ニワトリとタマゴどっちが先か?
『卵が先か、ニワトリが先か』、これは永遠のテーマである。
しかし、このテーマに挑んだアニメがある。それが『一休さん』である。
一休さんでは主人公の一休が将軍様に『ニワトリと卵のどっちが先か』という難問を付きつけられて、頭がおかしくなったのか、ニワトリの卵を温めて雛を孵そうとする。
そんな無茶をする一休を見かねて将軍様が『ニワトリの卵から雛を孵せるのはニワトリだけだ』と卵を温める一休を止める。
そこですかさず『そうです!ニワトリの卵を孵化させられるのはニワトリだけです!だからニワトリが卵より先なのです!』というニワトリが先だという結論を導き出した訳である。
将軍様自らの口から『ニワトリの卵から雛を孵せるのはニワトリだけだ』と言わせる事で将軍様に反論を許さない賢い手法と言う訳だ。
よってアニメ一休さんに則ると、『卵よりニワトリが先』という結論になる。
では、視点を変えて今度は科学的に考察してみよう。
ニワトリの祖先は『セキショクヤケイ』という鳥だと考えられている。
このセキショクヤケイが産んだ卵から進化して生まれてきたのがニワトリだと考えると、『ニワトリより卵が先に生まれてきた』という結論にたどり着く。
しかし、今度は『セキショクヤケイが先か、卵が先か』という疑問が沸いて振り出しに戻る。
これもセキショクヤケイの祖先となる鳥Xが産んだ卵から孵ったのがセキショクヤケイであり、『卵はセキショクヤケイより先』と言えるが、では『鳥Xと卵はどっちが先か』という無限ループに陥ってしまう。
ではニワトリの最初の祖先から考えてみよう。
ニワトリの最初の祖先は細胞分裂か接合で子孫を残している。そして、それが次第に進化していき、いつしか卵を産んで子孫を残す形態に進化する。
つまり、卵を産める親が卵より先に誕生するわけだ。
よって、進化論で考えてもやはり『卵より親が先』、要するに元の祖先を辿れば『ニワトリ(になる生物)は卵より先』と言う事になる。
結論:一休さん的にも進化論的にもニワトリの方が卵より先。