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夏の特別企画「宇宙を駆ける変態」その1

このお話はフィクションです。

登場する人物や設定などは「魔法世界の解説者シリーズ」とは、関係有りそうであんまし関係ない・・・かも知れない?一発ギャグと思ってお読み下さい。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?!」


「何じゃ?これ?お主は本編も書かずに何を書いとるんじゃ?」


本編の作成をめっちゃ手間取っているので時間稼ぎに書いて見ました。

その場で思い付いたネタを書いてるだけの練習用の話しなので深く考えないで読んで下さると嬉しいです。




ーーーーーーーーーーーーーーーーー




時は本編の時代より「3000年」後・・・かも知れないお話。


地龍のシーナとガイエスブルクは隠居先のヴィアール共和国でボケェ~としていたら突如、海龍王アメリアから呼び出されてフィジー王国に来ていた。


この時代、統一国家だったピアツェンツア王国は解体縮小されて中央大陸には28国の国家が作られて共同経済圏を形成されていた。

分かり易く言うとEUの様な形態だと思って下さい。


世界的に見ても小規模の紛争は絶えず起こっていたが世界大戦の様な大規模な戦争は2000年以上起こっていない安定期に突入している。


「アメリアさんの用事ってなんですかね?」


「さあ?私も師匠に呼び出されただけだからね~」


天舞龍リールと2人でテフテフと港町フィジーの街中を歩くシーナ。

旦那のガイエスブルクはフィジーに到着するなり兄のブリックリンに拉致されて連れて行かれた。


「なーんか、いやーな予感がするのよね~」


「不吉な事言わないで下さいよ~、リールさんの予感って当たるんだから」


リールとシーナが2人でフィジーの街中を歩く・・・とても珍しい状況に2人は何かが起こる予感を募らせる。

そしてその不安を更に増大させる人物が・・・


「あれぇ?リールにシーナ?何で2人がこんな所に??」


突然名前を呼ばれてリールとシーナが振り返ると、そこにはTシャツに半ジーンズ姿と言う、とても龍には見えない姿の海湊龍クローディアが立っていた。


「お久しぶりですクローディア姉様、どうしたって・・・師匠に呼ばれまして?」


「呼ばれた?アメリア様に?リールとシーナが?何で??」


「え?アメリアさんの側近のクローディアさんが何も聞いてないんですか?」

海龍王アメリアの側近のクローディアが何も聞いて無いのはおかしい・・・


海龍の要請で地龍の王太女シーナに天龍の姫君リールを呼び出したのだ。

それなのに海龍の重鎮中の重鎮、クローディアが何も知らないとは異常な事態だ。


「そうね・・・えーと?じゃ!急いでいるから!」


「これは・・・何かがヤバい?!」と即時撤退に切り替えるクローディア。

実はクローディアも出張先から海龍王アメリアに呼ばれて今フィジーに到着したばかりだったのだ。


「え~?どこに行くんです?クローディア姉様?逃しませんよ?」


ササッと素早く踵を返すクローディアの後ろからガシッと背中に抱き付くリール。


「ああん!リール見逃して!私には大切な用事が・・・」


「えへへへへ、お話ししましょうね!クローディアさん?」

シーナもクローディアの腰にガシッと抱き付く、自分だけ逃げようたってそうは行かん!


「いやん!シーナったら、目が怖いわよ?」

さすがに最高位クラスの龍種の2人に抱き付かれると全く動けなくなるクローディアさん。

イヤンイヤンと身を捩るがびくともしないのだ。


「うふふふふ」「えへへへへ」「あはははは」と、優雅に戯れる?美女3人の視界に丸い奇妙な物体が入って来る。


「・・・・・・・・・・・アレは?何ですか?」


「アレは龍団子ね」見たまんま答えるクローディア。


「アレでよく飛べるわね?あの子達、器用ねぇ」

龍団子の卓越した飛行技術に感心しているリール。


空に浮かぶ龍団子?をよーく見ると天朱龍ニームに丸くまとわり付く天龍レンヌと天龍アリスの姿が?何してんアイツら?


「「もう諦めて下さいニーム、フィジーに到着しましたよ。

自分だけ逃げようたってそうは行きませんよ?私だって忙しいのに来たのですから」」


「「アリスだって嫌なのに先輩が真っ先に逃げてどうするんですか?

大先輩としての威厳をアリスにも見せて下さい!」


「「いやあああ?!助けてレンヌ、アリス!

