表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/266

34話 「突撃!地龍王の間」

歩き続けて30分遂に地龍王の宮殿が見えて来た。

もはや目が錯覚を起こして感覚が麻痺してしているが一際デカイ!


高さは洞窟の高さで頭打ちだが横にもデカイ!奥行きもデカイ!


《凄いですねえー》慣れて来たのか叫ばなくなったダメ精霊。

しかしイリスは緊張MAXだ、これから潜入するのだから。


大扉は開放されたままで門番すら居ない。

「不用心過ぎじゃ無い?」


「誰が攻めて来るのさ?」おかしそうに笑うブリックリン。


「確かに!」地龍の宮殿に真正面から攻める馬鹿はいないだろう。


それに龍都には各種防衛用の結界が数多く張られていて害意が有る者はすぐに弾かれしまう。

これに敵の侵入を察知したら1分以内に地龍達が転移して来るのだそうだ。


地龍に物理的な防御機能は、ほぼ必要無いので扉はただの飾りらしい。


「クライルスハイム様はイリスが来るの分かってるから防衛結界を解除してくれて通らせてくれてると思うよ?」


「えええーー?!潜入を王様にバレてるのぉ?!」


「むしろ何でバレて無いって思うの?」


「確かに!」世界の覇者の1柱が小娘エルフの潜入に気がついて無い訳が無い。

なんなら渓谷に立った時点でバレてるよ?とブリックリンに笑われた。


「ええーい!ならば堂々と真正面から入ってやる!」


《その意気込みですよ!イリス!》


こうして大股でドンドン足音を立てながら大きく腕を振りながら歩き出した・・・

つもりのイリスだったが実際は小さな女の子がチョコチョコと歩いてる様にしか見えなくて微笑ましい姿だった。


宮殿内で今日初めて人化した地龍の女性と会ったが、

「まぁ!可愛いお嬢ちゃんですね」と頭を撫で撫でされた。


「もしかして私って迫力が無い?」と呟いたらブリックリンに笑われた?!


宮殿の奥に行くにつれて流石に仕事をしている地龍が多くなって来た。


龍化したままの者、人化した者など半々くらいだ「何で?」と聞くと、

「事務作業してる人は人化した方が楽だからだよ」との答えだ。なるほど。


龍に合わせて紙を作ると大きさに際限が無いそうだ。

これは他の天龍、海龍も同様で書類は人間サイズで統一されているらしい。


ちなみに龍種の公式文書はA4での統一だ。


海龍王アメリアなど体長80mなので、それに見合う紙の大きさってどれだけだよ?って話しだね。


しかし近くの地龍達が全員頭を撫でて行くのはやめて欲しいと思うイリスだった。

わざわざ龍化を解いて撫でて行く人も居るのだ。


《イリスはちっちゃくて可愛いから仕方無しです!》


「あーそう・・・」釈然としないイリス、好きで小さい訳じゃないもん!


そうして歩く事30分、つまり宮殿の奥行きは3kmはあったと言う事だ。

もうサイズ感に慣れたイリスとシルフェリアは「凄いね」としか思わなかった。


最奥に地龍王の間があった。


案の定、扉は開かれてウェルカム状態なので堂々と入ってやった。

どうでも良い話しで「ウエルカム」は挨拶で「ウェルカム」は歓迎らしい。

外来の日本語ってムズいよね、違いが分からん!


中に入るとイリスは唖然とした・・・

王の間で数百人の人化した地龍達が一生懸命に事務仕事をしているのだ!


「ユグドラシルの森の支配権が地龍に譲渡されたでしょ?

その手続きで忙しいらしいよ?」そのブリックリンの言葉に、


《ごめんなさーーーーーい!!!》絶叫するシルフェリア。

そうだ謝れ「元、ユグドラシルの森の管理者」にして今はイリスと遊んでいる精霊。


「いっ居た堪れない・・・」違った意味で戦慄するイリス。

サボり精霊シルフェリアとこの雰囲気でこれからここでクイズを解くのはキツい!


なかなかどうして厳しい精神修行をぶっ込んで来る師匠である。

「ほほほほ♪さて、どうするイリス?」との声が聞こえてくる様だ!


《わっ・・・私、お手伝いしたいです!》先ずシルフェリアがダウンした。


「そっそうだね!私も手伝うよ!」続けてイリスもギブアップした。


おずおずと近くの文官の男性にシルフェリアの事情を説明すると、


「なに?!本当かい?いやー助かるよ。

前任者のシルフェリア様しか知らない事も多くてね、皆んな、徹夜で確認していた所だったんだよ」


《本当に申し訳ありませーーーーーん!!》


「うちのシルフェリアがスミマセーーーーン!!」


こうして最後の水晶攻略から一転して「ユグドラシルの森の支配権」の引き継ぎ業務に移行したのだった。

これはイリスが魔法を使わない様に他に気を逸らさせるクレアの作戦でもある。


思いの他、水晶攻略が早く進み過ぎたので地龍王クライルスハイムに頼んで業務を手伝わさせる事にして時間を稼いだのだ。

ちなみに業務をしている地龍達は今回の事は仕方ないと別に気にして無い。


当然ブリックリンもクライルスハイムからの指示で動いている。


大人には勝てない幼児イリスだった。

しかし大人のシルフェリア、お前は頑張って引き継ぎ業務をしろ。


業務はイリスを介してシルフェリアが作業をしているのでイリスに負担はほとんど無い、うたた寝してもシルフェリアが起きてるので問題無し。


結局、引き継ぎ業務は3ヶ月掛かったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