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外伝!「黒龍王対決!」その1

さて、今回のお話は前話から200年程経過した時の出来事です。

いや!時代が未来過去へと飛び過ぎだっちゅーねん!年表早よ出せや変態作者!

Excelが欲しい?知るか!早よダウンロードせい!


そんな訳でラザフォードがイリス達と知り合い少し経った時に勃発した魔族との戦いが終わってイリス達がラーデンブルクへ一時帰還して来たのでラザフォードのお姉ちゃんが青い顔をしながら出迎えましたよ。


「イリスーーーー!!」


「ぶほぉ!!」


魔力欠乏症を起こしてボロボロのグッチャグチャのイリスをラザフォードが思い切り抱きしめた!


「イリス!大丈夫?!辛い?!痛い所無い?!」


「現在!黒龍王の力で思い切り抱きしめられて潰れてしまいそうですよ!

ああー!!お口から内臓ブシャアの大惨事になります!ブレイク!ブレイクーー!!」


ボロボロフラフラでラーデンブルクにようやく到着して心底ホッとした瞬間に世界最強クラスの攻撃力を誇る黒龍王からの攻撃を受けたイリスは精神忍耐力はあっという間に限界を超えて気絶した・・・


「イリス?!誰がこんな酷い事を?!」・・・・・・・・


やったのはお前だよ。


グッタリしたイリスをウリウリと揺さぶるラザフォード、だから止めて上げなさい。

その後、潰されエルフのイリスは1ヶ月寝込んだ。


主にラザフォードから受けたダメージが癒やされた頃、行方不明になっていたブリックリンもラーデンブルクへと帰還して来た。


「お帰りブリックリン!天空城どうだったの?」


「イリス?!ブリックリンがどこに行っていたのか知っていたのですの?!」


「え?うん?念話で連絡受けていたよ?」


「そう言う事は早く言えーーーーーーーー!!!」


「ええーーー?!!ごめんなさーーーい??!!」


行方不明のブリックリンの捜索を一生懸命に行なっていたシルフィーナとエリカにマジで怒られて思わず謝るイリスだがこれは仕方ない。


魔力枯渇の意識朦朧状態でシルフィーナに輸送されていた時にブリックリンから「天空城へ行ってから戻るよ」と念話が入ってラーデンブルクへ到着した瞬間にラザフォードからの攻撃を受けて気絶して1ヶ月も寝込んだのだ。


ブリックリンの事を報告したのかどうかが曖昧になっていても仕方ないだろう。


「俺ももう一回ちゃんと連絡入れれば良かったね」


「本当ですわ!西の大陸まで探したのですよ!」

結構良い線まで捜索していたシルフィーナだった、惜しかったね!


この時、ラザフォードは3日前から近隣の街でコンサートをしていてブリックリンと遭遇する事は無かった・・・


そして次の日、とうとう新旧黒龍王が遭遇してしまう。


近隣のコンサートツアーは成功したのかニコニコ上機嫌のラザフォードがイリス達が居る軍の駐屯地へとやって来たのだ。


「ラザフォードおかえりー、コンサートどうだった?

あっ!こちら龍騎士隊イリスの地龍のブリックリンだよ、2人は初めて会うよね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラザフォード?どうしたの?」


ブリックリンを見てニコニコ顔から一瞬で無表情になったラザフォード。

ラザフォードを見てメチャクチャ驚いた顔のブリックリン。


「ふ・・・・・・・ふふふふふふふ・・・・

あらあらまあまあ200年ぶりかしら?黒龍王・・・・

やっぱりクレアの言う通りに転生していたのね?探していましたよ?

ねえ?黒龍王?私の事を覚えているかしら?」


「あ・・・あはははは・・・・いやぁ、久しぶりだね・・・・・・・ポポ」

ポポとはラザフォードの本名だ。


ラザフォードに対して精一杯の愛想笑いをするブリックリン。


「アナタが!!!私の名前を呼ぶなぁーーーーーーーーー!!!!!」

グオオオオオ!!!と黒龍王化するラザフォード!!!


ゴオオオオオオンン!!!!

黒龍王の龍気が放出されて衝撃波が起こり木々を薙ぎ倒す!!


「「「ええええええーーーーーーー??!!」」」


突然のラザフォードの黒龍王化に驚くイリス、エリカ、シルフィーナの3人!

ブリックリンもボウン!!地龍化して・・・・・・猛烈ダッシュで逃げた?!


「「コラァーーーーー!待ちなさーーーーーーいいい!!!!」」


地走駆を使い地表を伝い凄まじいスピードで郊外へと逃げるブリックリンを猛烈な勢いで追いかけるラザフォード!

地龍のブリックリンは空を飛ぶより地面を走った方が早いのだ!


しかし空を滑空するラザフォードにスピードでは敵わない!咄嗟にブリックリンは地面と一体化して地面の中に潜ってしまう!


「「こらああああ!!!出て来なさい!この極悪人ーーーー!!」」

こうなると天龍系のラザフォードには地龍を攻撃するオプションは無い、両手で地面をベシベシ叩き悔しがる!


龍気を放出しながら怒り狂うラザフォードの凄まじい剣幕にイリス、エリカ、シルフィーナは思わず抱き合い・・・

「「「あのラザフォードが怖い?!」」」とブルブル震えた。


「「ううーー!!極悪人ーーーー!!!出て来なさーーーい!!」」

こうしてラザフォードの怒声は1時間程、駐屯地に響き渡ったのだった・・・


怒るラザフォードに断固として地中に立て籠もるブリックリン・・・


とりあえず、このままではラチが開かないのでシルフィーナとエリカがラザフォードのイリスがブリックリンの両方の言い分聞く事になって一時的に2人を引き離した。


そして地面に耳を当ててブリックリンから話しを聞いたイリスの感想は・・・・


「そりゃ・・・ラザフォードもキレて当然だわね・・・

寧ろブレスで攻撃しなかったのが理性的だわね」

過去の黒龍王ブリックリンの悪逆非道な行いに呆れ果てるイリス。


「「どうしたら良いかな?」」


「誠心誠意謝るしか無いと思うけど・・・私だったら絶対に許さないと思う・・・」


「「イリスは気性が激しいからね」」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・助けないわよ?」


「「ごめんなさい」」


こうして最悪な再会を果たした新旧の黒龍王だったのだ。

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