私はダメ先輩で良いです!見逃して下さい!お願いします!」」


どうやらクローディアと同じく逃亡をかまそうとした天朱龍ニームを天龍レンヌと天龍アリスが捕まえて連行している最中の様子だ。


「クローディアさん?突然ですがアレを見てどう思いますか?」


「凄く恥ずかしいわね・・・」


「そうでしょう?とりあえずアメリア師匠の所に行きましょうね?」


「・・・はい」


同世代の同輩のとぉーっても恥ずかしい姿を見て冷静なったクローディアも大人しくリールとシーナに連行されて行く。


海龍御用達のプライベートビーチの東屋に到着すると、人の姿をした海龍王アメリアを中央に右に天龍王アメデ、左に地龍王クライルスハイムが座っていた。


「何事?!?!」三龍王揃い踏みに驚くリール。


「ああ・・・やっぱり逃げれば良かった・・・」

シーナとリールにガッツリと両手を握られているクローディアが呟く。


「よく来てくれました天舞龍リールに地龍の王太女シーナよ。

そしてクローディア・・・遅刻です。何日遅刻すれば気が済むんですか?」

いつもと違い海龍王の威厳全開のアメリアは早速遅刻をかましたアホを〆る。


「え?えーとぉ~?途中で電車が止まってしまいまして?」


この時代、鉄道網が発展して主要な移動手段となっている。

一応、電気自動車も有るが車道の整備がイマイチ進んでおらず街中以外ではあんまり普及はしていない。


車道の整備より鉄道網の整備が優先されている為だ。


「嘘をおっしゃい、3日以内に始末書と反省文を提出する様に」


「がぁあああん?!?!」


10日前に帰還通達が来てからの今日到着だ。

クローディアなら10日も有れば世界を2周くらい簡単に出来ちゃうのだ。

そもそも普通電車を使っても半日で帰れる距離だったのだ。


「お久しぶりです師匠に叔父様、それでお父様?これは何事ですか?

私、何も聞かされておりませんが?」

天龍の総督である天舞龍リールが今回の件での詳しい情報を何も知らされていないは問題が有るのだ。


これは真相を話すとリールが絶対に逃げる為に秘匿されたせいなのだ。


「む?!うむ・・・詳しくはアメリアに聞いてくれぬか?」

娘のリールの質問に珍しく「関わりたくねぇー」と思っているのが丸分かりの天龍王アメデが視線を逸らす。


「うーんと?叔父様これは?」仕方ないので地龍王クライルスハイムに尋ねるリール。


「ぬ?!・・・リールよ、我も心苦しいのだ・・・すまぬな。

しかしリールの力が必要なのじゃ・・・」


「本当に何事ですか?!」

めっちゃ言い淀むクライルスハイムに段々と混乱するリール。


「リール・・・S78彗星がこの星に接近しています」

海龍王アメリアがゲン○ドウスタイルで事態の説明を始める。


「S78彗星?・・・S78・・・78、78・・・」

何かどっかで聞いた番号だな?と、思い出そうと腕を組んだまま考え込むリール。


「確か・・・約10000年周期でこの星に接近する彗星でしたよね?

でも相当離れた位置を通過するので、この星には問題は無いと思いますけど?」


星の観測が趣味の一つのシーナはS78彗星の事を知っている様子だ。


「そうですね・・・彗星自体には何の問題もありません。

ただ・・・彗星にへばり付いている「モノ」が問題なのです」


「!!!!!!!あああああーーーーーー?!?!変態の星ーーー!!!」

S78彗星の事を思い出したリールが絶叫する。


「何ですか?!その「変態の星」とかのパワーワードは?!

「変態の星」だとかどんな単語なんですかぁ?」


「ああ・・・そうか・・・あれから10000年経つのね・・・」


「いやあああああ?!帰る!私帰りますぅーーー?!?!」


膝から崩れ落ちるクローディアに絶叫するニーム。


「どどどど??どうしたのですか・・・きゃあああ?!リールさぁーーん?!」

動揺の余り気を失いパタリと倒れたリールを間一髪抱き止めるシーナ。


「10000年前の事です・・・」


リールすらまだ産まれていなかった10000年前に魔法世界で何が起こったのか?

ゲンド○スタイルの海龍王アメリアが語り始めるのだった・・・












「これいきなりマジで何が始まったの?!」


「儂はノーコメントじゃ」

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