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1周年特別企画「エリカちゃん&コンちゃん死す。 その1」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


《おい?・・・1周年特別企画でいきなり主要キャラを殺しちゃうぞー?

とか、どう言う了見だ?そんなアホな企画、今まで見た事も聞いた事も無いぞ?

それにどっかで私は、めっちゃ長生きしたとか何とかって言ってなかったか?》


《コンは死んじゃうんですかぁー?!まだ子供なのに?!やだぁーーー!!

そして何でコンは、王様とセット販売の様に殺されるのですか?!》


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言い訳を聞いてくれます?


《聞こうじゃないか、言え》


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今仕事が忙しいのです。


《らしいな》


そして間が悪い事に今の本編の話しって勇者についての話しじゃないですか?


《そだな》


物語の根幹を占める大事な話しなんで細かい設定に不備が無いか一度、仕事の合間に龍騎士イリスの全話を最初から読み直しているんです。


《それで?》


読んでても何言ってんのか分かんないです。


《へ?》


だから書いてる内容に何言ってんのか良く分からん箇所が結構有るんですよ。


《どう言う事かな?自分で書いたモノだよね?》


過去の自分とは赤の他人であり、当時自分で何を考えてたのか分からないんです。


《えーと?王様?この人って「バカ」なんですか?》


《コンちゃん?ボケが始まってるお爺ちゃんに「こんの!バァーカ!」とか言ってはいけないわ》


2人共酷い?!


いえ、正確に言うと「後の話しの流れを考えないで大事な勇者の部分を適当に書いた」ので「現在「魔法世界の解説者」で進行している話しと合っていない」んです。


《割と致命的で笑った》


それに初期の頃は文法も結構めちゃくちゃで、忙しい仕事の合間に読むには読み辛くてキツいんですよぉ。

マジで何言ってんのか分かんないし。


《もう最初から書き直した方が早いです!》


それで連日の解読作業が手間取り、思う様に話しが書けずにストレスが溜まったので、ここはいっちょ気分転換に、お二人には「死んで貰おうかな?」って。


《アホかあ!こんの!バァーカ!!》


《作者さんの方が死ねば良いとコンは思います!》


ああ、死ぬと言っても現在より「700年後」に、お二人が「寿命で死ぬ時」の話しです。


この話しは、かなり前に龍騎士イリスのエンディング用に考えてた話しなのでサクっと書けるのでストレス発散になるかな?って思いまして。


《700年後?!コンって700年以上も生きるんですか?!》


はい生きます、キッチリと700年以上。


《グ・・・グリフォンって、かなり長生きしても500歳が限界じゃないですか?

それなのに700歳って・・・コンは、妖怪か何かですか?》


そうですね?グリフォンの寿命は約400歳と言われてますね。

でもコンちゃんは700歳以上生きます、これは確定しています。

そして来世では「物語のヒロインの1人」になって頂きます。


《来世でコンはヒロイン??・・・妖怪じゃなくて?

コンは本当にほんとぉーーに、作者さんが何を言ってるのか分かりません。

気の長い未来の話しなので、コンは何も考えられません。

もう作者さんの好きにして下さい》


《んー?何か流れが変わったわね?もしかしてコレって案外真面目な企画かな?

今回の話しの主人公は私じゃなくてコンちゃんかな?》


その通りですエリカさん。

実の所でコンちゃんの未来の転生体は「魔法世界の解説者」の連載開始1週間後には登場している最初期キャラの1人なのです。


もうぶっちゃけると樹龍アリーセの前世がグリフォンロードのコンちゃんなのですね。


樹龍アリーセの前世の話しも書こうと思って龍騎士イリスにコンちゃんを登場させました。


《なるほどねー》


エリカちゃんとコンちゃんが死んでしまう悲しい話しのハズなのですが基本は「ギャグ」ですので気楽に読んで下さい。


では!1周年特別企画をスタートします!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



これは遠い未来のお話し。


エクセル・グリフォン・ロードのエリカとグリフォン・キングのコンは共に「死の床」に着いていた・・・・




「エリカぁあああああ!!コンちゃああんん!!死なないでぇえええええ!!!」


《い・・・イリス・・・お願い・・・もう・・・「死なして?」》


《コンも・・・本当に・・・ほんとぉーに、もう限界です。

コンは・・・長い、ながぁーい、グリフォン生を頑張りました・・・もう無理です》


「やだああああああ!!!!」


エリカ・・・御歳「推定850歳」


コンちゃん・・・御歳「推定720歳」


「ええ?!まだ生きてたのぉ?!」と人に言われるほどに長生きした2人である。

ハッキリ言って「アンデット化」を疑われても不思議でないレベルで長生きしたのだ。


何で2人は妖怪レベルで長生きしたか?


