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32話 「洞窟探検!・・・なんか予想したのと違う!」

洞窟探検・・・冒険には必須のイベントだ。

ワクテカのイリスは最初の洞窟の前で腕を組んで仁王立ちをする。


「遂に到着したわ!第一の洞窟!」


「「そうだね家から3分飛んだ場所だけどね」」


《ブリックリン、こう言うのはノリです》


第一洞窟・・・この場所はウッドエルフの洗濯場の脇にあり、仁王立ちのイリスのすぐ隣の水場でウッドエルフの女性が洗濯をしている。


「あら?イリスちゃん、旅から帰って来てたのね?おかえりなさい」


「はーい、ただいまー♪」


知り合いの女性と挨拶を交わしてから洞窟内へ入る・・・つもりだったが、

ブリックリンは多分つっかえて入れないだろう。


「どうしよう・・・」


「「大丈夫だよ、俺は人化出来るから」」


シュンっとブリックリンの身体が小さくなって人型を形成する。

人の姿のブリックリンは焦げ茶色の短髪の美少年だった。


服装は龍戦士見習いの服を着ている。


「おおー!カッコイイ!」素直に見惚れるイリス。


「まだ練習中だけどね」


《可愛い美少年ーーーー!!》テンション爆上がりのシルフェリア。


「シルフェリア!いきなり頭の中で叫ばないで!」


《あっごめんなさい》


こうして第一の洞窟に侵入すると、そこは!

ウッドエルフの保管庫だった・・・ 集落の中の洞窟そりゃ使うよね。


主に工具や建設資材の保管で、大工のイリス父が仕事をしていた。


「ん?イリス?どうした?」


「宝探しにきました、お父さん。昨日と何か変わった事は無いですか?」


「宝探し?変わった事か?んー?誰かが置いていった水晶が増えたくらいかな?」


「それだ!お父さん、その水晶はどこ?」


「そこを進んだ1番奥だ」イリス父が通路を指差すと、

「ありがとうお父さん!」とイリスとブリックリンがダッシュをする。


通路の奥にいかにも怪しい水晶が棚に置いてあった。

「う~ん?」とりあえず触って見ると水晶が淡く光って文字が浮かび上がる。


「おっ?何か書いてあるよ?」興味深げにブリックリンが覗きこむ。


『第一問、火の属性の対属性を答えよ』

「だってさ」


「えっ?水?」ピンポーーーーンと水晶から音がして次の問題が浮かび上がる。


「なるほど、そう言う仕組みね!ドンドン解くわよ!」

そう言って問題を解き始めたのだが・・・


6時間後・・・


「さっ・・・389問・・・「魅了」のカウンターの術式を答えよ?え~と?」


既にイリスの周囲には参考書や辞典が積み上がっている。

200問目までは基本的な魔法に関する問題だったが201問目からいきなり難解な問題になって苦戦している。


《こっ・・・これ何問続くのです?》


「さあ?」


問題を解いているイリス父から、

「イリスー?父さんもう帰るからイリスも一緒に帰りなさい」

と声を掛けられた。


「はーい、・・・この水晶どうしよう?」


「明日で大丈夫じゃね?別に時間制限がある訳で無いし」


「うーん?そうだね!」日も落ちて来たので今日はここまでだ。

わざわざ空を飛ぶ距離で無いので全員歩いてイリス宅へ帰宅した。


「お?帰ったか?どうじゃ?問題簡単であったろう?」


クレアがイリス母と刺繍をしながら尋ねて来たので、

「めっちゃマニアックな問題ばかりで苦戦してます」と答えた。


「そうか?まあイリスなら大丈夫じゃろ?」


《と・・・ところでアレ何問あるんですか?》


「それが分かってしまうと面白く無かろう?

でも初日の大サービスじゃ、基本的に2000問じゃ」


《に・・・2000問ですか?先が長いですね?

基本的にはと言う事はあの水晶、たくさんあるんですね?》


「うむ、全ての水晶の封印を解くと次の仕掛けが働く仕様になっておる。

問題はクイズだけでは無いので気を付けるのじゃぞ?」


おおよそ問題が総数が25000問を超えるの鬼畜仕様だと判明する。


「後、水晶は洞窟にだけあると限らぬよ?例えば木の上とかな。

それから魔法関連の問題だけとも限らぬよ」


更に鬼畜な事を言い出すクレアだった・・・いや洞窟に限って無いと言う事は問題数は更に増えると言う訳だ。


ちょっと待て、この宝探し何日掛かるんだ?

そう思ったシルフェリアが尋ねると「イリスなら1年でクリア出来るじゃろ」と返って来た。


さすがエルフ!時間感覚ヤバし!

ちなみに問題水晶はエルフの街の学校の教育教材を今回拝借している。

なので仕込まれてる問題がどんな問題なのかはクレアも良く知らない。


次の日から分担作業にする事にした。

イリスが問題を解き、ブリックリンが次の水晶を探す手順だ。


《これ、絶対に洞窟探検と違いますよね?》


「言わないでシルフェリア」


イリス的には問題を解く事自体は楽しかったのだが、「これ冒険違う」とは思った。

ここでようやく宝探しの名目で課外授業をやらされてる事に気付いた。


「この周囲は全てウッドエルフか地龍の手が入っておるじゃろ?

そんな所を見て回ってもただの観光じゃ。

イリスは見慣れた地元の観光をしたいのか?」と言われた。


「確かに!」妙に納得するイリスだった。


それからのイリスは黙々と問題を解き、ブリックリンは水晶の捜索を続けた。


《あれ?これ何の目的でしたっけ?》

ダメ精霊のくせにシルフェリアが言ってはならん事を言った・・・

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