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補遺 其之一

この断片文章は非常に重要な文章です。

魔王討伐譚の作者が、異世界の人間が自身の作品を読む事を想定して書いているからです。

しかし魔王討伐譚の作者が異世界出身の人間であると想定する事は、非常に不可解な事実をも明らかにします。

即ち、一般的には異世界出身者は元の世界の言葉と共通語以外の習得は非常に遅く、“三つ持ち”でもない限りは、この地の方言をも完全に習得する事は非常に困難と言われています。

異世界出身者の少なさ、そして“三つ持ち”自体の少なさからして、この書の作者・読者ともその双方を満たす者がいると想定するのはいささか無理があります。

加えて、魔王討伐譚は失伝言語である古アルヴ語を習得している、ということが文体からはほぼ確実視されており、その事実も含め作者が何者であるのかが歴史学者を『浪漫』的にしているようです。


―前部欠落―


…が誰の目に触れるにしろ、その言語体系の類のなさから言って、奇書扱いとなる事はたしかであろう。

名詞などは特にその…


―欠落―


……しそれは当然のことで、そもそも向こう側の世界にはないもの、またはこちら側の世界にはないものを無理やり当てはめたり、そのままの名で呼んだりするために意味が通らないように見えるだけなのだ。

言ってみれば知らぬ言語で呼ばれる人名に面食らっているのと同じでしかないわけだ。


アルヴ…―欠落―…伝えた古代の…―欠落―…残念ながらほぼ失伝してしまい部分的な…―欠落―……を見出す事も不可能になった。

文書の『ダウンロード』(※この語の意味は不明です)が向こう側に影響を与えている可能性もまた否定はできないと思ったが、結局のところ私には…―以下欠落―





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