嘆くのだった。

身長と共にお胸もドンドンと大きくなり毎月下着の更新も忙しい・・・


「ふむ、これで妾のエロ担当はお役御免じゃな」

心底安心した様子のクレア・・・そんなに嫌だったんかい。


とは言え・・・それはイリス視点での事、普通に見ればイリスはまだまだ小柄なエルフの少女でクレアのお役御免の日は遠い。


『して?お主はいつまで居座るつもりじゃ?』


「すみません、調べ物をしていまして」


我の執務室に何故か勇者のガストンが居座り我と机を並べておる。

魔王と勇者が同じ魔王城の部屋で机を並べて書類を見る・・・


滑稽過ぎて涙が出るわい。


そう言えばこの23年で龍騎士隊イリスも随分と様変わりした。

ロイの娘のミイが立派に成長し龍騎士隊イリスに加入して父娘共々頑張っておる。


隊員もエルフと亜人を中心にして隊員数850名とラーデンブルグ公国の一軍を担う様になった。


騎竜は飛竜と雷竜が協力してくれて天龍の分遣隊の役割も持っている。


他に変わった事・・・特に無いな。

ユグドラシルの死を待つ嵐の前の静けさに思えて来る。


我もゴーレムを使いヴァンパイアの国の防衛力強化を図っている。

イリス達にせっかく作ったゴーレムをぶっ壊されているがな・・・

誰か何とかして下さい。





そして・・・更に5年が過ぎた頃、とうとう悲しく世界にとっても恐ろしい日が来てしまう。


《イリス・・・ユグドラシル様がお亡くなりになりました》


「うん・・・ぐすっぐすっぐすっ」

5分前に微かに感じていたユグドラシルの魔力が弾けて消滅した。


それをイリスもハッキリと感じてボロボロ涙を流す・・・

ユグドラシルの側に居られなかった悔しさもあるだろう。


心の準備は終わったつもりだったがやはり悲しくて仕方ないイリス。

そしてその事はシルフェリアにも死が訪れる事を意味していた。


「シルフェリアの魔力が・・・」

ユグドラシルの死と同じくしてシルフェリアの魔力の流出が始まる。


《そうですね、でもまだ時間は少しありそうです》

イリスの見立てでも残る時間は3ヶ月・・・いや半年はありそうだ。


「苦しい?シルフェリア?」


《いいえ?それが全然ですね・・・不思議ですねぇ》

しれっと嘘をつくシルフェリア・・・魔力流出は魔力欠乏症と同じく激痛も伴う。


「うううう・・・うわあああんん!!

嫌だよシルフェリアぁ!!死なないでええ!!」


《うふふふ、大丈夫ですよイリス。

すぐに転生してイリスに会いに行きますよ》


「引き留めてはいけない」と言われていても引き留めてしまうのが人族・・・


《約束します、必ず転生してイリスに会いに来ます》

本当はギューと抱きしめたいが残念だが叶わないのだ。


「絶対だよ!うええええんんん!!」


ユグドラシルが死に更に悲しい別れの日が近づくのだった・・・

「そ・・・それで?どうなったの?!」


正直言って「微妙」な結果に終わりました。

スマホ読みの人も大勢来てくれたので良かったのですが・・・

PVが伸び悩みましたね。


「ま・・・まさか打ち切り?」


しませんよ?


「やっぱり私が脱ぐ?」


もう少女になって洒落にならないからやめて下さい。

まあ、人気なくても書き続けますけどね。


「初めて作者が男前に見えて来た」


そうでしょう?

それにやっぱりこの作品の大元の「魔法世界の解説者」めっちゃ強いですね。


Orz・・・「やっぱり本家には勝てないのね」


こちらはこちらで頑張りますよ!


「あったり前じゃない!」


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