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39話 「龍騎士イリス、地龍君とお空を飛ぼうreturns

龍騎士となったイリス。

見映えも必要だろうと地龍王クライルスハイムが装備一式をプレゼントしてくれた。


龍戦士の制服を主体にして防御術式を組み込んだミスリル製の兜、胸当て、鉄甲。

イリスの成長に合わせてサイズも自動で変わる優れ物だ。


手に持つ得物は長槍風の軽量化された魔道士用の杖だ、幼児が長槍を振り回せる訳ないもんね!


試しに本物の長槍を振り回して見たら予想通りにイリスが長槍に振り回されて、

その場にいた全員に爆笑されてイリスはいじけた・・・


《猫じゃらしで遊ぶ子猫ちゃんの様で可愛いかったから大丈夫ですイリス》

と慰めてるのか貶してるのが良く分からんシルフェリア。


「何で私の姿が見えてるの?!」基本的に霊視は自分は見えないはずだからだ。


《イリスを客観的に見たいので少し私が分離出来る様にスキルを改良しました!》

ダメ精霊だが魔法技術力は世界トップクラスのレベルのシルフェリア、変な事にその実力を如何なく奮ったのだった。


「そう・・・なんだ」なんて無駄な努力を・・・と相棒に呆れて盛大なため息をつく幼児なエルフだった・・・


ブリックリンは龍の姿の時用に追加装甲を賜った。

かなりの重装甲で「重くない?」とイリスが聞いたら、

重力操作を付与されているから重くないとの事。


しかし空気抵抗は変わるので猛特訓中だ。


「切り札じゃ」と地琰龍ノイミュンスターが謎の筒を渡して来た。


「なんすか?これ?」とブリックリンが尋ねると、

「ろけっとぶぅすたぁじゃ」と答えるノイミュンスター。


何だか良く分からないブツだったので実際に装着して試して見る事にした。


先ずは普通に飛び問題がないか調べる。


「「問題無いよ、イリスお願い」」


この「ろけっとぶぅすたぁ」はイリスが操作するのだそうだ。


「うん!行くよブリックリン!」イリスはボタンをポチッとする。




同じ時間、地琰龍ノイミュンスターは重大な事態に頭を悩ませていた。


「・・・このボルトは何のボルトだったじゃろうか?」

何故か余ったボルトを手に頭を悩ますノイミュンスター・・・


しばらく悩んで、「まぁ、死ぬ事は無かろうて」と諦めた?!




話しをイリス達に戻そう。


ボタンをポチったイリス、「ろけっとぶうすたぁ」が作動を開始する。

ヒュイイイインンン・・・


《あのイリス?私、何かこの流れに嫌な予感がするのです?》

嫌な直感が働くダメ精霊・・・感の良い精霊は嫌いだよ。


「うん?嫌な予感?大丈夫見たいだよ?」

「ろけっとぶうすたぁ」は唸ってるだけで特にどうと言う事も無い。


イリスが説明書を見ると、

『暖気が終わったら次のボタンを押せ』との事。


「だって?押すよー」そしてイリスはボタンをポチる。


シュウウウウゴオオオオオオオオオ!!!

「ろけっとぶうすたぁ」が噴射を開始する。


「「あれ?なんか身体が持って行かれるよ?」」ブリックリンがそう言った途端に!


ゴオオオオオオオオオ!!!!「ろけっとぶうすたぁ」が全力噴射をした!


「「うおおおおおお??!!!」」


「なに?なに?なにー?!」


《だから嫌な予感がするってぇ?!》


ガンガンスピードが上がるブリックリン!慌ててイリスはブリックリンの首にしがみつく!


「「イリスー?!ごめん!制御不能だ!止めてー?!」」


イリスが慌てて説明書を確認すると、

『尚、作動後は燃料が無くなるまで停止不可』

「だって・・・」


「「なんだってーーー??!!」」


「ひゃああああ??!!」


《いやーーーーん??!!》


尚もスピードが上がるブリックリン、手足を縮めて翼を畳んで空気圧力から逃れようと奮闘するブリックリン。

しかしこの行為が悪手になる!


形状が弾道ミサイルと同じになったのだ!

空気抵抗が減った事で「ろけっとぶうすたぁ」が本領を発揮する!


あっという間に音速を超えてソニックブームが発生する。

イリスは地龍王から貰った装備の防御結界で風圧からは守られているから身体は何とも無いが、とにかくおっかねえ!!


「おおおおおお??!!!」文字通り後ろにぶっ飛んで行く景色。

シルフェリアは既に気絶していた。本体は寝てるのに器用だね!


「「あっ、何か楽しくなって来た」」

さすが地龍君!順応性が高い!弟君とは違うね!


翼の角度を変えれば少し進路を変えれると分かったから遊び始めるブリックリン。


「おおおお??!!」イリスも慣れて来たのか表情にも余裕が戻った。


そうなれば・・・


「行ける所まで行って見よう!」


「「了解!!」」悪ガキ2人は当然そうなる。

結局は燃料切れになるまで遊び始めたのだ。


音速の世界を充分に堪能して、そろそろ燃料切れかなー?と言う時、2人に悲劇が訪れる!


雲を抜けた先に突然巨大な建造物が見えたのだ!


「「なんだってぇーーーーー??!!」」


「回避ーーー!スタンボートイージー!!」


「「無理ーーーー!!」」


《ハッ?!・・・・!!!!!いやーーーーん??!!》

気絶から回復したシルフェリアは速攻でまた気絶した。


ドガシャーーーーーーン!!!!

ブリックリンは建造物の防御結界をブチ破って建物内部にまで突撃したのだった。


突撃した建造物は、よりにもよって空を監視している天龍達の「天空城」だった。

日本で例えると警視庁に突撃したと同じだ!ヤバし!


当然、イリスとブリックリンは、領空侵犯、不法侵入、スピード違反、器物破損などで天龍に取り押さえられた。


イリス、2回目の逮捕である、今回はイリスも悪い!

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