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1章16 出発準備

 エルガライズ商会に着くと既に馬車が4台停まっていた。

 今は荷物を積んでいるみたいだ。


「おはようございます!」

 まずは強烈な挨拶をぶちかます。


 俺が親父である『天城 隼人(アマギ ハヤト)』から受け継いだ天城家の数少ない家訓にこうある。

『挨拶と感謝と謝罪に礼節と気配りが加われば則ち天下無双なり』

 要するにそれだけ忘れない様にしたら敵がいなくなるって言う事らしい。

 モンスターは別枠だと思うけど。

 現代社会にはモンスターはいなかったからなぁ。 


 周りから挨拶が返ってきたりする。

 それを見まわしていると見知った顔がある。

 そうそれは……とりあえず置いておいて番頭さんに挨拶に行く。

 順番は大切だよね。


「今日からよろしくお願いします。もう皆さん集まっていますね」

 7人の馭者と商人とその他の役夫が忙しく動き回っている。

「ええ、今日は天気も良さそうなので安心です」

 馬車は雨で道がぬかるんだりしたら日程に影響が出るかもしれない。

「天気が良いまま続いてくれるといいですね。そうだ、馭者、商人用のアルコールなんて積まないんですかね?」

「う〜ん、聞いてないなぁ」

「商会にエールの樽ありませんかね?あれば一樽欲しいのですが」

 エール一樽買ってしまった。


・エール 40L 2,000G


 他の人への挨拶もするべく廻る。

「ようハンス。久しぶりだな」

「久しぶりって昨日会ったばかりじゃないか」

「まぁ細かい事はいいんだよ。お前さんの馬車は何番目なんだ?」

 ハンスは何でそんな事を聞くの?って顔をしている。

「さあ?決まっていないんじゃないかな?」

「じゃあ決めておこう。お前さんの馬車は2番目だ。荷台の後ろにスペースを開けといてくれ。俺が座るスペース。無きゃ自分で作るけど」

「う〜ん、何とかなると思う」

「そうか、頼んだ」


 馬はどうなっているかと思い見に行った。

 馬で心配なのは唯一つ。

 倉庫からスケルトンを取り出す。

「こればっかりは慣れてもらうしかないんだよな」

 武器だけは置いていってもらいますが……

 さすがに警戒するよね。

 そこでじゃ〜ん!

「ニンジンスティック!」

 テッテケテッテッテ〜テ〜テー!

 ん?何か聞こえた?

 聞こえてないよね。


 さぁ君たち、あげてきなさい。

 スケルトンにえさやりを指示。

 馬の頬を撫でながらえさをやるスケルトン達。

 何とか仲良くなってくれないかなぁ。

 あぁ、怯えちゃってる。

 君たち、目の奥で光ってるものの光量下げて。


 番頭さん、積荷は何ですか?

 壊れるようなものは2台目がいいですよ。

 ええ、私が乗ります。

 はい、いざとなったら無くなった様に見せることもできます。

 荷台ごとですか?できると思います。

 いえ、馬は嘶いたら分かっちゃうじゃないですか。

 ええ、お任せください。


 さぁ、出発だ。

所持金:1,181,728G


1章はまだ、もうちょっとだけ続くんじゃ。


やっと異世界に来て2日が経ちました。

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