それは毎回イリスがギャン泣きするもんだから、イリスを残して死ぬに死ねなかったからだ。


人間に例えるとエリカは160歳、コンちゃんは140歳くらいだ。

当然、今まで何回も「死の床」についていた。


その度にイリスがギャン泣きするので気合いで持ち直していたのだが、物事には限度と言うモノが有るのだ。


焦茶色だったエリカの羽も白髪??で真っ白になり、コンちゃんは・・・元々白かったので特に変化は無し。


要するに寿命の限界突破ここに極まりなのだ。


こうなると周囲の親しい者も「早く楽にして上げなさい」とイリスを嗜めるものの、イリスはギャン泣きを止めない。


その内、「転生門」の職員からも『エリカさんとコンさんの転生の手続きが何回もやり直しになるんですけど?!どうなっているんです?!』と苦情が来る始末なのだ。


とは言えイリスがギャン泣きするのも分かる。


何せこの時代にもなると龍騎士隊イリスの初期メンバーの勇者ガストン、リザードマンのロイに娘のミイ、オーガロードのホワイトも寿命を迎えてとっくに転生してしまっている。


もっともホワイトは「火の精霊王」に戻っただけで、その気になればいつでも会えるけどね。


肉体的に残っているのは寿命無制限の風竜シルフィーナと地龍のブリックリンだけである。


こんな感じにドンドンと昔からの仲間が死んでしまうのでイリスは悲しいのだ。


前にドンゴの死でハイエルフとして覚悟を決めたはずのイリスだったが、親しい者の死に対してイリスが全然慣れてくれなくて師匠クレアも困り顔である。


しかしまぁ、イリスの周囲には、亡くなった仲間達の子孫達がたくさん居るのでめっちゃ賑やかで寂しくは無いのだが、気持ちは分かる。


しかし・・・


《では・・・王様・・・イリスちゃん・・・お先に・・・》


「コンちゃーーーーんんん!!うわわわわんんんん!!!」


先に亡くなったのは限界突破グリフォンのコンちゃんだった・・・

ギャン泣きするイリスを尻目に看取った周囲の者は一応に「長い間お疲れ様っした!!」と、思った。


そして5分後に・・・


《イリス・・・また・・・ね》


「エリカーーーー!!!!うえええええーーーーんんん!!!」


コンちゃんの後を追う様に大往生グリフォンのエリカが亡くなったのだった・・・


「ふええええええええーーーーーーーんんん!!!!」


「イリスよ・・・早く2人を歌で送ってやらぬか」優しくイリスを嗜めるクレア。

奇しくもエリカとコンちゃんは同じ日に亡くなったのだ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




《王様王様!イリスちゃんは、きちんとハイエルフの歌を歌ってますね》


《やる時はちゃんとやる子だからねー》


送り人のハイエルフのイリスの歌に乗って「転生門」へと送られるエリカとコンちゃん。


《それで?コンちゃんは次の生はどうするの?》

何か全然死んだ気がしないエリカ、限界突破しまくったせいで死の際に肉体的な苦痛を全く感じなかったからだ。


《コンですか?・・・そうですね・・・コンは「龍」になりたいです。

出来れば森を守りたいので「樹龍」になるつもりです》

コンちゃんも苦しさとかを感じなかった様子で死んで魂になっても普通にエリカと会話をしている。


《へえ?良いじゃん!》


《王様は?》


《私?・・・そうねぇ・・・イリスに会いに行ければ何でも良いわ》

今世であんまりにも長く生き過ぎてエリカは自身の欲や願望が薄れてしまったのだ。


そして「転生門」にて。


『はい、コンさんの希望は承りました。

でも樹龍になる為には樹竜としての修行が少し必要ですね、頑張って下さい』


《あい!!王様!またお会いしましょう!》


《はーい、コンちゃんも頑張ってねー》


こうしてエリカとアッサリと別れて意気揚々と転生門を潜ったコンちゃん。

何か直ぐに・・・明日にもエリカと再会する予感が有ったのだ。

エリカも同じ事を感じたのか笑顔で手を振ってコンちゃんを見送る。


確かに2人の再会は割と早く果たすのだが、かなり意外な形で2人は再会する事になる。


『次はエリカさんですね・・・その・・・実は・・・』


《え?!私の方は何か問題が有るんですか?!》

資料を見ながら口を濁した転生門の職員を見て一気に不安になるエリカ。

エリカの転生においての希望は一つ「イリスの側にお願いしまっす」だけだ。


『いえー、問題では無く・・・資料によるとエリカさんには「亜神」になる資格が有るんです。


如何なさいますか?亜神になられますか?


わたくし共としましては、エリカさんには是非とも亜神になって頂きたいのです』

どうやら神手不足解消の為にエリカには亜神になる勧誘がしたい職員。


《亜神??いえ!結構です!

私はイリスに会わないといけないので直ぐに現世に戻らないとダメなので》

親友がまだメソメソと泣いてるので亜神になるのを即決で断って急いで現世に戻りたいエリカ。


『そうですか・・・』めちゃくちゃ残念そうな職員。

そして書類に判を押しながら『それでは予定通りに「お姫様」っと』


《何かめちゃくちゃ不穏な単語が聞こえたんですけど?!》

こうしてエリカちゃんは天龍王アメデの加護の影響により「ラーナ姫」となるのだった。


そしてここからは、樹竜に転生したコンちゃんのお話しになります。












《何か想像してた以上に結構重要なお話しです?!》


《そだね、何で本編の中で普通に投稿しなかったん?》


老体に鞭を打って本編で700年分の話しを書けと?

この話しに到達するのに何十年掛かるか分からないのでお蔵入りしていたのです。


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