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77話 「龍騎士隊イリス対スペクター」その1

「来たぞ!魔族軍の敗残兵士だ」


魔族軍が行軍して来た中規模の岩山群の岩陰に15000人超えるゴブリンが武器を待ち伏兵していた。


そのゴブリン達の上の木の枝には魔力で編まれたロープでグルグル巻にされ魔法詠唱防止の猿ぐつわをかまされ全裸で逆さに吊るされている逃亡兵。


全員両手両足をへし折られている。

「怖い・・・ゴブリン怖い・・・」

そんな感じに虚ろな目でガクガク震えてる魔族達。


《捕まえた魔族は両手両足を折り逆さに吊るして下さい、猿ぐつわを忘れずに。

その方が敵の戦意を削ぐ事が出来ると思います。

躊躇うと私達が殺されるだけです。

相手に恐怖を与える為に周囲を取り囲み雄叫びを上げて思い切り叩いて下さい》


「・・・武士の見せしめとは容赦がないですね」

さすがにやり過ぎと思ったのかガストンが嗜めると・・・


《考えて下さい?

敵に情けをかけてしまったせいで味方や力無い家族が敵に殺される姿を・・・

その考えは強者の傲慢で力無い人の為にはなりません》

そう反論するエリカ。


更に続けて、

《他国を侵略する・・・反対に自分達が皆殺しにされる覚悟もしておくべきです》

そう持論を展開した。


侵略する奴等には人権など無い!それがエリカの考え方だ。


「それは・・・その通りですね」

その点はガストンも同じ意見だったので、これ以上敵の擁護はやめるのだった。


「凄いです!参考になります!」

完全にエリカ信者になったイリスは手帳に何かをメモをしていた。


その手帳を間近で見ていたシルフェリアはあまりに物騒な内容に・・・

《私のイリスが~、イリスが~》とシクシク泣いていた。





這々の体で我先に逃げる魔族軍、後方では容赦ない殺戮が行われているのだ。


「くそ!くそ!たかがゴブリン如きに」

そんな恨み事を吐き捨ててる魔族兵だがその如きに惨敗したのはお前等だ。


ビイイインン!!

逃げる魔族兵の足元に魔法のロープが張られた!


「うわああ!!」「嘘だろおお?!」ドサドサドサ!!


次々に転ぶ魔族兵、そして1人に対して5人のゴブリン兵が襲い掛かる!!


ザク!グサ!ゴオン!!魔族達に容赦無く武器を振り下ろすゴブリン兵!

「ぎゃああああ?!やめっ!やめて!やめて下さいーーー!!」

さっきのゴブリン如きと吐き捨てた魔族兵がゴブリンに命乞いをするが。


《安易な命乞いをする者は容赦なく殺して下さい。

そう言う人は必ずほとぼりが冷めると害意を剥き出しにします。

捕虜にするのは戦意が残っている者のみです、確実に戦力を削りましょう》


「ああー?!!おね!お願いします!助け・・・」グシュウウ!!ザク!ドス!

魔族兵はゴブリン兵に全身を貫かれて絶命した・・・


ぎゃあああ!!うわあああ?!ぐああ!

阿鼻叫喚の戦場で次々と魔族兵が討たれていった。


そんな光景に・・

「おいおい・・・こりゃあひでぇな。どうなってんだ一体よぉ」

1人の魔族が仲間を助けるのでも無く岩山の上で悠然と戦場を眺めてぼやいていた。


そんな魔族に正面からゆっくりと近づく人間が1人・・・


「貴方は「スペクター」ですね?」


「ちっ!テメェ・・・槍のガストンかよ・・・勇者が出張って来てるとはな・・・

こいつは油断してたぜ」

ブレストは正面に立ち人間に言い放った。


「おやおや?そう言う貴方は魔将軍のブレスト殿ではありませんか?

貴方がこんな汚れ仕事をしに来たとは私の方も意外ですよ?」


「ふん・・・上からの指示でな」煽られて不愉快そうに頭の角を揺らすブレスト。


「・・・ガストン殿、助太刀します」ガストンに続きロイも現れた。


「ちっリザードマンの王太子が何でこんな辺境にいやがるんだ?」

予想外のロイの登場にはブレストも驚いた様子だ。


「貴様には関係ない事だ」


「・・・そう言えばテメェも「勇者」候補だったな。

ここで人魔大戦の前哨戦と行くか?」

背中の大剣に手をかけるブレスト、人魔大戦?何ぞや?


「望む所だ」ヒュン!こちらも不愉快そうに槍を鳴らすロイ。


「いや貴様の相手は俺達だ」

ロイの周囲に幻影の魔法を解除して六人のブレストの部下が現れた。


「おや?怖気ついて出て来ないと思っていたぞ?

四天王だと心細いのか?六天王とは笑わせてくれるもんだ」

ロイも敵が伏せていると先刻承知していたので特に驚く事もなく煽り始める。


「抜かせ!」ロイとブレストの部下達との戦いも始まる!

ガキキィイイン!!二人からの先制攻撃を難なく捌くロイだった。


「では始めましょうか!!」

ガストンもブレストの顔面目掛けて槍を突き出した!


「チッ!」ガストンの鋭い突きにブレストの立て髪が切られて宙に舞った。


「腕力上昇!対物理防御上昇!対魔法防御上昇!」


《ウインドカッター!!》


開戦と同時にガストンとブレストの上にイリスの支援魔法とエリカの攻撃魔法が上空から降って来た!


「チッ!テメェ!一対一じゃねえのかよ?!

それに「ハイエルフ」と「グリフォンロード」だと?!

テメェ等はマジでナニモンなんだよ?!」


「一対一なんて戯言は部下を手を出させない者のセリフですね!!」

キィイインン!!ギン!キィイインン!!


痛い所を突かれて「うるせえ!アイツ等が勝手におっ始めたんだよ!!」

ガストンからの攻撃を捌きながら言い訳するブレスト。


ロイの支援をしているのは風竜シルフィーナとドンゴだ!

シルフィーナに乗竜したドンゴのハルバートが魔族軍の幹部を襲う!


ズガガガガ!!振り回したハルバートが魔族幹部にヒットして一人が吹っ飛ばされて岩へ激突する!


切り抜け様に!


「「アーク・トルネードブラストーーー!!」」

シルフィーナの極大魔法がブレスの様に放射された!


ゴオオオオオオオオオ!!ドガガガガ!!!


「風竜?!ええい!厄介なぁああああ!!」

さすがは幹部の「スペクター」極大魔法にも防御結界を当てて上手く捌いたがノーダメージとは行かない。


開戦同時に両者は全力全開での戦闘に突入した!

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