漫才「取材」
二人「よろしくお願いします」
ボケ「あの、僕君に憧れてる所があって」
ツッコミ「え、そうなの?どこ?」
ボケ「君、雑誌の取材とか平気で断るじゃないですか?」
ツッコミ「断らないよ!何てこと言うんだ!してないです、訂正してください」
ボケ「あ、有名な雑誌以外断るじゃないですか?」
ツッコミ「酷くなってんじゃねぇか!そんな事しないですよ!」
ボケ「えぇ、、、もうしないの?」
ツッコミ「今までもしてないのよ」
ボケ「見たいなー。見たいなー。」
ツッコミ「え?じゃあ、そういう役ならいいよ。例えば、ラーメン屋の店長と雑誌記者。で取材に来たとこを断るとか」
ボケ「それ一石二鳥、おあと餃子が三丁!」
ツッコミ「餃子意味わからん!」
ボケ「じゃあ扉を、ゲラゲラ…間違えた。ガラガラガラ」
ツッコミ「いいよゲラゲラとか(笑)へいらっしゃい」
ボケ「あ、すみません、私VOGUEという雑誌の者ですけど…」
ツッコミ「ボーグ!何でボーグが来んのよ、オシャレなファッション誌が」
ボケ「‘ボ’じゃなくて‘ヴォ’です」
ツッコミ「知らねーよ!Vの発音とか」
ボケ「ヴ、下唇を噛んで下さい」
ツッコミ「ちょっと待ってよ、発音とかいいから。何でファッション誌なのよ」
ボケ「断りやすいでしょ」
ツッコミ「いやブレるブレる」
ボケ「違う、ヴレる」
ツッコミ「ヴレる言わねーだろ。ラーメン雑誌で来て。ラーメン雑誌なのに断る頑固者なのよこういうのは大体」
ボケ「あぁ。ガラガラガラ」
ツッコミ「へいらっしゃい」
ボケ「すみません、私‘ラーメンでしょーかー’と言う雑誌の者ですけど」
ツッコミ「ウォーカーじゃなくて?変な名前」
ボケ「この、頑固親父!」
ツッコミ「まだ何も言ってないよ!早い早い」
ボケ「あぁ。雑誌社の者ですけど、こちらのラーメンの取材をさせていただ……」
ツッコミ「あー、ごめんなさいね。取材は断ってるんですよ。」
ボケ「とか言いながら答えて頂いた記事が発売になったので持って参りました。」
ツッコミ「後日じゃねぇかよ!しっかり受けちゃってるよ!」
ボケ「ご主人のカットも12カット載ってまして」
ツッコミ「ノリノリじゃねーかよ」
ボケ「こちらご主人のセミヌード」
ツッコミ「は!?」
ボケ「こちらがお店のクソヌードルですね」
ツッコミ「おいちょっと待てよ!!何だクソヌードルって!何でセミヌード載ってんだよ!」
ボケ「ご主人ノリノリだったじゃないですか!服脱ぎましょうか!テーブル乗っちゃいましょうか!恥ずかしそうにこっちを向いて、下唇を噛んで下さいって(やったじゃないですか)」
ツッコミ「セクシー!何してんだよ!すぐ下唇を噛ませるなよ!飲食店は清潔が命なんだよ!服ぬいで机乗って何やってんだ、バカのツイッターか!」
ボケ「濃厚ヌードは魚介の香り」
ツッコミ「うるせーよ。ちゃんとやって!品の無い事絶対ダメ!」
ボケ「はい!清潔!手洗い!うがい!」
ツッコミ「うがいはいらん」
ボケ「ガラガラガラガラ(←扉の音からの)っペッ!」
ツッコミ「おい!」
ボケ「あ、失礼。‘ラーメンでしょーかー’の者ですが。」
ツッコミ「でしょーか?知らないな」
ボケ「本日は取材をさせて頂きたく参りました」
ツッコミ「あー、ウチは取材断ってるんですよ。すまんね。」
ボケ「そ、そこを何とかお願いします!」
ツッコミ「いやウチは古い考えでやってるから取材は受けないよ」
ボケ「お願いします!」
ツッコミ「ダメだ」
ボケ「お願いします!」
ツッコミ「ダメだ」
ボケ「お願いします!」
ツッコミ「ダメだと言ったらダ・メ・だ!!」
ボケ「バナナと言ったらき・い・ろ!!」
ツッコミ「ふざけんなよ!懐かしいなマジカルバナナ!昔のテレビだろ!?ふっるいな!」
ボケ「いやすみません、古い考えっておっしゃったので、挑んできたのかと」
ツッコミ「んなわけないだろ!」
ボケ「バナナじゃなくてヴァナナでしたね」
ツッコミ「うるさいわ!Vはどうでもいいんだよ!」
ボケ「どうしても取材はダメですか?」
ツッコミ「いやぁウチは常連のお客さんを何より大事にしたいんだ。知名度が上がって大事な常連さん達が居づらくなったら困るんだよ」
ボケ「そのお客さん達がここで食事した時発生した、集団食中毒についてのお話を」
ツッコミ「おいヤバイヤバイ!何聞きに来てんだよ!」
ボケ「重症8名、行方不明者10名との事ですが」
ツッコミ「とんでもねぇ事してんじゃねぇか!飯食って行方不明ってどういう事だよ!」
ボケ「衛生管理に問題は…おや、床にタンツバが吐き捨ててありますね!?」
ツッコミ「それお前だろ!お前のタンツバだよ!!」
ボケ「いいえ!タンツヴァ!」
ツッコミ「Vやめろぉ!…ちょっと、もうこのネタお断りだよ」
ボケ「それが見たかった」
ツッコミ「キッ!」
どうもありがとうございました