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外伝!「龍騎士隊イリスVS魔王軍!」その7

「さて!勇者達よ!準備は出来たか?!始めるぞ?!」


「ええ?!あの?!待・・・・・」エリカが何か言おうとしているが・・・


カーン!


戦闘開始の合図をフライパンでやんなぁーーーー!!!


「spiral charge!!!」

ガガガガアアアンンンンン!!キィイインンンンン!


おお!!初手から全開だな!ガストンよ!


「せええええいい!!」

ガストンと一緒にマクシムに突っ込むと思っていたロイがヴァシリーサに突っ込んで行った?!


「あら?戦法を変えたのね?」

キイイイイインンンンン!!カカカァーーーン!!!


ヴァシリーサは即座に双剣を抜いてロイの迎撃を始めると、

「ウインドブラストーーー!!」

その隙をついてイリスが初めてヴァシリーサに攻撃魔法を撃つ事に成功する!


ゴオオオンンンンンン!!!ドオオオオオン!!

射線上のロイが飛び退いてウインドブラストがヴァシリーサに直撃する!


が、しかし・・・


ヴァシリーサは15枚のマジックシールドを展開して魔法の勢いをいとも簡単に逸らしてしまう。


「うひゃあ?!ウインドアロー!!」

今度は30本以上の風の矢がヴァシリーサに向かう!

と同時にロイが側面から槍を連続で突き出す!


ドドドドドドドド!!!!ドオオオオオン!!

キィーン!!キキィーーーン!!


イリスのマジックアローは円状に高速で動きまくるマジックシールドで全て受け切り、ロイの攻撃を双剣で捌き切るヴァシリーサ。


「何それ?凄ーーーい?!」

まるで踊りを踊るかの様に全ての攻撃を捌くヴァシリーサに目を輝かせるイリス。


ブリックリンは?

ああ・・・イリスへの攻撃魔法を撃ち落とす役目って訳ね。

攻撃をしなければ協定違反にはならないって考えね。


ふふふ、ヴァシリーサは大魔導士だが剣技もSランクのオールラウンダーなのだよ。

うむうむ、約束をちゃんと守り適度に手加減をしておるな。


ふむふむ、しかし・・・なるほどなるほど、今回はガストンがマクシムを抑えて、

その間にロイが前衛でイリスが後衛になって先にヴァシリーサを倒す算段か。


そうなると作戦の要となるのは・・・


「私ーーーーーー?!」


だからそうだっての、エリカが儂を倒すか抑えるかしないと作戦は破綻する。


さて、儂も久々に暴れるかな?

「行くぞ!!グリフォンロード!!」


「待ってーーーーー??!!」

あっ・・・コイツ、本に夢中で作戦を全然聞かずに空返事をしておったな?

それは自業自得なので儂が止まる道理が無いのう。


「エグゼキューショナーズソード!!!」


「名前が物騒過ぎるーーーーー??!!」


儂は影を右腕に集約して影の剣を作り出してエリカに対して振りかぶる!

斬るつもりは無いが無反応だと蹴っ飛ばすぞ?!


するとエリカは一瞬屈んで身体を回転させて後ろ回し蹴りを繰り出した!

狙いは・・・剣の側面か。


それを見て儂は剣を振り降ろす!


ガゴオオンン!!エリカの強烈な回し蹴りが剣の側面にヒットして剣の軌道が変わり床を切り裂く!


ガガガガアアアガガガガアアアンンンンン!!!

衝撃波が床を伝わり20m先の柱に激突して轟音を立てる!

しかし強力な対魔法障壁があるので柱は無傷なのだ!

そしてその障壁を張ったのは儂じゃ!エヘン!エヘン!エヘン!


「いやあああ??!!弱いなんてウッソだぁあああ??!!」

エグゼキューショナーズソードの強烈な衝撃波を見てエリカが絶叫する。


いや、エリカよりは強いがマクシムより弱いのは本当だよ?


「うわわわんん!!「烈風砲ーーー!!!」」


おう?!無詠唱でウインドブラストを撃てるのか?!これは意外だった。

タイミングも中々良いぞ!やるなエリカ!

しかし「れっぷうほう」とは変わった発動キーよな?異世界の言葉かな?


ヨシ!!どれだけの威力か真正面で受け止めてやろう!


ゴオオオオオオオオオ!!!!ズドオオオオンン!!


「うっそぉ?!直撃?!」当てたエリカが自分で驚く。


ほうほう!無詠唱の割には良い威力じゃ!障壁が3枚も吹き飛んだぞ!


「あっ・・・バルドルの野郎、悪い癖が出やがった・・・」

キイイイイインンンンン!!ガアアアアンン!


「えっ?何ですか?」

ヒュン!!キイイイイインンンンン!!


「アイツ、魔王軍一の「戦闘狂」なんだよ」

カアン!!キィーン!!カカカアアアーーン!!


「ええ?!何か気弱そうに見えた魔王なのに?!」

スパアーーン!!カキィーーン!!


ガストンにマクシムよ!それだけの高速で斬り合いながらも儂の悪口を言えるとは、それも良し!!どいつもこいつも面白い!面白いぞ!


さあさあ!エリカ!もっともっと儂を楽しませてくれい!!


「うええーーーん?!何か怖いよーーーー?!

「烈風砲!!」「烈風砲!!」「烈風砲ーーー!!!」」


ほう!無作為に撃っていると見せかけて「れっぷうほう」の後ろにマジックアローを複数仕込んでくるか!


いやらしい小技だが効果は高いのう!マジックアローはかわしきれぬ!やりおる!

「鬼島○」の末裔とやらは伊達では無いと言う事か!


ズドン!!ズドドドド!!ゴオオオンン!!


影の剣を振り「れっぷうほう」は打ち落としたが数発のマジックアローは食らう。


「いやあああ?!ノーダメージ?!」


いや?結構痛かったぞ?

吸血鬼は自己再生能力が高いので傷はすぐ治るが蓄積ダメージはしっかりと加算されておる。


蓄積ダメージが限界値を超えると再生されずに死んでしまう訳じゃな。


「ええーーい!こうなれば!」


お?次は何をするつもりだ?


ボンっとグリフォンロードの姿に戻るエリカ。

そして天井ギリギリまで飛び上がると魔力を集結し始めた。

エリカの周囲の空気が圧縮されて行くのが分かる。


何かヤバそうなので上部に魔法障壁を数枚作り構えて様子を伺う。


《食らえーーー!!「風の鉄槌!!!」》


ガギィーーーン!!!ガガガガ!!!


魔法障壁に何かが激突して不快な音を立てて障壁が歪む!


「ぬお?!重い?!」

ズン!!と身体に負荷が掛かる!風でこんな芸当が出来るとは思わなんだ!


《ぐぎぎぎぎ・・・》一生懸命に風を集め続けるエリカ。


うーん?発想は面白いが・・・これってどうなのかな?

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