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幸せなってほしいのです。

某即興サイトのお題から。

複雑なモフモフ。

制作時間15分。

 

 私には大好きなご主人様がいる。


 人間としては如何だか分からないが、飼われている私からしたら最高なご主人様だ。


 ご飯もくれるし、一緒に寝てくれるし、お休みの日はいっぱい遊んでくれる最高のご主人様だ。


 だがしかし、人間のメスから見てみるとご主人様はあまり良い番いとはいえないらしい。


 理由としてはこの私のせいだろう。


 こんなにももこもこした誘惑しかしない毛の塊を愛するご主人様は勿論私が大好きで、人間のメスと私だったら私をとる。


 今まで何人も新しい毛のないメスがご主人様と番いなろうと必死に誘惑していたが、私がにゃおんと一泣きすればご主人様の瞳は私はと向かう。


 中には私が気に入ったメスも勿論いたのだが、ご主人様が一番に思うのは私こと。


 気にしないで遊んでおいでと玄関までついて行きにゃおんとなくと、ご主人様はお外へ行くのをやめてしまう。


 そのせいで私を撫でてくれたメスとは終わってしまった様なのだ。




 私はご主人様が大好きだ。

 幸せになってほしい。


 願わくば私を優しく撫でてくれるメスと番いになってほしい。


 でも多分、ご主人様の一番か私である限り、その願いは叶わないだろう。


 私だってずっとご主人様に愛されていたい。

 しかしこのままではご主人様は私以外誰もいないし、私も番いを作る事はできないと思う。


 愛されたいと願ってはいるが、なんとも複雑なこの気持ち。


 いつか来るかもしれない未来を願って、私はにゃおんと鳴いた。


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